Ｍ＆Ａ Booklet／Cross Border　海外Ｍ＆Ａの実務―中国・香港

本の紹介

クロスボーダーＭ＆Ａでの各国事情をそれぞれのプロフェッショナルが解説する「海外Ｍ＆Ａの実務」の２冊目。最近国内情勢が大きく変化している「中国・香港」の概要を取り上げる。

第1章　日本企業の「中国M&A」最新トレンド
1　Withコロナ後の中国企業の動向
2　中国に対するポジション変化のあった日本企業

第2章　備えあれば憂いなしの中国M&A
1　中国の成長過程を把握する
2　「改革開放」がもたらした成長
3　マクロ政策の影響が強い中国
4　漸進主義と中国の地域発展
5　中国M&Aにおける香港地区の位置づけ
6　産業政策の動向

第3章　中国M&Aはスタートが9割
1　中国M&Aの基本的なプロセス
2　重要なプレM&Aフェーズ
3　中国M&A戦略の傾向
4　中国M&A案件の発掘
5　買収対象企業リスト作成時の注意点
6　ショートリストでの注意点

第4章　中国M&Aのチームアップと買収スキーム
1　実行フェーズの流れ
2　FAの選定とチーム編成
3　主な買収スキーム
4　香港スキーム
5　利益回収スキームの構築
6　利益回収スキーム検討の注意点

第5章　中国M&AのバリュエーションとDD
1　中国のバリュエーションの基本
2　中国のバリュエーション算出方法
3　MOU（基本合意）
4　中国DDの基本
5　リスク評価をどうするか

第6章　最終契約と契約後の注意点
1　最終契約での注意点
2　送金問題と登記変更
3　最終契約後の注意点

福谷 拓弥（ふくや たくや）
［プロフィール］
株式会社KOBO　Partner/Co-Founder
上海財経大学注冊会計系を飛び級で卒業後、香港の監査法人や中国・日本のコンサルティングファームにて、中国市場を中心としたファイナンシャル・アドバイザリー（FA）および戦略コンサルティング業務に従事。
2018年に日中間のクロスボーダー投資および事業提携支援を目的にKOBO CAPITALを設立。上場・未上場を問わず、日中企業に対して自己勘定投資、共同投資、FA業務を提供している。
これまでに、コージンバイオ株式会社（東証グロース177A）取締役、JETRO北京アドバイザーなどを歴任。現在は、医療AIベンチャーであるメディカルブリッジ株式会社の代表取締役を務めるほか、複数の投資先企業で社外取締役として企業価値向上に関与している。

［主な著作］
『海外M&Aの実務－中国・香港』（中央経済社，2024年）