【Acc in Wonderland】『企業会計』2021年5月号新連載

企業会計

 『企業会計』2021年5月号より始まる連載「不思議な会計・ファイナンスの世界 創造的研究のヒント」をご紹介します。学術の世界には不思議なことがいっぱい...いかに生き残り、いかに飛躍するか? 一橋大学教授・中野誠先生が「ヒント」を探ります。
 研究者・学生の皆様はもちろん、研究者以外の人も読むと新たな見方ができて面白いはずです。

 創造的研究について、本連載でどのようにアプローチするのでしょうか。第1回に掲載された前文をご覧ください。

≪連載のはじめに≫

 会計研究を始めてから、長い年月が経過した。大学に職を得てからの年月を数えると、もう27年にもなる。飽きることなく教育・研究に打ち込み、毎年、論文を書き続けてきた。教授職に就いてからも、ずっと書き続けている。
 時折、大学院生や若手研究者から、「どうしてセンセイは、研究を持続できるのですか?」、「モチベーションは何ですか?」と聞かれることも少なくない。「研究が趣味だから」とか「純粋に研究が好きだから」などと答えている。
 はてな?本当のところはどうだろうか、と自問してみる。いつもながらの答えではなく、自分の心の中を覗き込んでみた。

「自分の人生、なにかクリエイティブなことをして生きていきたい」
「でも、楽器を演奏するわけでもないし、絵を上手く描くこともできない」
「自分の場合には、論文を書くことなのかな」

 そのあたりが、答えだろう。さて、クリエイティブ(創造的)な研究とは、どうすればできるのだろうか。なかなか、難しい質問である。私なりの暗黙知的な方法論はあるのだが、それを正面から書き連ねるのもおこがましい。今回の連載では、それらの中から少しでも読者の「ヒント」になりそうなものを拾い上げて、ご紹介していきたい。第1回は「不思議な現象」を見つけて、それを題材として研究を進める方法をご紹介する。
(第1回(2021年5月号:97頁)より)



 本連脚は全6回(2021年5月号~2021年10月号)を予定しています。各回の予定はこちらです。

第1回:「不思議現象」の発見と解釈
第2回:余剰現金・レバレッジに関する理論研究の教え
第3回:人的資源会計と価値評価
第4回:経営の時間軸と財務報告デザイン
第5回:BSで考える事業ポートフィリオと全社戦略
第6回:未定
(予定は第1回(2021年5月号)時点のものです。変更となる可能性がございます。)



 新連載をぜひチェックしてみてください。
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