企業に政治的責任はあるのか―資本主義と責任あるビジネス

谷本 寛治

定価(紙 版):2,860円(税込)

発行日:2026/03/19
四六判 / 212頁
ISBN:978-4-502-57651-5

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本の紹介
地政学的リスクやさまざまな社会的・政治的課題が表面化する中で、企業はどう判断し、対応すべきなのか。国内外の事例を紹介しながら議論を整理し、考え方を示す。

目次

第1章 ビジネス活動に再考を迫る政治的課題 ―イントロダクション
1 直面する政治的課題とは
2 ビジネスと政治を考える5つの視点

第2章 ビジネスとウォウク・キャピタリズム ―変化する環境の中でどのように責任あるビジネス活動を進めていくか
1 ウォウク・キャピタリズムの広がり
2 ポリティカル・コレクトネスと向き合う
3 ビジネスは政治的問題にかかわるべきではない―ウォウク・キャピタリズム批判
4 ビジネスは政治的問題にかかわるべきである―ウォウク・キャピタリズムの推進
5 ウォウク・ウォッシュの問題

第3章 コーポレート・アクティビズム ―企業は社会的・政治的問題とどのように向き合い、メッセージを発信していくか
1 ビジネスの政治活動の展開(アクティビズム)
2 保守派からの批判
3 ベン&ジェリーズ―闘う企業
4 広告キャンペーンの政治的メッセージ
5 消費者の行動が社会を動かす
6 コーズ・リレイティッド・マーケティングの力
7 日本企業の課題

第4章 ビジネスと地政学的課題 ―地政学的リスクが高まる中、企業はどのような行動をとることが期待されているか
1 地政学的課題に向き合う
2 ロシアのウクライナ侵攻で何が起きたのか
3 経済制裁の二面性
4 経済制裁は機能しているのか
5 ビジネスと紛争予防
6 責任ある撤退

第5章 ガバナンス・ギャップとマルチ・ステイクホルダー・イニシアチブ ―社会的・政治的問題の解決のためにどのように協働の仕組みをつくっていくか
1 ガバナンス・ギャップ
2 ステイクホルダー・イニシアチブのスタイル
3 単一のセクターにおけるイニシアチブ
4 複数のセクターによるイニシアチブ
5 RSPOの挑戦
6 児童労働問題に取り組む
7 マルチ・ステイクホルダー・イニシアチブのデザイン

第6章 責任あるリーダーの育成 ―新しいビジネスリーダーをどのように育成していくか
1 責任あるリーダーが求められる背景
2 責任あるリーダーの資質
3 責任あるリーダーを育てる
4 責任あるリーダー教育の方法
5 カリキュラムの発展
6 今後の課題

著者紹介

谷本 寛治(たにもと かんじ)
[プロフィール]
早稲田大学商学学術院教授。一橋大学名誉教授。
神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了。経営学博士(神戸大学)。
ベルリン自由大学、ケルンビジネススクール、国立台北大学など客員教授を歴任。
学会「企業と社会フォーラム」(JFBS)名誉会長、社会・経済システム学会 名誉会員。

[客員教授]Free University Berlin, National Taipei University, Cologne Business School, Parahyangan Catholic Universityなど。
[運営委員]International Conference on Sustainability and Responsibilityなど。
[共同編集者]Corporate Governance: the international journal of business in society.
[編集顧問]Sustainability Accounting, Management and Policy Journal, International Journal of Corporate, Social Responsibility など。

[主な著作]
『責任ある競争力』(NTT出版,2013)
『ソーシャル・イノベーションの創出と普及』(共著,NTT出版,2013)
『日本企業のCSR経営』(千倉書房,2014)
『ソーシャル・ビジネス・ケース』(編著,中央経済社,2015)
Dictionary of Corporate Social Responsibility(共著,Springer,2015)
Stages of Corporate Social Responsibility: From Ideas to Impacts(共著,Springer,2016)
Corporate Social Responsibility(共著,Emerald,2018)
『経営学者のドイッ』(クロスメデイア・パブリッシング,2019,Amazon POD)
『企業と社会』(中央経済社,2020)
『研究者が知っておきたいアカデミックな世界の作法―国際レベルの論文執筆と学会発表へのチャレンジ』(中央経済社 2021)
『わたしたちの暮らしは世界とつながっている―持続可能な地球社会をつくる』(千倉書房 2022)
『経営学者の台湾』(クロスメディア・パブリッシング 2025, Amazon POD)