ジョブ型vsメンバーシップ型―日本の雇用を展望する

慶應義塾大学産業研究所HRM研究会
清家 篤
濱口 桂一郎
中村 天江
植村 隆生
山本 紳也
八代 充史

定価(紙 版):3,080円(税込)

発行日:2022/04/28
四六判 / 296頁
ISBN:978-4-502-42021-4

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本の紹介
最近の人事のキーワードである「ジョブ型」はどのようなもので日本の雇用をどのように変えるのか、また課題は何か。「メンバーシップ型」との対比を軸に各界の論者が語る。

目次

はじめに

序章 本書の企画趣旨 (八代充史 )

第1章 ジョブ型雇用の経済分析(清家篤)
 1 ジョブ型雇用で本当に大丈夫か
 2 ジョブ型雇用と労働市場
 3 ジョブ型雇用と人的資本投資
 4 ジョブ型雇用と企業帰属意識
 5 ジョブ型雇用と女性や高齢者の就労促進
 6 仕事の未来世界委員会報告から見たジョブ型雇用
 7 相対的に考える

第2章 ジョブ型vsメンバーシップ型と労働法(濱口桂一郎)
 1 ジョブ型は古くさいぞ
 2 就職と採用
 3 解雇
 4 ヒトの値段、ジョブの値段
 5 定年と高齢者雇用
 6 ジョブ型だった公務員制度
 7 障害者という別枠
 8 外国人材
 9 ではどうなるの?

第3章 日本的ジョブ型雇用(中村天江)
―人材起点の日本企業が選んだカタチ―
 1 日本企業の挑戦
 2 ジョブ型とメンバーシップ型
 3 日本的ジョブ型雇用
 4 ジョブ型採用
 5 ジョブ型雇用とタレントマネジメントの併用
 6 ロール型雇用
 7 人事制度改革の行方

第4章 国家公務員制度とジョブ型vsメンバーシップ型(植村隆生)
 1 ジョブ型とメンバーシップ型
 2 1947年国家公務員法制定時に予定されていた人事制度
 3 職階制が実施されなかった主な理由
 4 2007年国家公務員法改正前までの公務員制度と人事管理
 5 2007年国家公務員法改正と職階制の廃止
 6 2007年国家公務員法改正後の公務員人事管理
 7 近年の公務員人事管理の傾向
 8 新自由主義的な観点からの公務員制度改革
 9 メンバーシップ型人事管理の持続可能性
 10 デジタル庁の試み「公務員人事管理に関する報告」
 11 人事院「公務員人事管理に関する報告」(2021年8月10日)
 12 これからの公務員人事管理

第5章 コンサルタントが現場目線でみたジョブ型vsメンバーシップ型(山本紳也)
 1 コンサルティングキャリアで見てきたジョブ型の実態
 2 雇用と人材マネジメント
 3 社員意識と組織風土の形成
 4 これからの日本企業の模索

終章 本書のまとめ八代充史

補論 慶應義塾大学産業研究所とHRM研究会(八代充史)

おわりに

著者紹介

慶應義塾大学産業研究所HRM研究会(けいおうぎじゅくだいがくさんぎょうけんきゅうしょえいちあーるえむけんきゅうかい)

清家 篤(せいけ あつし)

濱口 桂一郎(はまぐち けいいちろう)

中村 天江(なかむら あきえ)

植村 隆生(うえむら たかお)

山本 紳也(やまもと しんや)

八代 充史(やしろ あつし)