関西学院大学産研叢書49/グリーンウォッシュの経済分析
- 本の紹介
- グリーンウォッシュに関する企業や消費者の行動がどのように生まれ、結果として社会厚生にどのような効果をもたらすのか、経済理論、調査、実証分析の手法により考察。
目次
第1章 グリーンウォッシュとは何か
第2章 グリーンウォッシュの認知
第3章 グリーンウォッシュと消費者反応-サーベイ実験からの洞察
第4章 ウォームグロー効果とグリーンウォッシュ
第5章 評判・信頼とグリーンウォッシュの選択
第6章 環境技術に関する情報開示の決定要因と市場の評価
第7章 グリーンウォッシュ広告規制の効果
第8章 ロビー活動の活性化が国際環境協定の締結にあたえる影響について
第9章 循環型社会とグリーンウォッシュ
第10章 国際認証とグリーンウォッシュ
- 担当編集者コメント
- <本書の趣旨(はじめにより)>
「グリーンウォッシュ」は、1986年から使われ始めた比較的新しい言葉です。環境への配慮を意味する「グリーン」と、「ごまかす」や「取り繕う」という意味の「ホワイトウォッシュ」を組み合わせたものが語源であり、企業が自社製品・サービスにおいて実際には環境に配慮していない、もしくは配慮が不十分なのにもかかわらず、あたかも環境によいものであるかのように振舞うような行為を指しています。
また、より広くグリーンウォッシュを捉えると、消費者自身もグリーンウォッシュを行っているかもしれません。例えば、「SDGsに貢献した」ことで幸せを感じたことがある人も多いでしょうが、その行動が本当にどれだけ環境負荷を小さくしたか、あるいは資源保護に貢献したかを正確に把握せず、「SDGsに貢献したこと」をSNSで発信していることもあるでしょう。
本書はこうした消費者や企業の行動がどのように生まれるのか、またそれは結果として社会厚生にどのような効果をもたらすのかをオーソドックスでシンプルな経済理論、調査、実証分析の手法により考察しています。




