M&A Booklet/オーナーもアドバイザーも納得! 中小企業M&Aの勘どころ

田中 佑児

定価(紙 版):1,980円(税込)

発行日:2025/01/17
A5判 / 100頁
ISBN:978-4-502-52161-4

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本の紹介
後継者問題の解決にM&Aを用いる中小企業が増えるに従い思わぬトラブルに巻き込まれるケースもあることから、M&Aのメリットとともにリスクやプロセスも懇切丁寧に解説。

目次

第1章 中小企業のM&Aとは
1 中小企業のM&Aが増えている
2 中小企業M&Aの担い手は
3 M&A案件とは
4 上場会社のM&Aと非上場会社のM&Aの違い

第2章 M&Aの売却ニーズ
1 売却ニーズの背景
2 後継者不在
3 連帯債務保証の解消
4 業績不振
5 事業発展への意欲
6 業界再編
7 株式公開困難
8 廃業と営業権譲渡

第3章 M&Aの買収ニーズ
1 買収ニーズの背景
2 新規事業への進出
3 事業の拡大
4 業界再編
5 営業拠点や生産拠点の確保
6 許認可の獲得
7 人材の確保
8 資金運用の手段として
9 親会社からの独立
10 従業員によるオーナーからの独立
11 個人による買収

第4章 M&Aのメリット、デメリット
1 売り主のメリット
2 買い主のメリット
3 売却された(買収された)会社のメリット
4 M&Aのデメリット

第5章 M&Aのアドバイザー業界
1 M&Aのアドバイザー
2 金融機関のアドバイス業務
3 会計税務アドバイザリー会社のアドバイス業務
4 独立系M&A専門会社のアドバイス業務
5 事業引継ぎ支援センター

第6章 中小企業のM&A案件の進め方
1 M&A案件が成約するまでの流れ
2 アドバイザリー契約の締結
3 M&A業者の報酬体系
4 売却会社に関する資料の入手
5 インフォメーションメモランダム(IM)の作成
6 買い主を見つける
7 買い主からの買収意思表示
8 譲渡条件についての協議・交渉
9 基本合意書の締結
10 デューデリジェンス(DD)
11 譲渡契約
12 クロージング

第7章 中小企業のM&Aで知っておくべきこと
1 仲介と利益相反の問題
2 クロスボーダー案件
3 M&Aの取引価格
4 M&Aにおいて取引価格は買い主が決める
5 売ろうとしても売れない会社
6 事業再生案件には手を出すな
7 安い買収価格にはリスクがある

第8章 株価評価方法
1 株価評価方法の種類
2 清算価値【コストアプローチ-1】
3 時価純資産価値【コストアプローチ-2】
4 再取得価値【コストアプローチ-3】
5 収益還元価値【インカムアプローチ】
6 類似会社比準価値【マーケットアプローチ】
7 シナジーとは何か

第9章 M&A取引の種類
1 M&A取引の種類
2 株式譲渡
3 第三者割当増資
4 事業譲渡
5 合併
6 共同持株会社
7 合弁企業

第10章 事業承継問題
1 中小企業のM&Aの大きな理由は事業承継問題
2 事業承継のパターン
3 親族への承継
4 社員への承継
5 MBOという方法
6 廃業の防止

著者紹介

田中 佑児(たなか ゆうじ)
[プロフィール]
株式会社TSKパートナーズ代表取締役
1980年京都大学大学院修士課程数理工学専攻修了後,1980年川崎製鉄(現JFE)入社。制御技術エンジニアとして勤務後,1988年に,三井銀行(現三井住友銀行)に転じてM&A業務に従事。中小企業から大企業までさまざまなM&Aに関与。2001年にIT系ベンチャー企業を興したが半年で断念。新光証券(現みずほ証券)で再びM&A業務に従事。上場企業のM&Aを主として手がける。2013年に東京都民銀行(現きらぼし銀行)に転じて,M&A部門の立ち上げに従事。M&Aの実績ゼロだった部門を成長させた後,2017年に退職。同年,TSKパートナーズを立ち上げ,中小企業の事業承継・事業育成などを支援している。また,後継者紹介型のM&Aを兆株式会社と推進中。その他,セミナー講演やM&Aに関する論文,雑誌執筆を行う。

[主な著作]
『日本的M&A実践講座』(共著,講談社)
『これからの事業承継』(共著,税務経理協会)
『事業承継とバイアウト』(共著,中央経済社)
『M&Aにおける投資価値評価と投資意思決定』
『これだけは知っておきたいM&Aの常識』(以上単著,中央経済社)