IFRS財務諸表の読み方ガイドブック

長谷川 茂男

定価(紙 版):3,080円(税込)

発行日:2021/06/22
A5判 / 228頁
ISBN:978-4-502-39071-5

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本の紹介
実際の開示例を使ってIFRS財務諸表の読み方を解説。主要な項目ごとにポイント、日本基準との違いを明示。財務諸表を読む上で知っておいた方がよい会計処理についても言及。

目次



IFRS財務諸表の読み方ガイドブック
目次

§1 IFRSはどんな会計基準?
 1 IFRSの特徴は「原則主義」 
 2 日本基準とIFRSの違い 
 3 IFRSの表示と開示の概要 
  ⑴ 完全な一組の財務諸表 
  ⑵ 財政状態計算書の様式 
  ⑶ 包括利益計算書 
  ⑷ 注記の記載順序 
  ⑸ 会計方針の開示 
 4 IFRSの注記の特色―財務諸表本体での科目数は少ないが
   注記が膨大! 
  ⑴ 財務諸表の表示科目の内訳と会計方針 
  ⑵ 財務諸表の表示科目の内訳 
  ⑶ 財務諸表の表示科目の増減表 
  ⑷ IFRSで開示が要求されるその他の事項 
 5 IFRSのMD&A 
  ⑴ MD&Aとセグメント情報との関係 
  ⑵ 実務記述書 
 6 IFRS財務諸表を読む13のポイント 
  ① のれん 
  ② FVTOCI(株式) 
  ③ 金融リスクとヘッジ 
  ④ 信用損失 
  ⑤ その他の包括利益 
  ⑥ リース会計 
  ⑦ 年金会計 
  ⑧ 繰延税金資産 
  ⑨ 研究開発費 
  ⑩ 資本の管理 
  ⑪ 重要な見積りと判断 
  ⑫ MD&A 
  ⑬ リスク情報 
 7 実務記述書第2号と「重要性」についての開示ガイダンス
  ⑴ 実務記述書第2号 
  ⑵ IAS第1号とIAS第8号の改訂―重要性 
  ⑶ IAS第1号と実務記述書第2号の改訂 
  ⑷ IAS第8号の改訂 

§2 有価証券報告書の使い方
 1 有価証券報告書の内容 
 2 有価証券報告書の読み方(全般) 

§3 注記別 財務諸表の読み方
 1 連結財務諸表作成の基礎を読む 
 2 財務諸表の本体―4つの財務諸表 
  1 連結財政状態計算書
  2 連結損益計算書及び連結包括利益計算書
  3 連結持分変動計算書
  4 連結キャッシュ・フロー計算書
 3 「注記1 報告企業」を読む 
 4 「注記2 作成の基礎」を読む 
  ⑴ 連結財務諸表がIFRSに準拠している旨の記載
  ⑵ 測定の基礎
  ⑶ 機能通貨および表示通貨
  ⑷ 会計方針の変更
  ⑸ 未適用の新たな基準書および解釈指針
  ⑹ 見積りおよび判断の利用
 5 「注記3 重要な会計方針」と関連する注記を読む 
  1 連結の基礎―「支配」の概念を押さえる
  2 関連会社,共同支配企業への投資―持分法の適用を中止した
    ら損益が発生
  3 外貨換算―「機能通貨」の概念が重要
  4 金融商品―日本基準にはない「FVTOCI(株式)」の概念を
    理解しよう
  5 棚卸資産―後入先出法は認められない
  6 オペレーティング・リース資産―日本基準との違いはほぼなし
  7 有形固定資産―日本に多い「定率法」の採用はほぼ不可
  8 無形資産―のれんの減損が一番の論点
  9 リース―IFRS第16号を理解しておこう
  10 減損―信用損失が日本基準より早く計上される
  11 引当金―非流動の引当金は割引により日本基準よりも計上
     金額が少なくなる
  12 従業員給付―日本基準で「期間定額基準」を採用している
    場合は比較が困難
  13 資本―自己株式を売買すると資本金の金額が変動する
  14 収益認識―「顧客との契約の獲得のためのコスト」で日本
     基準と差異が生じる
  15 法人所得税―重要なのは「税率の調整表」
  16 1株当たり当期利益―他社比較に利用しやすい情報
 6 個別の注記を読む 
  1 セグメント情報―赤字の場合は有形固定資産・無形資産の
    減損を疑う
  2 現金及び現金同等物―キャッシュ・フロー計算書と差異がある
    場合は調整の開示が求められる
  3 公正価値―レベル3は注意が必要
  4 契約残高および偶発債務―進行中の訴訟の影響もわかる
  5 関連当事者―主要な経営者の報酬はここでチェック
  6 発行の承認日と承認者がわかる連結財務諸表の発行の承認
  7 企業結合―日本基準のほうがのれんの金額は大きくなる?
  8 ヘッジ会計―日本の「繰延ヘッジ」はIFRSの「キャッシュ・
    フロー・ヘッジ」に相当



著者プロフィール
〔著者紹介〕
長谷川 茂男(はせがわ しげお)
公認会計士
前中央大学専門職大学院 国際会計研究科特任教授
1974年3月 福島大学経済学部卒業
1974年10月 公認会計士2次試験合格
1974年11月  デロイト・ハスキンズ・アンド・セルズ会計事務所(現有限責任監査法人トーマツ)入所
1994年7月〜1998年8月 デロイト・アンド・トウシュ・トロント事務所に出向
著書・共著書・訳書
「セグメント情報の会計実務」(中央経済社),「日本の財務諸表が変わる」(中央経済社),「英文財務諸表入門」(税務研究会),「よくわかるIAS」(清文社),「アメリカ会計セミナー」(シュプリンガー・フェアラーク東京),「国際財務報告基準の実務」(中央経済社),「会計センス養成講座」(中央経済社),「M&Aの会計実務」(中央経済社),「会計コンバージェンスのしくみ」(中央経済社),「IFRSの経理入門」(中央経済社),「英和・和英 コンパクトIFRS用語辞典」(中央経済社),「IFRS適用のための修正仕訳ガイドブック」(中央経済社),「IFRSの開示ガイドブック」(中央経済社),「米国会計基準ガイドブック」(中央経済社),「○×でわかるIFRSの基礎知識」(中央経済社),「表解 IFRS会計講義」(中央経済社),「IFRS企業結合会計の実務」(中央経済社)


著者紹介

長谷川 茂男(はせがわ しげお)

担当編集者コメント

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