エリサ法の政治史―米国企業年金法の黎明期

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ジェイムズ・A・ウーテン
みずほ年金研究所 監訳

定価(紙 版):4,620円(税込)

発行日:2009/01/30
A5判 / 392頁
ISBN:978-4-502-97450-2

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本の紹介
日本の年金制度の政策立案で参照されることの多い米国の74年従業員引退所得保障法(エリサ法)について、その成立過程から明らかにすることにより、より公正かつ詳細な理解を深める。

目次


エリサ法の政治史
目次

 日本の読者の皆さんへ
 『エリサ法の政治史』出版にあたって
 本書の理解のために

 ご挨拶
 謝辞

はじめに 「小さな奇跡」
 エリサ法が成し遂げたこと
 年金改革の支持主体と反対主体ならびにその理由
 年金の政策決定における責任と審議

第1章 企業年金のための政策決定
      〜政策領域の起源と構造
 年金の団体交渉?:労務管理の手段としての年金
 仲介機関?:事前積立の到来
 課税?:引退貯蓄の税制措置の起源
 年金の団体交渉?:公的年金の補足としての年金
 課税?:課税回避手段としての年金
 年金の団体交渉?:労働市場を管理する手段としての年金
 課税?:引退保障を促進する手段としての年金
 仲介機関?:代理人リスクの問題

第2章 ビジネスにおける最も壮麗な失敗の物話
     〜スチュードベイカー・パッカード社とエリサ法の起源

 引退後保障の有無の交渉
 衰退する企業における年金財政
 パッカードの年金制度の終了と債務不履行
 「企業年金制度に対する公的再保険」
 「ビジネスにおける最も壮麗な失敗の物語」

第3章 「この分野における『聖書』」
    〜企業年金基金に関する大統領委員会とエリサ法の起源

 新境地に至った年金政策
 企業年金基金に関する大統領委員会
 労使政策に関する大統領諮問委員会
 公共政策と私的年金制度

第4章 「この国の新たな立法の時代」
     〜青写真から法案までの年金改革

 「年金法へ走る危険はない」
 「改革に対する肯定的な立場」
 年金改革に関する「共和党の計画」
 「経済団体の内部抗争」と労働組合
 1968年年金給付保障法

第5章 「主要な米国の機関は人間の失望の上に築かれていた」
     〜米国上院における議題設定

 政策領域の二極化
 「実行可能な範囲ぎりぎり
 これらの問題を劇的にする」
 「主要な米国の機関は
 人間の失望の上に築かれていた」
 政府の対応:1971年個人引退給付法
 「上院が活動拠点である」
 「法案廃案のための財政委員会への回り道」

第6章 上院における青信号
 議会の復活
 「労働組合への代償」
 専占の政治学
 上院における「青信号」
 下院教育労働委員会の「絶体絶命」
 上院における妥協

第7章 下院での喧騒
 否認への展開
 下院での喧騒
 「赤子を二等分する」下院における妥協

第8章 エリサ法の成立
 「興味深い両院協議会」のための準備
 協議会の開始
 弾劾対年金改革

おわりに
 保護政策の展開
 引退貯蓄に対する課税政策の展開
 私的年金制度の展開
 エリサ法と健康保険制度の展開

監訳者あとがき

索引


著者プロフィール 《原書著者の紹介》
James A. Wooten(ジェイムズ・A・ウーテン)
ニューヨーク州立大学バッファロー・ロースクール教授。
テキサス州東北部の鉄鋼都市の出身。
2003年にアメリカ研究でエール大学から学位取得。
専攻は,引退制度,保健制度,その他の従業員給付制度に影響する立法および課税政策。

《監訳者紹介》
株式会社みずほ年金研究所
みずほ信託銀行付属の年金専門シンクタンク。
年金制度の基礎研究,コンサルティングなどを行っている。


























著者紹介

ジェイムズ・A・ウーテン(うーてん じぇいむず・A)

みずほ年金研究所(みずほねんきんけんきゅうじょ)