『監査実施プロセスの理論と実践』(2021年11月特集第2回)

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2021年11月号特集受賞図書特集(2021年4月~10月受賞)

学会、経済関連団体より、2021年4月から10月に表彰された書籍3点をご紹介。担当編集者に書籍の内容や企画背景、受賞した賞について尋ねてみました。読書の秋に、最高水準の"知"の息吹を感じてみませんか。

今回は、一般社団法人日本内部監査協会 第35回(2021年度)青木賞(内部監査優秀文献・論文賞)著書の部受賞書籍を紹介します。

Q1 本書の内容を教えてください。

本書は、著者の日本およびアメリカでの最前線の監査経験と、監査研究とを密接に融合させた研究書です。
本書の研究によって、理論と実務をつなぐ役割を果たすことを目指しています。
監査実施プロセスに関して、理論、基準、実務上の留意点、先行研究を丹念にリサーチし、米国の監査基準や国際監査基準の動向を踏まえながら考察しています。

コンテンツ


Q2 青木賞の特徴を教えてください。

青木賞は、1987年に創設された歴史ある学会賞です。
日本内部監査協会ホームページの青木賞の紹介ページによると、「故・青木茂男博士(早稲田大学 名誉教授)の内部監査研究業績を記念し、監査に直接・間接に関連する学者・実務家等の研究業績について、優れた著書・論文としてまとめられたものを表彰」しているとされています。
また個人的には、これまで実務に有用な研究が表彰されるケースが多いと感じています。


Q3 本書のどのような点が評価されたと思いますか?

やはり、著者の豊富な監査実務経験と監査研究をつながれた点ではないかと思います。
監査の失敗事例の分析を通じて、監査で起こりやすい失敗の原因や背景について、著者の経験を踏まえながら検討した点ではないでしょうか。

帯


Q4 読者へのメッセージをお願いします。

研究書ではありますが、実務にも有用な視点が数多く盛り込まれています。
そのため、ぜひ監査実務に携わる実務家にもご一読いただきたいです。