金融マンのための実践デリバティブ講座〈第3版〉

山下 章太

定価(紙 版):3,520円(税込)

発行日:2022/01/14
A5判 / 296頁
ISBN:978-4-502-40311-8

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本の紹介
複雑で難解なイメージが強いデリバティブも、基本がわかれば難しくない!数式などは極力使わずグラフを多用し、契約事例を交えて具体的に解説する。基本知識を実務に活かすステップアップのための1冊。

目次

序  章 相場環境の急変に対応するためには

第 1 章 デリバティブに関する基礎知識
 1. 金融派生商品(デリバティブ)とは
 2. スワップ取引とは
 3. 先物/先渡取引とは
 4. オプション取引とは

第 2 章 デリバティブを学ぶ前に知っておくべき基本的な考え方
 1. リスク・リターンをどのように考えるか
 2. リスクフリーレート(ベースレート)とは
 3. スプレッドとは
 4. リターンの計算方法
 5. イールドカーブとは
 6. ボラティリティ
 7. オプション評価モデル
 8. ヘッジ会計

第 3 章 金利スワップ
 1. 交換取引
 2. 契約の基本的な事項
 3. スワップ評価の3つの方法:契約書からどのようなリスクが発生するかを検討する
 4. 契約条項によるリスクのちがい
 5. 事例演習:契約書サンプルから評価を行う

第 4 章 為替予約取引
 1. 為替予約取引はどんな時に必要か?
 2. 為替予約が意味するもの
 3. 為替予約レートの作成方法
 4. 事例演習:契約書サンプルから評価を行う
 5. 為替予約特有の会計処理

第 5 章 通貨スワップ
 1. 通貨スワップの種類(ベーシス・スワップ,通貨交換取引)
 2. 通貨スワップ評価の2つの考え方
 3. 為替デリバティブの考え方
 4. 事例演習:契約内容からどのようなリスクが発生するかを検討する

第 6 章 株式オプション
 1. 株式オプションとは
 2. 株式オプションの種類
 3. パラメータによる評価額への影響
 4. 新株予約権の会計・税務処理
 5. 事例演習

著者紹介

山下 章太(やました しょうた)
[プロフィール]
公認会計士。
神戸大学工学部卒業後,監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ),みずほ証券,東京スター銀行を経て独立。
独立後は,評価会社,税理士法人,監査法人を設立し代表者に就任。その他,投資ファンド,証券会社,信託会社,学校法人などの役員を歴任し,現在に至る。

[主な著作]
『金融マンのための実践ファイナンス講座〈第3版〉』『金融マンのための実践デリバティブ講座〈第3版〉』『金融マンのための不動産ファイナンス講座〈第3版〉』『金融マンのための再生ファイナンス講座』『金融マンのための実践エクイティ・ファイナンス講座』『図解不動産ファイナンスのしくみ』(いずれも中央経済社)。

著者から
●デリバティブを解説する書籍は数多く出版されていますが,難解な専門書か最低限の知識に絞った入門書のどちらかで,極端なものがほとんどです。本書は,「何となく聞いたことがある」から「説明・提案できる」 へ,実務への橋渡しとなる「中級レベル」 の書籍を目指しました。

●本書では, デリバティブ取引を理解するため,契約事例を交えながら解説しています。数式を極力使わずに, グラフや数値例などを利用して,具体的なイメージを持てるよう工夫しています。

●本書の想定する読者は,金融機関に勤務するクオンツ(数理分析専門家) のような専門知識までは必要ないものの,商品の概要は知っておきたいという方です。金融機関に勤務する方,企業の財務部や経理部に勤務する方,商社に勤務する方などに,広くデリバティブの知識を身につけるためのツールとして役立てていただきたいと思います。