海外M&Aを成功に導くPMIの進め方

青嶋 稔

定価(紙 版):2,860円(税込)

発行日:2019/09/24
A5判 / 232頁
ISBN:978-4-502-31771-2

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本の紹介
ソニー、日立製作所、コマツ、コニカミノルタなどは、どのように海外企業買収を成功させたのか。M&Aに必要不可欠なPMIの進め方、留意点等について企業事例を基に解説。

著者紹介

青嶋 稔(あおしま みのる)
[プロフィール]
野村総合研究所 フェロー

1988年精密機器メーカー入社後,大手企業向け営業改革,1994年より10年の米国駐在期間中は,マーケティング,M&A,新規事業開発などのプロジェクトマネージャーを歴任。2005年にNRIに参加後は製造業コンサルティングに従事。2012年同社初のパートナー,2019年同社初のシニアパートナー,2021年4月に同社初のフェローに就任。
米国公認会計士,中小企業診断士

[主な著作]
『リカーリング・シフト』(日本経済新聞出版)、
『価値創造経営』
『マーケティング機能の再構築』
『海外M&Aを成功に導くPMIの進め方』
『事業を創る。』
『戦略実行力』(いずれも中央経済社)

担当編集者コメント
ソニー、日立製作所、コマツ、コニカミノルタなどは、どのように企業買収を成功させたのか。
M&Aに必要不可欠なPMIの進め方、留意点等について企業事例を基に解説。

「 私が携わったPMIのプロジェクトにおいて、多くの被買収企業の経営陣が日本企業のM&A、PMIの姿勢に対して、
言明することには常に共通していることがある。それは予算についてのコミュニケーションを行うが、戦略についての
コミュニケーションが乏しいということだ。日本企業は、中期経営計画を説明することで、戦略についてのコミュニケーションを
十分に行っているという自負があるが、それは被買収企業の経営陣にとって、単に決まった数字目標の割付をされているに
すぎない。それは戦略ではなく、予算目標の割付にすぎないのだ。PMIにおいて戦略をいかに共有し、納得をさせていくか。
そして一緒にそれを推進し、モニタリングしていく体制をつくっていくか。それら一連の流れがPMIの成功を左右するといっていい。

失敗事例も含め、多くの事例に直面するに、こうした事例からの学びを整理し、その教訓を活かし、今後の日本企業が
成長領域での事業機会を獲得していくために、M&A、PMIにおける秘訣をまとめていくこと、そしてそれらを日本企業の
成長に役立てたいと考えた。それがこの本を書こうと思ったきっかけである。 (はじめにより)」


●本書の主な構成●

第1章 M&Aを成功するために―クロスボーダーPMIの課題解決のポイント
第2章 戦略統合のポイント
第3章 業務プロセス統合
第4章 モニタリングプロセス
第5章 販売・マーケティング機能統合
第6章 SCM機能統合
第7章 製品・事業開発
第8章 人材・組織統合とガバナンス
第9章 新興国PMI