ジョブ型人事で人を育てる―人的資本経営の実践書

内藤 琢磨 編著

定価(紙 版):2,420円(税込)

発行日:2022/02/03
A5判 / 192頁
ISBN:978-4-502-41411-4

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本の紹介
ジョブ型人事でチャレンジ機会を増やし、人財投資を加速して「多様」で「自律」した「強い」人をつくる! ソニーグループ、パーソルグループ、りそなグループなどの事例を紹介。

目次

はじめに 〜新たなジョブ型人事に向けて〜

第Ⅰ章 ジョブ型人事制度への関心の高まり
1 ジョブ型人事再興
⑴ きっかけはデジタル時代の到来
 ⑵ 過去の企業内IT人財問題
 ⑶ 過去のグローバル人財問題
 ⑷ 流れを決めた経団連報告
2 職能型(日本型)人事制度とジョブ型人事制度
 ⑴ 職能型人事制度(純日本型人事制度)
 ⑵ ジョブ型(役割・職務型)人事制度
3 ジョブ型人事制度の類型
 ⑴ ジョブ型有期雇用
 ⑵ ジョブ型無期雇用
 ⑶ コース別採用
 ⑷ 雇用ハイブリッド
 ⑸ 等級・報酬ハイブリッド

第Ⅱ章 ジョブ型人事運用に苦労する日本企業
1 定着しないジョブ型人事制度
2 外的要因
 ⑴ 労働市場における流動性の低さ
 ⑵ 限定されたグローバルでの人財獲得競争
 ⑶ 解雇規制等に代表される労働法とのミスマッチ
3 内的要因
 ⑴ 職能的な事業運営の浸透
 ⑵ 年功的運用や温情主義の定着
 ⑶ 役割・職務明確化の難しさ
4 導入目的
 ⑴ 人財配置の最適化
 ⑵ 年功に左右されない報酬の設定
 ⑶ 多様な人財獲得によるイノベーションの強化
 ⑷ 専門人財の確保

第Ⅲ章 欧米企業から学ぶ人財投資の在り方
1 人にお金を使わなくなった日本企業
 ⑴ かつての輝きを失った日本企業
 ⑵ 低迷する日本の人財力
 ⑶ 人財へ“投資”する欧米企業と“コスト”とみる日本企業
 ⑷ グローバルでの人財育成の潮流
2 人の成長を後押しし続けるシーメンス
 ⑴ シーメンスの教育学習の基盤
 ⑵ リスキリングを下支えする基金「Fund for the Future」
 ⑶ 将来の構造改革を見据えた取組み「Next Work」
3 10万人のリスキリングを目指すAT&T
 ⑴ 事業変革を迫られるAT&T
 ⑵ 大規模リスキリングプロジェクト「Workforce 2020」
4 リスキリングの先,アウトスキリングへの取組み

第Ⅳ章 ジョブ型人事で人を育てる
1 従来とは異なるジョブ型人事でのキャリア形成
2 マネージャーに求められる「学びのカルチャー醸成」
 ⑴ コミュニティ活動を通じたスキル相場観の見える化
 ⑵ リスキリングが必要なストレッチ目標の付与
 ⑶ 自組織ミッションの再定義によるレジリエンス力の強化
3 ジョブ型人事で人を育てる先進事例
 ⑴ ソニーグループ
 ⑵ パーソルグループ
 ⑶ りそなグループ

第Ⅴ章 経営層と人事部門がコミットすべきこと
1 経営層が主導すべき役割
 ⑴  上位概念(パーパス,ミッション,ビジョン,バリュー)の再定義と発信
 ⑵ ジョブ型人事における経営候補者育成
 ⑶ 人財ポートフォリオ組み換えに向けた人財アロケーション
 ⑷ 人事情報インフラへの投資
 ⑸ 資本市場/投資家との人的資本に関する対話
2 ジョブ型人事に向けた人事機能の総点検
 ⑴ 「人財獲得(Procurement)」機能
 ⑵ 「人財保持(Maintenance)」機能
 ⑶ 「人財開発(Development)」機能
 ⑷ HRビジネスパートナー(HRBP)の役割
 ⑸ 人事メンバーのケイパビリティ向上

参考書籍・文献 
あとがき 

著者紹介

内藤 琢磨(ないとう たくま)

担当編集者コメント
ジョブ型人事でチャレンジ機会を増やし、人財投資を加速して「多様」で「自律」した「強い」人をつくる!
ソニーグループ、パーソルグループ、りそなグループなどの事例を紹介。

【主な構成】

第I章 ジョブ型人事制度への関心の高まり
ジョブ型人事再興/職能型(日本型)人事制度とジョブ型人事制度/ジョブ型人事制度の類型
第II章 ジョブ型人事運用に苦労する日本企業
定着しないジョブ型人事制度/外的要因/内的要因/導入目的
第III章 欧米企業から学ぶ人財投資の在り方
人にお金を使わなくなった日本企業/人の成長を後押しし続けるシーメンス/10万人のリスキリングを目指すAT&T/リスキリングの先,アウトスキリングへの取組み
第IV章 ジョブ型人事で人を育てる
従来とは異なるジョブ型人事でのキャリア形成/マネージャーに求められる「学びのカルチャー醸成」/ジョブ型人事で人を育てる先進事例
第V章 経営層と人事部門がコミットすべきこと
経営層が主導すべき役割/ジョブ型人事に向けた人事機能の総点検