

テイラー「科学的管理法」再考―AI時代の今こそ、テイラーに学ぶ
- 本の紹介
- 経営学の父テイラーが20世紀初頭に生んだ「科学的管理法」は、日本をはじめ世界中の社会・経済活動に影響を与え続けている。誤解を解きながら現代への意義を解説する。
目次
第1章 テイラーの科学的管理法成立の背景
第1節 アメリカ資本主義の発生と展開
第2節 移民労働者と内部請負制による工場生産
第2章 テイラー・システム,科学的管理法の誕生
第1節 テイラーによる科学的管理法の意義と役割
第2節 テイラーの人となりと科学的管理法
第3節 科学的管理法の諸制度―経験から科学へ
第4節 科学的管理法の理念―闘争から協調へ
第3章 科学的管理法の普及と誤解─労働組合とフォーディズム
第1節 科学的管理法の普及
第2節 科学的管理法と労働組合
第3節 科学的管理法とラッダイト運動(Luddite movement)
第4節 フォーディズム(Ford生産システム)と科学的管理法
第4章 科学的管理法の普及─各国の普及状況とわが国の事情
第1節 フランスにおける科学的管理法の採用
第2節 英国における科学的管理法の普及
第3節 ソビエト連邦共和国における科学的管理法の普及
第4節 わが国への科学的管理法の紹介と官営工場での導入
第5節 わが国の民営企業における科学的管理法の確立と上野陽一の役割
第6節 戦中戦後のわが国における科学的管理法
第5章 現代におけるテイラーの科学的管理法の役割と意義
第1節 テイラーの科学的管理法を現代に問うことの意義
第2節 AIの普及とデジタル・テイラーリズム
第3節 デジタル・テイラーリズムの事例研究―カロッツェリア・フラテリ・バジーレ社
第4節 科学的管理法とイノベーション
第5節 テイラーの機能的職長制におけるイノベーションの可能性
第6節 科学的管理法とダイナミック・ケイパビリティ
第6章 ドラッカーによるテイラーの擁護
第1節 ドラッカーによるテイラー評価
第2節 ドラッカーのテイラー評の変遷
第3節 ドラッカーによるテイラー評価の変化の理由
第7章 テイラーに対する誤解を解く
補章 テイラーの科学的管理法に関する事例報告─現代のわが国の実務家からの寄稿
1 テイラーの理念が典型的に応用された事例
2 テイラーの理念が多様な産業・職種に応用された事例
3 テイラーの理念,これからの課題