【21年のV総会は?】『企業会計』2021年4月号特別対談「DX時代のバーチャル株主総会」

企業会計

 『企業会計』2021年4月号では、特別対談「21年6月総会はどうなる? DX時代のバーチャル株主総会」を掲載。コロナ禍で注目が集まる新しい形の株主総会も、早い企業では2回目を控えているのでは?
 ディスクロージャーを最前線でリサーチするお二方による対談。この記事では対談の概要と、あわせてお読みいただくとよりお役立ちの書籍等をご紹介します。

 2020年初めに始まった新型コロナウイルスの流行は2021年に入っても衰えず、昨年に引き続き決算・監査業務への影響が懸念されています。それによって、株主総会の実務もまた、変革の時期を迎えています。
 本対談では、株主総会およびその周辺領域の実務に長年関わっておられる井上卓氏に、2020年から始まっているバーチャル株主総会導入の動きと、2021年6月株主総会の変化の見通しについてお聞きします。


対談者紹介

井上 卓(いのうえ・たかし)
三菱重工業㈱IR・SR室長。1989年三菱重工に入社し、高砂製作所で原価計算を経験した後、1994年本社総務部に異動。1998年から2008年まで法務部にて株主総会等の商事法務業務を担当。その後、総務部・広報部で主にSR(Shareholder Relations)を担当し、2019年から現職。2018年11月から東京株式懇話会会長、2019年2月から全国株懇連合会理事長を務める。

円谷昭一(つむらや・しょういち)
2006年、一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(商学)。日本IR協議会客員研究員。日本IR学会理事。金融庁「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」委員。主著に『コーポレート・ガバナンス「本当にそうなのか?」大量データからみる真実』(同文舘出版、2017年12月)、『政策保有株式の実証分析』(日本経済新聞出版、2020年6月)など。



トークテーマ

 

全株懇と東京株懇の役割
株主総会の歴史
 株主総会の起源
 日本の株主総会の歴史:明治から商法改正による総会屋規制まで
 一般株主に開かれた株主総会へ
バーチャル株主総会の導入
 バーチャルオンリー株主総会とハイブリッド型バーチャル株主総会
2020年6月株主総会を振り返って
どう変わる? これからの株主総会
 2021年6月株主総会の見通し
 総会のデジタル化は進むか
 開催時期のゆくえ
 有報の早期開示
株主総会をさらに身近に







関連バックナンバー


2021年2月号 特集 

withコロナ時代の決算の課題 20年3月期との違いはこれだ!

 コロナ禍2年目の決算、そして株主総会までのポイントをまとめた特集です。

 

■想定される3つのパターン 株主総会までのスケジュール
 濱口耕輔(長島・大野・常松法律事務所 弁護士)・小林輝一(長島・大野・常松法律事務所 弁護士・公認会計士)
■不正リスクへの対処 ――内部統制・情報セキュリティを点検する
 木村秀偉(赤坂有限責任監査法人 公認会計士)
■監査基準の適用がスタート! 会計上の見積り
 山田義隆(PwC京都監査法人 公認会計士)
■海外子会社対応 ――不正の防止・発見のための仕組みをつくる
 田邊るみ子(公認会計士)
■コロナ関連開示、こうすればわかりやすい! ――20年3月期の開示好事例に学ぶ
 引頭麻実(東京ガス㈱ 社外取締役)
■業績予想はどう開示すべきか? ――過去事例と研究成果からヒントを探る
 奈良沙織(明治大学准教授)


 特別企画「『健康経営』で会社を元気にする」も、コロナ禍で気になっている方は多いのでは?



  • 『企業会計』2021年2月号
  • 『企業会計』2021年2月号
    定価:2,710円(税込)
    発売日:2021/01/04
    特集:withコロナ時代の決算の課題
    特別企画:「健康経営」で会社を元気にする

2020年12月号 特別企画 
ディスクロージャーの新潮流

 企業と投資家とはどのような関係性を築いていくとよいのか? 変化の激しいこの時代、ディスクロージャーの観点からそれを探る特別企画。データに基づく分析を要チェックです。

 

■「投資家との対話力」が経営力を高める
 佐藤俶子(日本IR協議会 専務理事)
■エンゲージメントに会計情報を活かす
 円谷昭一(一橋大学准教授)


  • 『企業会計』2021年2月号
  • 『企業会計』2020年12月号
    定価:2,710円(税込)
    発売日:2020/11/04
    特集:今見直すコストマネジメント最前線
    特別企画:ディスクロージャーの新潮流

『ビジネス法務』2021年3月号 特集1 
新型コロナで変わる「対話」のかたち 株主総会2021

 2020年6月総会では、新型コロナウイルス感染拡大により来場株主を制限し、クラスターを抑えるための対応が各社で取られました。いまだに収束の見通しが立ちませんが、その中でも本年総会の開催に向けて準備を進めていく必要があります。本特集は、2020年総会の特性をふまえたうえでの課題を幅広く発掘し、本年に活かすための必要な視点として、ハイブリッド出席型バーチャル総会の開催可否、議決権行使基準の変容等を取り上げ、「新しい」対話の形について探ります。切っても切り離せない法務部門とのコミュニケーションに。




関連書籍

関連書籍1 
『2021年株主総会の準備実務・想定問答』

 新形式で実施する総会に向けた実務を丸ごとフォロー。バーチャル総会の実施ポイント、2021年3月施行の改正会社法・政省令対応等の最新トピックに言及。想定問答では、東証の上場区分の見直し、DX対応、コロナ対応等の話題テーマに言及しています。



関連書籍2(近刊) 
『株主総会デジタル化の実務』

 新形式の株主総会実施に向けた解説書です。2021年2月に閣議決定された産業競争力強化法改正案もフォロー。バーチャルオンリーで開催する株主総会の実務に言及しています。


  • 株主総会デジタル化の実務

  • 武井一浩・井上 卓・今給黎茂夫・森田多恵子 編著
    発行日:2021/03/31(予定)
    A5判/270頁(予定)








(参考)関連する主な公表物
2021/2/3
 【経済産業省】 「ハイブリッド型バーチャル株主総会の実施ガイド(別冊)実施事例集」 ←NEW!


 いかがでしたでしょうか。コロナ禍2年目の決算・株主総会は、1年分の情報と知識と経験を活用するのが重要になりそうです。
 バックナンバーは弊社ホームページ【ビジネス専門書Online】にてご購入ください。最新号のお求めは書店(店頭・予約・注文)、通販にて。本サイトでもご注文を承ります。