価値創造経営―企業事例から学ぶ8つのポイント

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青嶋 稔

定価(紙 版):3,300円(税込)

発行日:2022/06/21
A5判 / 276頁
ISBN:978-4-502-43531-7

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本の紹介
企業価値を高めることに成功している企業は何をしているのか? ソニー、オムロン、味の素、ユニ・チャーム、キリンホールディングス、サイボウズなどの先進企業事例を紹介。

目次

はじめに 

序 章 何故日本企業の企業価値は高まらないのか?
 1 日本企業の企業価値が高まらない原因の考察
  1 米国企業に比較して低い日本企業の時価総額 
  2 日本企業における企業価値低下の要因 
 2 本書における企業価値向上に向けた考察の方向性
  1 経営理念からパーパス経営への進化 
  2 変化対応力を高めるレジリエンス経営 
  3 ビジョンとバックキャスティングによる戦略策定と実行力
  4 人材流動化のための可視化と流通市場の構築
  5 BS にフォーカスした経営へのシフト
  6 デジタルに対応する組織能力の構築
  7 事業再編の仕組み
  8 ガバナンス強化(形式ではない真のガバナンス)

第1章 経営理念からパーパス経営への進化
 1 パーパス経営が必要となっている背景
  1 市場環境変化の高まり 
  2 地球環境の変化 
  3 消費者の変化 
  4 従業員の変化 
  5 経営理念の浸透不足 
 2 先進企業事例
  1 ソニーグループのパーパス経営 
  2 オムロンの企業理念実践経営 
  3 味の素グループの ASV 
 3 パーパス経営の実現に向けて
  1 自社の理念と歴史の棚卸し 
  2 従業員の参画意識の醸成 
  3 自社の目指す価値提供と存在意義の再定義 
  4 社内への浸透 

第2章 変化対応力を高めるレジリエンス経営
 1 日本企業の変化対応力の弱さ
  1 経路依存性の強さ 
  2 同質性に基づく組織マネジメント 
  3 現状の積み上げに基づく中期経営計画 
  4 PDCA の弊害 
  5 変化に対応できない中間管理職 
 2 先進企業事例
  1 ユニ・チャームのシナリオプランニングと OODA‒Loop 
  2 キリンホールディングスのダイバーシティ経営と未来シナリオ 
  3 サイボウズの自立分散型組織 
 3 レジリエンス経営の実現に向けて
  1 ダイバーシティ&インクルージョンの推進 
  2 シナリオプランニングによる未来シナリオの作成 
  3 OODA‒Loop による変化への対応力の増強 
  4 自立分散型組織の構築 

第3章 ビジョンとバックキャスティングによる戦略策定と実行力
 1 日本企業の戦略策定における問題点
  1 ESG に対する意識の高まり 
  2 中期経営計画の問題点 
 2 先進企業事例
  1 ユニ・チャームのユニ・チャームウェイ 
  2 横河電機の未来共創イニシアチブ 
 3 ビジョンの構築とバックキャスティング型の戦略策定に向けて
  1 ビジョンの構築に向けたチーム組成 
  2 経営陣の巻き込みと自由闊達な環境での未来シナリオ作成 
  3 未来シナリオの継続的更新と社内ワークショップへの活用 
  4 ビジョンの浸透 

第4章 生産性向上のための人材流動性の向上
 1 日本企業における生産性の問題と流動化の必要性
  1 人材流動化とキャリア形成 
  2 社内における人材スキルのミスマッチ 
  3 価値発見人材と育成の場の少なさ 
 2 先進企業事例
  1 AGC の人財可視化と育成 
  2 ロート製薬の人財流動化と育成 
  3 タニタの「日本活性化プロジェクト」 
 3 生産性向上のための人材可視化と人材流動化
  1 経営戦略に基づく人材像の明確化とキャリア意識の醸成 
  2 人材の可視化と要員計画への落とし込み 
  3 社内人材を流動させるための仕組みづくり 
  4 企業間で人材を流動させる仕組みの構築 

第5章 PL 中心の経営からの脱却
 1 PL 中心の経営の問題点
 2 先進企業事例
  1 三菱重工業の BS 重視の経営 
  2 オムロンの ROIC 経営 
 3 PL 中心経営からの脱却に向けて
  1 事業別 BS の構築 
  2 事業部門と伴走する経理部門の機能構築 
  3 CFO の役割と権限の強化 

第6章 デジタル対応力の弱さ
 1 日本企業のデジタル対応における問題点
  1 標準策定力の弱さ 
  2 IT 部門のスキル不足 
  3 事業のビジョンを構想できる人材の不足 
  4 事業と IT をつなぐ人材の不足 
 2 先進企業事例
  1 コマツのスマートコンストラクション 
  2 日立製作所の Lumada 事業 
  3 横河電機の DX 
 3 デジタル化対応力強化のために
  1 デジタル化の目的と対応する組織機能の設計 
  2 標準化推進機能の構築 
  3 開発アプローチの明確化と開発力の獲得 
  4 事例の抽象化・テンプレート化による n 倍化の加速 

第7章 事業再編の仕組み
 1 新陳代謝の乏しさを原因とする問題
  1 事業ごとの業績を正確に開示できていない 
  2 目指すべき事業ポートフォリオが不明確 
  3 ポートフォリオ見直しに向けた各事業への方向性の提示が弱い 
 2 先進企業事例
  1 富士フイルムホールディングスの事業ポートフォリオ管理 
  2 日立製作所の事業ポートフォリオ再編 
 3 事業再編の仕組み構築に向けて
  1 事業ドメインの再定義 
  2 セグメント分けの検討 
  3 キャッシュ・フローの強化 
  4 企業としての姿勢の明確な伝達と現状の定量的評価での把握 
  5 自前主義から脱却するためのポートフォリオの見直し 

第8章 ガバナンスとリスクマネジメントの強化
 1 日本企業のガバナンスとリスクマネジメントの問題点
  1 取締役会の監督機能の弱さ 
  2 ダイバーシティの弱さ 
  3 トップの選任と解任についての問題点 
  4 サステナビリティ要素の反映が不十分 
  5 リスク管理の弱さ 
 2 先進企業事例
  1 三菱重工業のガバナンス強化 
  2 味の素のガバナンスとサステナビリティの強化 
 3 ガバナンスとリスク管理の強化に向けて
  1 取締役会機能の強化 
  2 経営者の選任解任機能の仕組みと運用 
  3 ダイバーシティの強化 
  4 サステナビリティ体制の強化 
  5 リスクマネジメントの強化 

著者紹介

青嶋 稔(あおしま みのる)

担当編集者コメント
企業価値を高めることに成功している企業は何をしているのか?
ソニーグループ、オムロン、味の素グループ、ユニ・チャーム、キリンホールディングス、サイボウズなどの先進企業事例を紹介。


■本書の構成

 序 章 なぜ日本企業の企業価値は高まらないのか?
 第1章 経営理念からパーパス経営への進化
 第2章 変化対応力を高めるレジリエンス経営
 第3章 ビジョンとバックキャスティングによる戦略策定と実行力
 第4章 生産性向上のための人材流動性の向上
 第5章 PL中心の経営からの脱却
 第6章 デジタル対応力の弱さ
 第7章 事業再編の仕組み
 第8章 ガバナンスとリスクマネジメントの強化
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