【WEBマンガ】税の歴史(第2話)

連載

今、日本には消費税や所得税をはじめとする多くの「税」があります。
そしてそのすべては、法律によって定められています。
「税」が法律に定められているということは、今では当たり前のことのようですが、日本の「税」の仕組みは、長い歴史のなかで形づくられてきました。
「税」の歴史を辿ると、それぞれの時代に地域や国を担っていた人々が、どのような国づくりをしたかったのか、その苦労や工夫、そして未来への希望を垣間見ることができます。
マンガ「税の歴史」では、千年税務会計事務所に勤めるメンバーが、時代を動かした歴史上の人物に出会い、「税」について学んでいきます。

チームむぎ

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今回のポイント

第2話「卑弥呼」

 2~3世紀ころ、当時の日本では、稲作がはじまり、人々が集まり、集落を作るようになっていました。さらに大きな集落が周辺の小さな集落を支配し、地域的な権力としてクニが誕生しました。

 中国の前漢王朝の歴史書『漢書』の一部である、『漢書』地理志は、日本が「倭」と呼ばれていたことや、100以上のクニが存在していたことを伝えています。

 その後、中国の歴史書『三国志』のうち、倭人(日本人)のことが書かれた通称「魏志倭人伝」によると、当時の倭国ではクニとクニが権力を巡って争乱の時代となっていたとされています。  

 争乱の末、統合された30か国の諸国は、当時大きな力を持っていた邪馬台国をはじめ、いずれも男性の王が統治していましたが、武力のみによる支配で倭国の内乱状態を収めることができませんでした。

 そこで、卑弥呼が邪馬台国を中心とする倭国の女王として立てられ、鬼道と呼ばれる呪術を用いて戦乱の世を収めたとされています。
 卑弥呼は、魏(当時の中国の一部)に使者を送り、魏の明帝から、「親魏倭王」の称号と、金印紫綬を受け、自らの地位を一層高いものにしたと言われています。

 「魏志倭人伝」には、人々が租税や賦役を収めたとの記述があり、これが税の原点であると言われています。
 呪術を用いて神の意志を告げる卑弥呼に対し、人々は神への感謝や祈念の思いを貢ぎ物や初穂料のようなものとして献上していたと考えることもできます。  

 また、より強く、まとまった国づくりのために捧げられる租税や賦役は、卑弥呼という王に対する国家の維持費としての役割をも持っていたかもしれません。

 今回は、王としての卑弥呼の苦悩に触れた「チームむぎ」。
 次回はどんな歴史上の人物に会うことができるのでしょうか?

参考文献

・日本史広辞典編集委員会編『山川日本史小辞典改訂新版』山川出版社、2016年
・石ノ森章太郎『新装版マンガ日本の歴史 秦・漢帝国と邪馬台国』中央公論新社、2020年
・井筒雅風『日本服飾史 女性編』光村推古書院、2015年
・山﨑圭一『一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書』SBクリエイティブ、2019年
・山本博文監修『角川まんが学習シリーズ日本の歴史 日本のはじまり』KADOKAWA、2015年

茂垣 志乙里(税理士)

2012年税理士登録。

イラスト経歴

  • 公式キャラクターデザイン:特定非営利活動法人NPO支援の税理士ネットワーク「のんちゃん」「ぽらちゃん」
  • 公式キャラクターデザイン:一般社団法人コミュニティ・カウンセラー・ネットワーク「ヤダもん」