成熟産業の連続M&A戦略―ロールアップ型産業再編の手引き

上野 善久

定価(紙 版):3,300円(税込)

発行日:2023/01/16
A5判 / 236頁
ISBN:978-4-502-44641-2

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本の紹介
日本最大の産業セクターである成熟産業は大半を中小企業が占める。友好的な連続M&Aで業界をまとめた実績を基に、産業そのものを強くするための戦略とノウハウを伝授する。

目次

第1章 成熟産業での連続M&A―類型と事例
1 成長戦略としての連続M&Aの位置づけ
2 産業の発展段階
3 成功例と失敗例から導いたM&A遂行能力の5段階

第2章 連続M&A戦略の企画立案
1 業種の選定
2 相対シェアによる現状の把握と目標設定
3 キャラクターの設定と理念の策定
4 武器となる技術の開発
5 候補企業の条件
6 推進人材の条件
7 旧創業家の処遇

第3章 実行段階における連続M&Aの経営実務
1 マネタリーサイドとストラテジックサイド
2 勧誘先の選定基準
3 勧誘行動の進め方と訴え方
4 安心提供活動―よくある質問と答え方
5 初めての接触から経営統合発足前日までの現場活動20項目

第4章 ファミリー企業の連続M&Aにおける事業統合手法
1 産業再編を促進する統合手法
2 M&Aで成長する企業は市場競争をしなくてよいか
3 M&A対価を自社株交付にする双方のメリット

第5章 ロールアップ型連続M&Aの打ち止め判断
1 連続M&Aの「打ち止め」とは何か
2 自社経営指標の推移
3 事業統合が利益減少に至るメカニズム
4 産業全体の収益性が低下するプロセス
5 打ち止め判断をした後の経営

著者紹介

上野 善久(うえの よしひさ)
[プロフィール]
東京大学経済学部経営学科卒業,英国国立大学院経営学修士課程修了(MBA)。
三菱総合研究所,ボストン コンサルティング グループ,布屋本店を経て,日本ジェノス創業。代表取締役として18件の連続M&A(譲受17件,譲渡1件)により業界再編を主導。
Entrepreneur of The Year 2001 セミファイナリスト選出,東京工科大学大学院MBA課程講師,早稲田大学ビジネススクール招聘講師歴任。組織学会,ファミリービジネス学会各会員。
現在,産業構造と経営戦略の関係から導く中堅・中小企業の高収益化に特化したコンサルティングならびに持論を実証する事業開発を展開している。

担当編集者コメント
早稲田大学名誉教授・元BCG日本代表
内田和成氏 推薦!


最大の産業セクターである成熟産業をイノベーションの源泉とする,連続M&A戦略を詳解した初の教科書

第17回 M&Aフォーラム賞奨励賞『RECOF奨励賞』受賞!

書評はこちら
https://www.biz-book.jp/topics/detail_010176