コントラクターのためのプロジェクトファイナンス入門

内藤 英雄
堀口 宗尚
坪井 健太郎
大浦 徹也
多賀谷 健司

定価(紙 版):3,740円(税込)

発行日:2023/12/14
A5判 / 280頁
ISBN:978-4-502-47601-3

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本の紹介
著者は公的機関でまさに専門家としての実務経験を経たのち民間企業で活躍中。PFの理解が不十分なまま事業が進められている現状に問題意識を共有し、平易な入門書を執筆。

目次

序章 本書が想定するビジネスの場面と問題意識
Ⅰ 本書が主に想定するビジネス場面(全体像)
Ⅱ 本書が主に想定するビジネスの場面
Ⅲ 本書の問題意識

第1章 コントラクターにとっての「プロジェクトファイナンス」の基本と力学
Ⅰ はじめに
Ⅱ プロジェクトファイナンスの基本
Ⅲ プロジェクトファイナンスの特徴─様々な借入との比較
Ⅳ プロジェクトファイナンスに必要となる主な契約
Ⅴ なぜプロジェクトファイナンスが成立するのか?
Ⅵ プロジェクトファイナンスに働く力学
Ⅶ EPCコントラクターにとっての重要なリスク

第2章 バンカビリティ
Ⅰ はじめに―コントラクターにとって,バンカビリティ(Bankability)とは?
Ⅱ 相対的・流動的なバンカビリティ
Ⅲ インフラ需給ギャップとバンカビリティ
Ⅳ 「ファイナンシング」と「ファンディング」をつなぐバンカビリティ
Ⅴ 「確からしい将来収入などのキャッシュフロー」の捉え方
Ⅵ バンカビリティとインベスタビリティ
Ⅶ コントラクターからみたプロジェクトファイナンスの組成と2種類のバンカビリティ視点

第3章 EPCコントラクターとプロジェクトファイナンス
Ⅰ EPCコントラクターとEPC契約
Ⅱ EPCコントラクターとバンカビリティ
Ⅲ サブコントラクターとEPC契約
Ⅳ スポンサーとEPCコントラクター
Ⅴ オフテイカーとEPCコントラクター

第4章 PPP と官民リスク配分
Ⅰ PPPとValue for Money
Ⅱ コンセッションとは
Ⅲ PPPプロジェクトにおける官民間のリスク配分
Ⅳ コンセッション契約に関する公的な指針
Ⅴ 米国連邦運輸省の契約書ひな型について
Ⅵ 高速道路PPPの類型
Ⅶ コンセッション契約の主な役割
Ⅷ コンセッション契約の内容
Ⅸ コンセッション契約上のリスク配分のメカニズム
Ⅹ Supervening Events(後発事象)
Ⅺ 不可抗力(Force Majeure)条項
Ⅻ デフォルト条項
ⅩⅢ コンセッション契約の解除と契約解除金(termination payments)の支払に関する条項
ⅩⅣ 官民間の典型的なリスク分担
ⅩⅤ 官民間リスク配分の具体例

第5章 日本国内の太陽光PF案件のケーススタディ
Ⅰ はじめに
Ⅱ 外資系スポンサーからみた国内太陽光発電市場
Ⅲ 国内太陽光発電事業におけるPF関連主要ステークホルダー
Ⅳ PFプロダクツと機関投資家 206
Ⅴ 今後の国内太陽光市場とPF

第6章 プロジェクトファイナンスをめぐる新しい動向
Ⅰ 制度変更のリスクと太陽光PF市場
Ⅱ LNGファイナンスの課題
Ⅲ 水素/燃料アンモニア案件の課題
Ⅳ ケーススタディ:米国交通インフラPPPの事例紹介

著者紹介

内藤 英雄(ないとう ひでお)
[プロフィール]
国際協力銀行を経て,現在は㈱日立製作所の投融資戦略委員会室長として大型受注案件や投資案件などの審議に従事。東京大学大学院工学系研究科非常勤講師(プロジェクトファイナンス)。これまでに一橋大学大学院商学研究科,京都大学経営管理大学院等でプロジェクトファイナンス講義を担当。一橋大学社会学部卒。

堀口 宗尚(ほりぐち むねたか)
[プロフィール]
国際協力銀行を経て,現在,国内企業でストラクチャードファイナンス等に関わる他,京都大学経営管理大学院経営研究センター特命教授(インフラファイナンス等),東京大学大学院工学系研究科非常勤講師(プロジェクトファイナンス)。これまでに一橋大学大学院商学研究科,京都大学経営管理大学院,立命館大学経済学部等でプロジェクトファイナンス講義他を担当。早稲田大学法学部卒,同大学院法学研究科修士課程修了。

坪井 健太郎(つぼい けんたろう)
[プロフィール]
国際協力銀行,欧州復興開発銀行法務部,国際法律事務所,国内企業法務部でプロジェクトファイナンス,PPP,事業提携,M&A等に従事。現在,国内企業で事業投資等に携わる他,東京大学大学院工学系研究科非常勤講師(プロジェクトファイナンス)。一橋大学法学部卒,ペンシルベニア大学法科大学院修士課程修了。外国法事務弁護士(原資格国:米国NY 州)。

大浦 徹也(おおうら てつや)
[プロフィール]
国際協力銀行にてプロジェクトファイナンス,海外インフラ案件や企業審査,海外資金調達等に従事し,その後,外資系再生可能エネルギー開発会社で,国内再生可能エネルギー事業向けのプロジェクトファイナンス借入,及び,再生可能エネルギー事業投資等に従事。現在はBayWa r.e. Japan株式会社の経営を担う。これまでに一橋大学大学院商学研究科でプロジェクトファイナンス講義を担当。東京大学法学部卒,英国ウォーリック大学大学院にて国際政治経済学修士課程修了,英国マンチェスタービジネススクールにて経営学修士課程修了。

多賀谷 健司(たがや けんじ)
[プロフィール]
国際協力銀行,海外大手法律事務所,国際開発金融機関でプロジェクトファイナンスや法務業務を経験。現在は株式会社JERAで法務を担う。これまでに一橋大学大学院商学研究科,京都大学経営管理大学院でプロジェクトファイナンス講義を担当。京都大学法学部卒,米ジョージタウン大学法科大学院修士課程修了。外国法弁護士(米国NY州)。