環境経営イノベーション/3環境と金融・投資の潮流

植田 和弘 責任編集
國部 克彦 責任編集
水口 剛 編著
定価:3,300円(税込)

発行日:2011/04/06
A5判 / 296頁
ISBN:978-4-502-68380-0

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本の紹介
金融機関や投資家が自らの行動に環境配慮を組み込むための制度・理論を考察するとともに、わが国の先進事例により実践面での動向にも言及。環境金融と責任投資のあるべき姿を提言。

目次


環境経営イノベーション3
環境と金融・投資の潮流

目次

  「環境経営イノベーション」シリーズの発刊に寄せて
 はしがき

 序章 環境金融と責任投資への招待

第Ⅰ部 理論・制度編
 第1章 責任投資のファイナンス論的側面
  1 はじめに
  2 企業価値分析におけるESG要因
   ⑴ 企業を取り巻くステイクホルダー
   ⑵ ESG要因とステイクホルダー ……ほか
  3 ESG要因と企業パフォーマンス
   ⑴ ESGとパフォーマンスの関係
   ⑵ ESG要因のパフォーマンスへの影響に関する分析例
     ……ほか
  4 投資プロセスにおけるESG要因の導入
   ⑴ 年金資産運用の投資プロセス
   ⑵ ESG要因のインテグレーション ……ほか
  5 今後の課題

 第2章 責任投資のための開示制度
  1 本章の目的と構成
   ⑴ 本章の目的
   ⑵ 環境情報開示の類型と本章の構成
  2 自主的開示の動向
   ⑴ SRIが求めた環境情報開示
   ⑵ SRIからマルチ・ステイクホルダーへ ……ほか
  3 財務会計における環境問題
   ⑴ 投資家向け開示制度の概要
   ⑵ 資産除去債務の会計処理 ……ほか
  4 非財務情報の開示
   ⑴ 非財務情報開示の規程
   ⑵ IASBの動向 ……ほか
  5 気候変動リスクに関わる情報開示
   ⑴ 気候変動リスクとは何か
   ⑵ カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト ……ほか
  6 意思決定有用性の視点から見た環境情報開示
   ⑴ 検討の枠組み
   ⑵ 意思決定有用性とは何か ……ほか
  7 アカウンタビリティと環境情報開示
   ⑴ アカウンタビリティとは何か
   ⑵ 環境アカウンタビリティ ……ほか
  8 情報開示の社会政策的意義
   ⑴ 自主的開示と制度開示
   ⑵ 社会政策的観点からみた開示

第Ⅱ部 実践編
 第3章 環境格付融資
  1 実践の背景
   ⑴ 背景としての環境金融へのフォーカス
   ⑵ 環境金融の本質─経営への動機付け ……ほか
  2 実践の内容
   ⑴ DBJ環境格付とは
   ⑵ 特 徴 ……ほか
  3 課題と提言
   ⑴ 不断のレベルアップ
   ⑵ より高度な評価に向けて ……ほか
  4 今後の展望

 第4章 環境対応型金融商品・サービスの提供
  1 実践の3つの背景
   ⑴ 環境保全のシンボル“琵琶湖”を有する地域性
   ⑵ CSR経営の原点は「三方よし」にあり ……ほか
  2 実践の内容
   ⑴ 「エコプラス定期」~預金をしながら“環境学習”をサポート
   ⑵ 預金と融資を地球環境保全で結ぶ~「未来の種」から
      「未来の芽」へ ……ほか
  3 今後の展望 ~金融ソリューションで地球環境保全に貢献

 第5章 プロジェクトファイナンスとエクエーター原則
  1 実践の背景
  2 実践の内容
   ⑴ エクエーター原則の要求事項
   ⑵ エクエーター原則適用の実務 ……ほか
  3 課題と提言
   ⑴ エクエーター原則採択銀行グループの組織運営について
   ⑵ 環境NGOとの意見交換 ……ほか
  4 今後の展望
   ⑴ 適用範囲拡大への取り組み
   ⑵ 中国およびインドの銀行による採択

 第6章 責任投資向け企業調査
  1 実践の背景
   ⑴ イントロダクション
   ⑵ SRIの歴史的動向 ……ほか
  2 実践の内容
   ⑴ 調査方法
   ⑵ 評価の視点
  3 課題と提言
   ⑴ SRI調査会社・アナリストの課題
   ⑵ 機関投資家の課題
  4 今後の展望

 第7章 社会的責任投資(SRI)ファンドの運用
  1 実践の背景 ~日本におけるSRIファンドの歴史と現状
   ⑴ 投資信託におけるSRIファンド
   ⑵ 大和投資信託のSRIファンドへの取り組み
  2 実践の内容
   ⑴ SRIファンドの投資戦略
   ⑵ SRIファンドの運用プロセス
  3 環境経営評価の論点
   ⑴ 環境経営の評価視点
   ⑵ 非財務データの評価
  4 課題と展望
   ⑴ 日本におけるSRIファンドの課題と展望
   ⑵ 環境とSRIファンド

 第8章 年金向けSRIの運用
  1 実践の背景
   ⑴ SRIと受託者責任
   ⑵ 投資家がSRIに注目する理由 ……ほか
  2 実践の内容
  3 SRIの課題
  4 今後の展望

 第9章 多様な資産クラスでの責任投資運用
  1 実践の背景
   ⑴ PRI署名以前からの取り組み~企業との対話の重視と
      議決権行使
   ⑵ コーポレート・ガバナンス委員会 ……ほか
  2 実践の内容
   ⑴ 多様な資産クラス・多様な手法での展開
   ⑵ 株 式 ……ほか
  3 説明責任と透明性確保に向けて
   ⑴ 信頼される責任投資への課題
   ⑵ ESGアドバイザーの設置
  4 課題と展望
   ⑴ 運用手法としての継続的な改善
   ⑵ 責任投資の普及に向けて

 第10章 日本の株式市場における株主行動
  1 株主行動に着目する背景
  2 株主行動とは何か
  3 株主提案の動向
   ⑴ 経済利益追求型の株主提案の動向
   ⑵ 社会的課題に関わる株主提案の動向
  4 議決権行使の現状
   ⑴ 2009年6月株主総会における議決権行使の概況
   ⑵ 経済的利益追求型の株主提案に対する議決権行使
     ……ほか
  5 今後の展望

 終章 環境と金融・投資の未来

 付録1◆責任投資原則(日本語訳)
 付録2◆エクエーター原則(日本語訳)

 参考文献

 索 引



著者プロフィール 《編著者紹介》
水口 剛(みずぐち たけし)
1962年生まれ。
ニチメン(株),英和監査法人等をへて,
現在,高崎経済大学経済学部教授。
日本公認会計士協会サステナビリティ情報開示専門部会長,
中央環境審議会「環境と金融」専門委員会委員,
NPO法人社会的責任投資フォーラム理事などを歴任。

おもな著書
『ソーシャル・インベストメントとは何か』(共著,日本経済評論社),
『企業評価のための環境会計』(中央経済社),
『社会を変える会計と投資』(岩波書店),
『社会的責任投資(SRI)の基礎知識』(日本規格協会),
『環境経営・会計』(共著,有斐閣),
『NPO法人会計基準に対応したここからはじめるNPO会計・税務』(共著,ぎょうせい)など。






















著者紹介

植田 和弘(うえた かずひろ)

國部 克彦(こくぶ かつひこ)
[プロフィール]
神戸大学大学院経営学研究科教授
大阪市立大学助教授、神戸大学助教授を経て、2001年より現職。大阪市立大学博士(経営学)。主著に、『創発型責任経営』(日本経済新聞出版社、2019年)、『アカウンタビリティから経営倫理へ』(有斐閣、2018年)、『CSRの基礎』(中央経済社、2017年)など多数。

水口 剛(みずぐち たけし)