起業原論―成功する起業家の行動、戦略作りと資金調達
- 電子版あり
東出 浩教 著
古屋 光俊 著
玉置 浩伸 著
瀧口 匡 著
発行日:2023/10/17
A5判 / 548頁
ISBN:978-4-502-47561-0
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- 本の紹介
- 実際の起業に応用されてきた、世界中の優れた研究のエッセンスを1冊にまとめた実践書。起業経験がありながら学術的知見を持つ執筆陣が起業に必要な技術・思考法を解説する。
目次
第1章 起業家の役割と起業機会
1-1. アントレプレナーシップの価値と研究
1-2. 起業家の仕事
1-3. 起業機会
第2章 起業のタイプと顧客のためのビジネスモデリング
2-1. 参入モード、不確実性のコントロール、そして様々な起業のタイプ
2-2. ベンチャー企業のタイプ分け:ブートストラップ vs VC投資型(ビーデの起業類型)
2-3. ビジネスの仕組みを磨き続ける(ビジネスモデリング)
第3章 アントレプレナーシップと起業家の特性を再訪する
3-1. これまでの経営学の理論的背景
3-2. OREモデルにおけるE(アントレプレナーシップ)の再考
第4章 戦略と計画作り
4-1. 創造的思考と事業機会の発見
4-2. ベンチャー企業経営の哲学
4-3. ベンチャー企業の市場参入戦略
4-4. 製品戦略
4-5. 価格戦略
4-6. ポジションによる差別化
4-7. 顧客体験による差別化
4-8. 仮説検証プロセス
4-9. マイルストーン
4-10. DDP
4-11. KPIとリーン分析
4-12. 事業環境分析ツール
4-13. 資金調達のためのビジネスプランの作成
4-14. ケーススタディ
第5章 資金調達
5-1. 会計の基礎
5-2. 財務の基礎
5-3. 企業価値評価(バリュエーション)
5-4. 資本政策
5-5.ストックオプション制度
5-6. ベンチャーキャピタル(VC)
5-7. 投資の交渉
5-8. 投資契約の締結
5-9. 調達頻度
5-10. 自己資金・エンジェル投資家・各種補助支援制度
5-11. 銀行融資
5-12. 新株予約権を活用した融資(ベンチャーデット)
5-13. ベンチャーリース
5-14. クラウドファンディング
5-15. SAFE/KISS
5-16. 株式公開(上場)
5-17. 会社売却
5-18. VCからの出資に頼らない資金調達
5-19. 本章の結びにかえて
第6章 起業のリスク
6-1. 事業上のリスク
6-2. 個人のリスク
6-3. 成功した起業家のプロファイル
第7章 企業内ベンチャー
7-1. 企業内ベンチャー(CV)とは
7-2. CVの目的
7-3. 起業家精神の発露、起業家活動の啓蒙
7-4. CVと独立ベンチャーの違い
7-5. 企業内起業家の評価・処遇
7-6. どこに狙いを定めるか
7-7. 管理手法
7-8. CVの成功要因
7-9. CVの成功例
7-10. コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)
7-11. CVCのキャピタリストの報酬
7-12. CVCの成功要因、及び課題
7-13. CVCの例
7-14. 本章の結びにかえて
第8章 技術と起業
8-1. 技術者はどう起業と向き合うか
8-2. 技術者の視点から特許とビジネスを考える
8-3. 米国のケースに見る技術者の起業
8-4. 最後に
- 担当編集者コメント
- 日本における起業論の決定版。
すべての起業家と投資家がこの本を読んだなら,それだけで日本は一変するだろう。
― 孫泰蔵氏絶賛!
■推薦の言葉
日本の起業論の決定版がついに誕生した。
推薦の依頼を受け,心の琴線に触れる箇所,とりわけ重要だと感じた箇所をマークしていたのだが,すでに赤線を引きすぎて,赤線の意味がなくなってしまった。
書籍後半に記載されている,戦略や計画づくり,資金調達,起業のリスクなどについての理論も私のような起業家や投資家にとってリファレンスとしてとても有用なのだが,特に前半の「起業とは何か。起業家とはどのような人なのか」についての言及こそ,著者ならではの際立った論であり,日本の起業論における決定版,そして白眉の出来といえる。
「起業家は行動する哲学者なのだと思う。」―まさにこの一節を,読者は本書を通じて文字通り「体感」できるだろう。
すべての起業家に,安易にエンジェル投資家やVCからの資金調達に走る前に,まず本書を読むことを勧めたい。
実際,私は本書を常に手に取れるところに置いておくことを決めた。
― 孫 泰蔵
起業アイデアの生み方,起業機会の捉え方, それをビジネスプランに仕立てる方法,財務運営,リスク管理,CVC …。40年以上蓄積され,実務に応用されてきた国内外のアントレプレナーシップ研究のエッセンスをまとめた実践の書。
実務家,研究者,学生,教育者,政策決定者等,広い読者層を対象に,なるべく平易に,分かりやすく解説。辞書代わりに起業家の座右に置いておける,困ったときに役立つ一冊。