『アルバイトから学ぶ仕事入門』(2021年9月特集第2回)

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2021年9月号特集就活のヒントになる本

夏休みが終わり、徐々に来年度のことを考える時期になってきました。特に学生の皆様には、就職活動を意識し始める方も多いのではないでしょうか。しかし世の中には大量の情報が出回り、何を「とっかかり」にすればいいかわからない方もいるのでは? そこで本特集では、就活のお役に立つ書籍を紹介すべく、担当編集者にインタビューを行いました。
今回は、アルバイトの目線から「働くこと」や社会の仕組みについて書かれた書籍を紹介します。

※本記事のイラストは、本書より引用しています。

Q1 本書の内容を教えてください。

大学進学を検討している高校生や、大学・短大に入学したばかりの学生をターゲットに、アルバイトの目線で、「働くこと」や会社、社会の仕組みを学び、自分の適性、必要なスキルを身につけることを目的としたガイド本です。
例えば、ビジネス系学部(経営学部、経済学部、情報学部など)の大学に進学する学生に、大学入学後に学ぶ各科目が社会や仕事とどのようにつながっているのか、その科目を学ぶことによって得られるスキルが何なのかを、身近な「アルバイト」を通じて学ぶことができます。




Q2 本書を企画したきっかけや背景を教えてください。

少子化が進んでいるわが国の大学にとって、入学生の数は最大のテーマであり、入学者が増えるためにはどうすれば良いのか、ということが日々検討されています。
社会が大学に期待している1つの観点として、就職率があります。この大学に入学したら、どこに就職できるのか? 卒業生の何パーセントが就職できるのか? といった内容です。
高校生やそのご両親に対しての説明会やオープン・キャンパスでは、これらの課題解決が大きなテーマとなっています。また、これに伴い、ほとんどの大学で、就職支援センターやキャリア・センターなどの専門部署も設立されています。
こうした背景を受けて、オープンキャンパスや、キャリア教育で使えるガイド本、教則本の需要が高まっているなか、日頃懇意にしている先生から、企画の相談をいただいたことが本書誕生のきっかけでした。




Q3 本書は就活のどのような場面で読んでいただきたいですか?

本書は、Q1でも回答しましたとおり、大学のビジネス系学部(経営学部、経済学部、情報学部など)の各科目が社会や仕事とどのようにつながっているのか、その科目を学ぶことによって得られるスキルが何なのかを解説した内容ですので、就活を始める前の時期、ずばり入学した直後に読んで欲しいです。
ただし、就活を始めた時期でも、業界研究の役にも立つと思います。また、ある程度希望の会社が固まったときは、本書を読み直すことによって、その会社の組織図など部署名などを見ても、何の仕事をする部署か何となくイメージできるようになっていると思いますので、その点でも本書は役に立つと思います。




Q4 本書のこだわりポイントを教えてください。

本書のこだわりポイントは2つあります。
1つ目は、高校生や大学1年生でも、すぐにイメージができるように、コンビニでバイトを始めた、という設定にして、常にその視点で、仕事の内容や社会の仕組みを解説していますので、すんなり頭に入ると思います。
2つ目は、コミカルなイラストを多用している点です。これによって、親しみを持ってもらえるだけでなく、文字だけでは難しい解説もすんなり頭にはいってきます。






Q5 就活生の方へのメッセージをお願いします。

昨年からのコロナ禍で、大学での授業、サークル活動、そしてアルバイトなど対面での情報交換の場が減って、本当に大変だと思います。 こうしたとき、本書はとても親身になって、あなたの力になってくれることと思います。
あなたのペースにあわせて、読み進めていただければ、きっとたくさんのヒントを見つけることができると思います。
就活、頑張ってください!