金融マンのための再編・再生ファイナンス講座

山下 章太

定価(紙 版):3,520円(税込)

発行日:2022/09/15
A5判 / 320頁
ISBN:978-4-502-43791-5

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本の紹介
事業再編・事業再生にかかるファイナンスの基本をストーリーと例題でわかりやすく解説!時代や政策に左右されない内容を中心に、考え方や事業計画の作成まで学べる1冊。

目次

はじめに

序 章 事業再編・事業再生が必要な理由
 1.目黒セラミックのケース
  ⑴ 企業のライフサイクルと株価の関係
  ⑵ 業種による違い
  ⑶ 複合企業のデメリット
  ⑷ 会社の株価を改善させる方法
 2.京橋不動産のケース
  ⑴ キャッシュ・フローと有利子負債
  ⑵ 事業再生の方法
  ⑶ 事業再生の進め方

第1章 事業再編・事業再生に共通する事項
 1.投資家の種類による立ち位置の違い
  ⑴ エクイティ投資家の種類
  ⑵ デット投資家の種類
  ⑶ 投資家によるリスク許容度と投資時期
 2.事業再編・事業再生で登場する経営理論など
  ⑴ BCG マトリックス
  ⑵ プロダクト・ライフサイクル
  ⑶ SWOT 分析
  ⑷ ゲーム理論
 3.組織再編の種類
  ⑴ 株式譲渡
  ⑵ 合 併
  ⑶ 株式交換
  ⑷ 株式移転
  ⑸ 事業譲渡
  ⑹ 会社分割
  ⑺ 現物配当
  ⑻ 例題演習

第2章 事業再編・事業再生に必要な基礎知識
 1.キャッシュ・フロー
  ⑴ 会社の作成する決算書
  ⑵ キャッシュ・フローはどのように発生するか
  ⑶ キャッシュ・フローの意味の違い
  ⑷ 黒字倒産とはどういう状態なのか
  ⑸ 減価償却費と CAPEX
  ⑹ 繰越欠損金
 2.株式価値の評価
  ⑴ 株式価値評価の方法
  ⑵ インカム・アプローチ
  ⑶ マーケット・アプローチ
  ⑷ コスト・アプローチ
  ⑸ 対象企業による評価方法の違い
 3.不動産評価
  ⑴ 不動産鑑定評価とは
  ⑵ 不動産評価における価格の種類
  ⑶ 鑑定評価の方法
  ⑷ 不動産のタイプに応じた鑑定評価の種類
 4.レバレッジ
  ⑴ レバレッジとは
  ⑵ キャピタルゲインとレバレッジの関係
  ⑶ 信用リスクとレバレッジの関係

第3章 事業再生の基本的な考え方
 1.再生の方法
  ⑴ 再生できる会社よりもできない会社のほうが多い
  ⑵ 自主再建と他者再建
  ⑶ 私的整理と法的整理
 2.債務者区分
  ⑴ 債務者区分の概要
  ⑵ 貸倒引当金
  ⑶ 再生計画と債務者区分
 3.事業再生における不動産担保
  ⑴ 第三者対抗要件
  ⑵ 質権,譲渡担保,抵当権
  ⑶ 不動産担保
  ⑷ 不動産登記簿謄本の見方
  ⑸ 普通抵当権と根抵当権
  ⑹ 被担保債権額と設定額
  ⑺ 担保設定額と不動産保全額
  ⑻ 別除権
 4.業種による特性
  ⑴ 製造業
  ⑵ サービス業
  ⑶ 建設業
  ⑷ ホテル・旅館業
  ⑸ 不動産賃貸業
 5.再生計画のポイント
  ⑴ 清算価値と継続価値
  ⑵ 経営責任と再生計画の実行可能性
  ⑶ 再生スポンサーは何のために出資するのか
  ⑷ プレパッケージ型再生
  ⑸ 出口(EXIT)
  ⑹ DIP ファイナンス
 6.債権譲渡
  ⑴ なぜ債権譲渡をするのか
  ⑵ バルクセール
  ⑶ 債権評価
  ⑷ 譲渡手続
 7.再生スキーム
  ⑴ リスケジュール
  ⑵ 債務免除
  ⑶ DES(デット・エクイティ・スワップ)
  ⑷ DDS(デット・デット・スワップ)
  ⑸ 債権譲渡

第4章 事業計画の作成
 1.事業再生における事業計画
  ⑴ 再生計画作成の手順
  ⑵ パラメータの設定
  ⑶ 弁済計画作成時に考慮すべき事項
  ⑷ 再生計画の作成
 2.事業再編における事業計画
  ⑴ 事業再編の手順
  ⑵ パラメータの設定
  ⑶ 資本政策

おわりに

著者紹介

山下 章太(やました しょうた)
[プロフィール]
公認会計士。
神戸大学工学部卒業後,監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ),みずほ証券,東京スター銀行を経て独立。
独立後は,評価会社,税理士法人,監査法人を設立し代表者に就任。その他,投資ファンド,証券会社,信託会社,学校法人などの役員を歴任し,現在に至る。

[主な著作]
『金融マンのための実践ファイナンス講座〈第3版〉』『金融マンのための実践デリバティブ講座〈第3版〉』『金融マンのための不動産ファイナンス講座〈第3版〉』『金融マンのための再生ファイナンス講座』『金融マンのための実践エクイティ・ファイナンス講座』『図解不動産ファイナンスのしくみ』(いずれも中央経済社)。