実証会計学

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石塚 博司

定価(紙 版):5,940円(税込)

発行日:2006/11/15
A5判 / 464頁
ISBN:978-4-502-26760-4

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本の紹介
会計学の実証研究22論文を会計情報と株式市場、情報開示制度、会計戦略の3つに分類・整理し、会計大学院や学部ゼミなどでの学習・研究のために素材提供を目的に編纂。

目次


実証会計学
目次

 序 章 会計情報と資本市場 [石塚博司]
  1 会計情報の有用性
  2 実証的会計研究の対象
  3 新たな研究領域

? 会計情報と株式市場
   Review 会計情報と株式市場 [薄井彰・後藤雅敏]
 第1章 資本市場における会計情報の有効性<パイロット・テスト>
       ―決算情報は投資家行動に対して影響力をもつか
                               [石塚博司]
  1 われわれの問題認識と研究課題
  2 研究方法
  3 予備調査の概要
  4 今後の研究課題

 第2章 会計情報と株価―実証研究 [國村道雄]
  1 はじめに
  2 問題提起
  3 データの選択
  4 検証の方法
  5 検証結果
  6 結 言

 第3章 会計報告と株式市場
       ―決算内容の情報効果をめぐって [佐藤紘光]
  1 問題の提起
  2 研究方法
  3 研究モデル(基本モデル)
  4 データの収集
  5 調査の結果と解釈
  6 予測情報の開示にかかわる問題
  7 要約と展望

 第4章 資本市場における会計情報の有効性[大塚宗春]
       ―決算報告の情報効果について
  1 問題の提起
  2 研究方法
  3 使用データ
  4 実証結果とその解釈(1) ― 株価テスト
  5 実証結果とその解釈(2) ― 売買高テスト
  6 要約と展望

 第5章 証券アナリストによる投資リスク予測と[平松一夫]会計情報
  1 投資リスク予測と会計情報
  2 研究デザインと調査の概要
  3 分析の結果
  4 分析結果の検討
  5 投資リスク予測に対する会計情報の有用性

 第6章 中間決算情報の公表に関する研究 [後藤雅敏]
  1 問題意識
  2 情報差異仮説
  3 分 析
  4 結 果
  5 結 論

 第7章 クリーンサープラス会計と企業の[薄井 彰]市場評価モデル
  1 はじめに
  2 企業の市場評価モデル:理論的展開
  3 実証デザインとデータ
  4 プールされた標本の分析結果
  5 クロスセクション標本の分析結果
  6 むすび

 第8章 キャッシュ・フローの時系列特性と[百合草裕康]期待モデル
  1 はじめに
  2 キャッシュ・フローの測定値と分析対象企業
  3 キャッシュ・フロー時系列モデルの検討
  4 むすび

? 情報開示制度
   Review 情報開示制度 [井上達男・大日方隆]
 第9章 実現基準と原価評価の再検討 [斎藤静樹]
  1 はじめに
  2 事後の利益計算
  3 分配可能な利益
  4 おわりに

 第10章 制度会計と情報開示 [大日方隆]
  1 開示規制と会計基準の必要性
  2 情報開示のコストと会計情報,会計基準の性格
  3 会計方法の選択の情報価値
  4 費用の期間配分と利益平準化
  5 自発的開示と市場の成熟度

 第11章 連結決算制度に対するわが国証券市場の[伊藤邦雄]
        学習効果
  1 新会計システムに対する証券市場の学習パターン
  2 データと仮説
  3 調査のデザイン
  4 第1主要分析の結果とその検討
  5 第2主要分析の結果とその検討
  6 補足的分析
  7 学習効果への示唆

 第12章 連結会計情報と長期株式リターン[奥村雅史・吉田和生]
        ―EBO モデルを通して
  1 はじめに
  2 実証モデルの整理
  3 分 析
  4 結論と課題

 第13章 株式安定化が会計情報公開[桜井久勝・山地秀俊]
        に及ぼす影響
  1 株主の相対的な重要性
  2 財務広報戦略としての会計情報公開
  3 リサーチ・デザイン
  4 実証効果
  5 結論と展望

 第14章 ファイリング制度の実証分析[河 榮徳]
        ―業績予想修正の情報効果
  1 問題の提起と研究目的
  2 研究方法
  3 データ
  4 分析結果
  5 要約と今後の課題

 第15章 ファンダメンタル・アプローチによる[井上達男]
        日本企業の実証分析
  1 日本企業の企業価値評価と外貨換算
  2 日本における企業価値モデルの検討
  3 日本企業の実証結果
  4 結果の要約と今後の課題

? 会 計 戦 略
   Review 会計戦略 [須田一幸・河 榮徳]
 第16章 慣行的会計利益モデルと[中野 勲]エイジェンシー的思考
  1 目 的
  2 取得原価の正常性について
  3 低価基準について
  4 実現基準について
  5 結びにかえて

 第17章 管理会計における理論モデルの有効性 [辻 正雄]
  1 管理会計の意義と問題の所在
  2 エイジェンシー・アプローチ
  3 管理会計の諸問題に対する貢献
  4 将来の研究

 第18章 契約の経済学と会計規制 [須田一幸]
  1 わが国会計規制の問題点
  2 効率的市場仮説と会計規制
  3 会計の機能
  4 会計規制の負の効果
  5 会計規制の最適化に向けて

 第19章 会計方法の変更に対する[石塚博司・河 榮徳]
        資本市場の反応
  1 研究の目的
  2 これまでの調査研究
  3 研究方法
  4 研究デザイン
  5 分析の結果
  6 むすび

 第20章 減価償却方法の変更に対する[桜井久勝]
        株式市場の賢明度
  1 序
  2 誤導仮説と透視仮説
  3 従来の研究
  4 リサーチ・デザイン
  5 実証結果
  6 結  論

 第21章 日本企業の配当余力と会計上の選択 [岡部孝好]
  1 日本の会計へのアプローチ
  2 政府の配当規制
  3 市場の配当ルール
  4 経営者行動の拘束力
  5 会計政策の選択
  6 経験的テスト
  7 結 び

 第22章 予想される税率変更に対する[鈴木一水・岡部孝好]
        発生処理額の裁量的調整
  1 はじめに
  2 税務上の帰結と税務外の帰結
  3 税務計画と財務報告の優先順位
  4 税率の変化と税務計画
  5 裁量行動と発生処理額
  6 裁量的発生処理額
  7 サンプルの選択とリサーチ・デザイン
  8 分析結果の検討
  9 結 び

 ■ 索  引

著者プロフィール 石塚 博司(いしづか ひろし)

2004年 早稲田大学教授から日本道路公団監事に転じ,
2005年 公団民営化に伴い中日本高速道路株式会社監査役(現職)
早稲田大学名誉教授



























著者紹介

石塚 博司(いしづか ひろし)