実践 日本版FP&A―CFOが企業価値を高める経営管理の組織と手法

池側 千絵

定価(紙 版):3,630円(税込)

発行日:2025/06/05
A5判 / 312頁
ISBN:978-4-502-53191-0

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本の紹介
収益力強化のために、米国の経営管理組織や手法を参考にしてFP&Aを導入する日本企業が増えている。富士通や味の素、資生堂、キリンなど13社のFP&Aの導入事例を紹介。

目次

第Ⅰ部 日本企業とFP&A組織
第1章 日本版FP&Aが始まっている

1 FP&A組織を立ち上げる日本企業が増えている
2 日本企業と米国先進企業の経営管理組織の違い
3 日本企業の経営管理組織が組成された背景

第2章 米国企業のFP&Aとは
1 FP&Aビジネスパートナーの役割
2 真のビジネスパートナーを目指して
3 FP&Aの具体的な活動事例
4 FP&Aが事業意思決定を支援する事例
5 FP&Aに上司が2人いる場合の働き方
6 海外のFP&Aプロフェッションを支援する団体
7 FP&Aに必要な知識・スキル・マインドセットとは
8 FP&Aが事業部門でビジネスパートナーになるには
9 FP&A組織のための成熟度モデル
10 FP&Aの人材育成とキャリア構築

第3章 日本企業におけるFP&A機能の導入状況
1 日本企業にFP&A機能を導入するメリット
2 FP&Aがビジネスパートナーとしての役割を果たすようになる契機
3 日本企業ではどのようなきっかけでFP&A導入が始まるのか
4 日本企業のFP&Aは誰がどのように始めているか
5 日本企業のFP&A組織立ち上げのタイプ
6 個人のFP&Aへの関心の高まり
7 日本CFO協会主催のFP&A研究会の活動

第4章 日本版FP&Aの導入と成果を出すためのステップ
1 日本版FP&Aとは
2 日本版FP&Aの導入と成果を出すための6つのステップ

第Ⅱ部 FP&A導入トップランナー企業に聞く
第5章 富士通の取り組み─DX推進を契機にしたデータ・人材・組織の一体的改革

1 なぜFP&A組織が必要なのか
2 財務経理におけるデータ活用の取り組み
3 FP&A組織をどうデザインするか
4 FP&A人材をどう育成するか
5 FP&Aはどこに向かうのか

第6章 カルチュア・コンビニエンス・クラブの取り組み─管理会計システムの統一と人材のリスキリング
1 CCCのFP&A導入
2 新組織導入で現場は何を感じたか

第7章 リクルートの取り組み─経営企画を軸とした組織づくり
1 リクルートのFP&Aの成り立ち
2 事業FP&Aの業務と役割
3 コーポレートFP&Aの業務と役割
4 業績予測を作るときのメンタリティ
5 FP&Aを進めるにあたって

第8章 I-neの取り組み─事業部に深く入り込むベンチャー企業のFP&A
1 I-neのFP&A組織
2 FP&A業務の具体的事例

第9章 味の素の取り組み─多様な事業に横串を刺して「型化」を推進するFP&A
1 味の素のFP&A導入
2 FP&Aメンバーの具体的業務

第10章 キリングループの取り組み─コーポレートと事業会社との戦略対話をリードするFP&A
1 キリングループのFP&A組織
2 事業会社でのFP&A業務

第11章 資生堂の取り組み─グローバル本社と日本地域統括のFP&A
1 資生堂のFP&A組織
2 FP&A業務における具体的成果と問題点

第12章 花王の取り組み─先行導入企業の新たな展開
1 花王のFP&A組織
2 花王のFP&Aの具体的事例

第13章 KDDIの取り組み─フィロソフィとマスタープランが支えるFP&A
1 KDDIのFP&A組織
2 KDDIのFP&Aにおける具体的な取り組み

第14章 Looopの取り組み─上場を目指すベンチャー企業のFP&A
1 Looopの事業とFP&A組織
2 FP&A発足後の組織
3 FP&A組織設立の効果
4 FP&Aメンバーとして

第15章 丸井グループの取り組み
1 FP&A部設立の経緯
2 FP&Aの取り組み内容と早くも出始めている成果
3 FP&Aが目指したい姿

第16章 ユニ・チャームの取り組み
1 ユニ・チャームの目指す事業管理部(FP&A)機能
2 ユニ・チャーム独自の入江塾によるFP&A人材育成

第17章 ウイングアーク1stの取り組み開始宣言─伸び盛りのIT企業のCFOがFP&A導入に発進
1 ウイングアーク1stの事業
2 レベニューオペレーション機能とFP&A
3 ウイングアーク1stのFP&A導入は

著者紹介

池側 千絵(いけがわ ちえ)
[プロフィール]
ストラットコンサルティング株式会社 代表取締役
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 非常勤講師
一般社団法人日本CFO協会 主任研究委員・認定FP&Aアドバイザー
中小企業診断士 米国公認会計士 修士(経営学) 博士(プロフェッショナル会計学)
新卒でP&Gジャパンのファイナンス部門(経営管理部門)に入社,その後日本マクドナルド,レノボ・ジャパン,日本ケロッグ等の外資系企業で日本子会社CFO・FP&Aを務める。
現在は日本企業の経営管理とCFO/FP&A(Financial Planning & Analysis)機能向上についてアドバイザリーサービスを提供。東証プライム上場企業・上場準備企業の社外取締役を務める。

[主な著作]

『管理会計担当者の役割・知識・スキル─ ビーンカウンターからFP&Aビジネスパートナーへの進化』(中央経済社,2022年)