環境経営イノベーション/10グリーン・イノベーション

植田 和弘 責任編集
國部 克彦 責任編集
植田 和弘 編著
島本 実 編著

定価(紙 版):4,620円(税込)

発行日:2017/08/29
A5判 / 350頁
ISBN:978-4-502-20701-3

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本の紹介
環境・エネルギー問題に対応しつつ、同時に経済発展を達成する政策と、それを実現するための革新的技術である「グリーン・イノベーション」を経済学と経営学の視点から究明。

目次



環境経営イノベーション10 グリーン・イノベーション

目次

はしがき 
第Ⅰ部 グリーン・イノベーションの理論
 第1章 「グリーン・イノベーション」とは何か
   1 はじめに―「緑の技術革新」を超えて
   2 政策としてのグリーン・イノベーション
   3 グリーン・イノベーションの定義
   4 環境保全と経済発展の両立―焦点としてのポーター仮説
   5 本書の構成
 第2章 環境規制・政策とグリーン・イノベーション
   1 はじめに
   2 環境政策手法とグリーン・イノベーション
   3 環境規制・政策とグリーン・イノベーションの関係
   4 環境規制・政策と技術の普及の関係
   5 おわりに
 第3章 グリーン・イノベーションと公共政策
     ― 低炭素経済構築にかかわる論点と政策的課題
   1 はじめに
   2 気候変動対策とエネルギー技術
   3 環境・エネルギー技術革新の経済学
   4 気候変動緩和技術の開発と公共政策
   5 おわりに
 第4章 ステークホルダーの連携を通じたサステイナビリティ・
     イノベーション
     ―プラットフォーム形成と社会実験
   1 はじめに
   2 イノベーション創出のメカニズム
   3 産学官連携を通じたイノベーションの創出
   4 環境保護に向けたイノベーション
   5 サステイナビリティに向けたイノベーション
   6 大学が主導するプラットフォーム形成と社会実験
   7 サステイナビリティ・イノベーションのグローバル展開

第Ⅱ部 日本のグリーン・イノベーション
 第5章 グリーン・イノベーションと日本の環境技術の国際競争力
   1 はじめに
   2 グリーン・イノベーション―政策研究と概論
   3 日本の国際競争力の現状と課題
   4 グリーン・イノベーション政策の方向性
   5 最後に
 第6章 日本における硫黄酸化物排出削減技術の開発と普及への
     各種政策手段の影響
   1 はじめに
   2 日本のSOX削減の制度的枠組み
   3 硫黄酸化物削減に用いられた技術
   4 SOX削減と政策手段
   5 聴き取り調査
   6 特許データを用いた排煙脱硫技術開発状況の分析
   7 結 論
   8 考 察
 第7章 サプライチェーンを通じた環境規制・自主的環境取り組みの
     影響
     ―企業における環境関連研究開発活動に関する実証研究
   1 はじめに
   2 環境関連の研究開発と環境規制の実態―上場企業調査より
   3 サプライチェーンを通じた環境取り組み要求
   4 サプライチェーンと環境関連の研究開発 
   5 まとめ
 第8章 中小企業の環境問題に関する研究開発活動
   1 はじめに
   2 中小企業の位置づけ
   3 中小企業と環境問題
   4 中小企業の研究開発活動
   5 中小企業の環境問題に関する研究開発活動―愛知県の事例
   6 おわりに
 第9章 グリーンプロセスイノベーションと環境管理会計
     ―マテリアルフローコスト会計(MFCA)がもたらす緊張と効果
   1 はじめに
   2 管理会計とイノベーション
   3 環境管理会計(MFCA)によるイノベーション
   4 環境管理会計によるイノベーションを促進するためには
     何が必要か
   5 資源生産性概念による緊張をどのように既存のマネジメントに
     埋め込むか
   6 むすび

第Ⅲ部 世界に広がるグリーン・イノベーション
 第10章 再生可能エネルギー技術のイノベーション
     ―アリソン・モデルによる太陽光発電プロジェクトの分析
   1 はじめに
   2 第1モデル―政府の合理的計画
   3 第2モデル―日常のルーティンの慣性 
   4 第3モデル―ビジョンと資源動員
   5 結論―国家プロジェクトに働く3つの力
 第11章 グリーン・イノベーションへのアプローチ
     ―環境規制からグリーン・アントレプレナーシップまで
   1 はじめに
   2 グリーン・イノベーションへの政策的アプローチ
   3 経営学領域からの広範な議論 
   4 グリーン・アントレプレナーシップの事例―電気自動車
   5 まとめ
 第12章 中国式グリーン・イノベーション
     ―「倹約イノベーション」を実現する巨大市場と政府の戦略
   1 はじめに
   2 中国における風力発電導入の経緯と国内メーカーの台頭
   3 中国の風力発電設備企業による「倹約イノベーション」の背景
   4 中国式グリーン・イノベーションの条件と競争優位
   5 おわりに
 第13章 開発途上国におけるグリーン・イノベーション
     ―再生可能エネルギーと「グリーン」マイクロファイナンスによる
     農村電化事業
   1 はじめに
   2 バングラデシュの農村で起きたグリーン・イノベーション
   3 グラミン・シャクティ―グリーン・イノベーションの要因  
   4 展望と課題 
   5 結 論

参考文献  
索  引  



著者プロフィール
責任編集者 植田 和弘
        島本 実
        植田 和弘
編著者    國部 克彦





















著者紹介

植田 和弘(うえた かずひろ)

國部 克彦(こくぶ かつひこ)
[プロフィール]
神戸大学大学院経営学研究科教授
大阪市立大学助教授、神戸大学助教授を経て、2001年より現職。大阪市立大学博士(経営学)。主著に、『創発型責任経営』(日本経済新聞出版社、2019年)、『アカウンタビリティから経営倫理へ』(有斐閣、2018年)、『CSRの基礎』(中央経済社、2017年)など多数。

植田 和弘(うえた かずひろ)

島本 実(しまもと みのる)