サービスファースト!―生産性を高める活動ベース戦略

内田 純一

定価(紙 版):3,080円(税込)

発行日:2025/03/19
A5判 / 252頁
ISBN:978-4-502-52911-5

送料について
本の紹介
「顧客第一主義」ではなく、「サービス第一主義」を信条とし、サービスで稼ぐことに徹頭徹尾こだわる企業こそ、顧客と一緒に価値をつくり、生産性を高めることが可能である。

目次

第01章 サービスファースト!
1 すべてがS(サービス)になる
2 本書の構成
3 サービスの舞台
4 サービスマネジメント論のアクター(登場人物)たち

第Ⅰ部 サービスストラテジー
第02章 サービスは「活動」のために

1 コンセプトの重要性
2 「概念」
3 「コンセプト」
4 サービスの定義
5 サービス活動の態度変数

第03章 製品コンセプトとサービスコンセプト
1 商品開発論に見る「コンセプト」の役割
2 コンセプト・コンポーネント
3 コンセプト・シフト
4 サービスコンセプトの定義

第04章 サービス特性
1 心の中のサービス
2 サービス特性
3 無形要素と有形要素からなるパッケージ
4 苦情対応における有形的対応と無形的対応

第05章 サービス〈過程/経験〉モデル
1 様々なサービス要素
2 「サービスの花」と2種類の補完的サービス
3 状況適応的サービス
4 サービスの全体像

第06章 サービスのアクティビティ戦略論
1 競争戦略はポジショニング戦略だけではない
2 アクティビティ戦略論―バリューチェーン―
3 アクティビティ+ポジショニング①―活動システムマップ―
4 アクティビティ+ポジショニング②―3つの戦略的ポジショニング―
5 活動システムマップの作り方

第Ⅱ部 サービスエクスペリエンス
第07章 サービス価値の共同生産

1 サービスの価値提案の基盤となるのは関係性
2 共同生産を促す情緒的価値
3 サービスと関係性マーケティング
4 価値生成プロセスとフェーズマップ

第08章 関係性ライフサイクルと経験価値
1 顧客との接点(タッチポイント)の維持
2 関係性ライフサイクル
3 消費社会の変容と顧客経験にかかわる理論
4 経験価値に対する顧客反応の5次元

第09章 経験ビジネスとトランスフォーメーション・ビジネス
1 経験ビジネスをあざやかにする4E領域
2 トランスフォーメーション・ビジネス
3 本源的な「30の価値要素」
4 最高次元の欲求である「自己超越」とは何か?

第Ⅲ部 サービスプロダクティビティ
第10章 サービス生産性とサプライチェーン

1 生産性とは何か
2 サービス生産性の再考―日本のサービスは本当に劣っているのか?―
3 制約条件の理論
4 サービス業のサプライチェーンをどう考えるか?

第11章 設計構造マトリックス(DSM)
1 設計構造で生産性向上を考えるツール
2 DSMを作成する
3 DSM分析のサービスへの活用
4 DSMの応用例

第12章 社会=技術システム(STS)論
1 社会=技術システム(STS)論とサービス
2 STS論によるサービス生産性へのアプローチ
3 ヴァリアンス・マトリックスを用いたSTS分析
4 キーヴァリアンスを特定する際のSTS分析の用例

第13章 製品サービスシステム(PSS)論
1 経済のサービス化トレンド
2 PSSのビジネスモデルを分類する
3 拡大生産者責任(EPR)に対応するPSS
4 スマートPSSとその応用―ペイシェント・エクスペリエンス―
5 「プラスaBOX」がサービスを活性化する

著者紹介

内田 純一(うちだ じゅんいち)
[プロフィール]
小樽商科大学大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻(専門職大学院)教授。
博士(国際広報メディア)(北海道大学)
1971年生まれ。多摩大学経営情報学部卒業後,AFLAC日本社(現アフラック生命保険株式会社)勤務。この間,北海道大学大学院経済学研究科修士(経営学)課程修了。2002年より大学に転じ,北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院准教授等を経て2017年より現職。

[主な著作]
『地域イノベーション戦略:ブランディング・アプローチ』(芙蓉書房出版,2009年)
『ホスピタリティの戦略論理:感情労働と接客対話の経営学』(小樽商科大学出版会,2025年)

担当編集者コメント
すべてがSになる


本書のキーワード
サービスファースト_キーワード


活動ベース戦略とは
活動ベース戦略


著者のことば
著者のことば