ビギナーズ会計学

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吉見 宏 編著

定価(紙 版):2,640円(税込)

発行日:2022/04/12
A5判 / 208頁
ISBN:978-4-502-42501-1

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本の紹介
お金の流れを通じて社会現象を把握する会計学の全体像を大づかみに理解できるテキスト。各分野をコンパクトにまとめ、会計理論や会計実務にまで言及されている点が大きな特徴。

目次

第1章 会計学の世界
1 会計学を学ぶ
2 会計学と「お金」
3 会計学の隣接分野
4 企業での会計
5 会計学の拡大
6 会計の専門家
7 会計学の学び方

第2章 会計史
1 文明と会計
2 複式簿記の生成と伝播
3 損益計算方式の変化
4 会計に関する法規制
5 株式会社の誕生と会計
6 鉄道の発展と減価償却
7 会計監査の展開
8 原価計算・管理会計の生成・発展
9 日本の会計
10 会計史を学ぶ意義

第3章 簿記
1 簿記と会社の関係
2 単式簿記と複式簿記
3 複式簿記のしくみ
4 仕訳のルール
5 簿記の目的
6 損益計算書
7 貸借対照表
8 会計期間
9 会計と経営にとっての意義

第4章 会計制度
1 複数ある会計制度
2 会社法による会計
3 金融商品取引法による会計
4 法人税法による会計
5 複数の会計制度が存在する理由

第5章 財務会計
1 財務会計の役割
2 会社の利害関係者
3 会計公準と企業会計原則
4 会社法と金融商品取引法の違い
5 貸借対照表の構成要素
6 損益計算書の構成要素
7 連結財務諸表

第6章 原価計算
1 原価計算がどうして必要なのか
2 原価について
3 工業簿記について
4 原価計算の目的
5 原価概念
6 原価計算の種類

第7章 会計監査
1 監査の意義
2 さまざまな監査と会計監査
3 会計監査をする人は誰か
4 会計監査の始まり
5 会計士の資格
6 日本の会計監査
7 監査のための基準
8 監査の拡張と保証

第8章 管理会計
1 会社の内部を知るための会計
2 1年のはじまりと管理会計
3 生産活動と管理会計
4 利益を得るための分析方法
5 「今」を生き抜くための管理会計

第9章 経営分析
1 経営分析とは
2 損益計算書の見方
3 貸借対照表の見方
4 財務諸表の利用者と経営分析
5 経営分析の方法
6 分析をする上で注意すべきこと
7 連結財務諸表の分析にむけて

第10章 公会計
1 公会計の範囲と役割
2 国の会計
3 地方自治体の会計
4 NPO法人の会計
5 学校法人の会計
6 その他の非営利組織の会計

第11章 環境・CSR会計と統合報告
1 さまざまな財産と会計
2 会計領域拡張の論理
3 環境・CSR会計の枠組み
4 統合報告
5 会計=お金の計算?

第12章 会計理論
1 理論を学ぶ
2 一般的な理論の構造:帰納と演繹
3 会計学への適用
4 計算構造の理論(簿記論)
5 開示論(財務会計論)
6 資産負債アプローチと収益費用アプローチ
7 管理会計論(経営会計論)
8 実証理論と規範理論
9 監査の理論
10 理論の多重化と統合ヘ向けて
 
第13章 会計実務
1 企業経営と会計
2 経理部と会計
3 会計に関する資格
4 社会で役立つ会計

著者紹介

吉見 宏(よしみ ひろし)
[プロフィール]
北海道大学理事・副学長、博士(経営学)(北海道大学)
1961年生まれ。九州大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。北海道大学経済学部講師、助教授を経て、大学院経済学研究院教授。この間、大学院経済学研究科長・経済学部長、副学長を経て現職。公認会計士試験委員(監査論)、金融庁企業会計審議会臨時委員、北海道公益認定等審議会会長などを歴任。

[主な著作]
『会計利潤の計算方法』(共著)、同文舘出版、1994年
『企業不正と監査』(単著)、税務経理協会、1999年
『ケースブック監査論』(単著)、新世社、2001年
『日本発ブランド価値評価モデル』(共著)、税務経理協会、2003年
『監査期待ギャップ論』(単著)、森山書店、2005年
『会計不正事例と監査』(編著)、同文館出版、2018年
『基本企業簿記』(編著)、同文舘出版、2020年

担当編集者コメント
●本書のねらい
本書は、会計学にどのような分野があるのかを、予備知識がない方が読まれることを前提に書かれています。なお、本書の各章は学習の積み重ねを前提にしていません。ですので、目次の順序で読まねばならない、ということではないことに留意してください。

会計学は、お金の流れを通じて社会現象を把握しようとする学問分野です。お金は、それだけでは社会に何の活動も生みません。一方で、社会に生きる人や組織は、お金がなければ活動ができません。人や組織が、社会全体において働いている臓器だとすると、お金はそれをつなぐ血液の役割を果たしています。そのような視点で会計学を見るとき、会計学を通じて社会のさまざまな活動を把握することができることが理解されるでしょう。本書は、そのような会計学の世界を大づかみに理解してもらおうとするものです。

●本書の特徴
❶会計学にどのような分野があるかを、予備知識がない方にもわかりやすく、かつコンパクトに解説しています。
❷表面的な理解にとどまらず、「第12章 会計理論」で論理的に考えることが重要であることがわかるように工夫されています。
➌会計は実務的な学問といわれることから、「第13章 会計実務」でその一端を垣間見ることができるようにしました。
➍各章末にさらに深く学びたい人にむけて、参考文献を提示しています。
❺会計に興味がわくような32のコラムを掲載しています。