農林水産の経済学

馬奈木 俊介
定価:3,960円(税込)

発行日:2015/06/26
A5判 / 328頁
ISBN:978-4-502-14591-9

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本の紹介
農林水産業の持続的発展のためには、経済学的な視点が不可欠であることを解説すると同時に、農業・漁業・林業で起きている諸問題を包括的に1冊にまとめたわが国初の書。

目次


農林水産の経済学
目次

 まえがき

第I部 農業政策を経済学的に理解する
 第1章 政策分析のためのミクロ経済学の基礎
  1 はじめに
  2 市場と均衡
  3 市場の失敗と農業政策
  4 おわりに

第II部 農業の経済分析
 第2章 農業直接支払い
  1 はじめに
  2 農業政策における直接支払いの位置づけ
  3 直接支払いの理論的背景―貿易とピグー補助金の影響
  4 市場歪曲的ではない政策的介入を求めて―デカップリングの議論
  5 「レファレンスレベル」の設定と「クロスコンプライアンス」
   ……ほか

 第3章 農業の生産性分析
  1 世界や日本の食糧事情から見た農業生産性の重要性
  2 農業の生産性の重要性と生産性の測定
  3 農業生産性への影響を考えるうえで重要となる側面
  4 おわりに

 第4章 農産物流通の機能と担い手
  1 はじめに
  2 流通の意味と機能
  3 流通の担い手
  4 おわりに

 第5章 日本のコメおよび青果物市場の流通
  1 はじめに
  2 コメ市場の流通
  3 青果物市場の流通
  4 おわりに

 第6章 農地管理と担い手
  1 はじめに
  2 農業者数と経営規模の変化
  3 水稲作を例とした規模拡大の経済的メリット
  4 日本における農地所有形態の特徴と取引形態
  5 農地管理をめぐる非経済的側面 ……ほか

第III部 漁業の経済分析
 第7章 水産資源管理の基礎
  1 はじめに
  2 漁業の構造的欠陥
  3 水産経済学の基礎
  4 漁業管理政策
  5 おわりに

 第8章 利用権の設定―区画利用権漁業(TURF)と譲渡可能な
       漁獲割当(ITQ)
  1 はじめに
  2 利用権の設定と区画利用権漁業
  3 市場メカニズムと漁業管理
  4 おわりに

 第9章 エコラベルによる持続可能な漁業―MSC認証を例として
  1 はじめに
  2 海洋管理協議会認証
  3 おわりに

 第10章 マグロの国際政治学
  1 日本の議論で欠落しているマグロ問題の視角
  2 マグロの国際管理
  3 制度間相互連関
  4 環境NGO
  5 おわりに

第IV部 林業の経済分析
 第11章 森林資源経済学の基礎
  1 はじめに
  2 森林資源の有する特質
  3 林業分析の理論的な枠組み
  4 現代における課題と市場メカニズムを用いた解決方法
  5 おわりに

 第12章 林業と貿易
  1 木材および加工品の種類
  2 世界の木材生産と輸出入
  3 日本の状況
  4 貿易自由化が森林に及ぼす影響
  5 林業と貿易の未来

 第13章 森林資源のための経済理論
  1 森林資源の特性
  2 森林所有者の意思決定問題―ファウストマン式とその性質
  3 社会的最適森林政策1―ファウストマン式の拡張
  4 社会的最適森林政策2―地域全体の森林管理
  5 不確実性と不可逆性 ……ほか

第V部 食品経済の実証分析
 第14章 消費者の食品選択行動
  1 農林水産業と食品廃棄物
  2 データ
  3 因子分析
  4 コンジョイント分析
  5 おわりに

 あとがき

 索引




著者プロフィール ■編者紹介
馬奈木俊介(まなぎしゅんすけ)
九州大学大学院工学研究院都市システム工学講座教授
九州大学工学部飛び級。九州大学大学院工学研究科修士課程修了。ロードアイランド大学大学院博士課程修了(Ph.D.(経済学博士))。
サウスカロライナ州立大学講師,東京農工大学助教授,横浜国立大学准教授,東北大学大学院准教授などを経て,現職。
東京大学公共政策大学院客員教授,経済産業研究所ファカルティフェロー,地球環境戦略研究機関フェローを兼任。
学術誌「Environmental Economics and Policy Studies」共同編集長,「Resource and Energy Economics」副編集長,「Ecosystem Health and Sustainability」副編集長,IPCC 代表執筆者。環境経済・政策学会学術賞,環境科学会奨励賞,日本計画行政学会奨励賞を受賞。

主な著作:
Managi, S. (Eds.) (2015). “The Routledge Handbook of Environmental
Economics in Asia,” Routledge, New York.
馬奈木俊介・林良造(編著)『日本の将来を変えるグリーン・イノベーション』中央経済社,2012年,馬奈木俊介(編著)『エネルギー経済学』中央経済社,2014年。




















著者紹介

馬奈木 俊介(まなぎ しゅんすけ)
[プロフィール]
九州大学工学研究院教授・主幹教授・都市研究センター長
国連「新国富報告書」代表、多くの国連報告書の統括代表執筆者、 OECD(経済協力開発機構貿易・環境部会)副議長、2018年・世界環境資源経済学会共同議長などを歴任。世界各国の新国富指標など、持続可能性を評価する手法の開発を代表して行っている。
第16回日本学術振興会賞受賞。第25期日本学術会議会員

[主な著作]
書籍『ESG経営の実践』、『持続可能なまちづくり』、『新国富論』など多数。