アメーバ経営の管理会計システム

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潮 清孝
定価:4,180円(税込)

発行日:2013/02/08
A5判 / 188頁
ISBN:978-4-502-47060-8

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本の紹介
アメーバ経営の管理会計システムがどう形成し、現場でどう実践・発展してきたかを、当時の資料やヒアリング調査により明らかにする。研究者だけでなく実務家にも有用な一冊。

目次


中京大学大学院ビジネス・イノベーションシリーズ
アメーバ経営の管理会計システム

目次

 はしがき

序 章 問題意識と分析視点
 1.本書の問題意識
 2.アメーバ経営の実務における広がり
 3.管理会計研究の動向と本書の立ち位置
 4.本書の目的と構成

第1章 アメリカにおける管理会計の高度化の歴史と
      日本におけるアンチテーゼ
 1.アメリカにおける管理会計の高度化の歴史
  1) 萌芽期(1800年代初頭から1880年頃まで)
  2) 生成期(1880年から1920年頃まで)
  3) 成立期(1920年代から1950年代頃まで)
  4) 展開期(1950年代から1970年頃まで)
 2.管理会計の「適合性喪失」と計算技術のさらなる高度化
 3.日本的管理会計における「現場」への着目

第2章 「ユビキタス化」としての管理会計の新たな発展の方向性
 1.現場を4 利用するための管理会計の登場
 2.現場が4 利用するための管理会計の登場
 3.管理会計の“不完全性”による現場の創発活動の促進
 4.管理会計に内包される価値対立や経営理念の潜在的矛盾への
    着目
 5.管理会計のユビキタス化におけるアメーバ経営の意義

第3章 アメーバ経営における管理会計実務とその解釈
 1.アメーバ経営の組織構造
  1) MPCとしてのアメーバ経営:採算組織の規模(小ささ)に
     着目した研究
  2) 「ライン採算制組織」としてのアメーバ経営:機能別の
     組織構造への着目
 2.アメーバ経営における管理会計システム
  1) 中軸利益概念としての「時間当り採算」とその計算フォーマット
  2) 「残余利益」としての「時間当り採算」
  3) 時間当り採算に基づく経営管理サイクル:フィードフォワード型の
     予算管理
  4) アメーバ経営における原価計算
 3.アメーバ経営における全体最適化の原理
  1) 「京セラフィロソフィ」による全体最適
  2) 時間当り採算を通じた水平的・垂直的情報共有による全体最適
  3) 機会損失を回避する利益連鎖管理による全体最適
 4.アメーバ経営の生成・発展プロセスへの関心の高まり
 5.既存のアメーバ経営研究についてのまとめと本書の論点
  1) 生成・発展プロセスについての追加調査の必要性
  2) 定式化された管理会計システムのもとでの“全員参加性”の
     解明の必要性

第4章 研究方法論:アクターネットワーク理論の利用
 1.「関係の社会学」としてのANT
 2.「翻訳」プロセスと「対称性原則」
 3.ANTの方法論的前提と具体的研究手順
 4.「銘刻(inscription)」としての会計
 5.ANTへの批判
  1) アクターの範囲の問題
  2) 対称性原則に対する批判
  3) 倫理的・政治的無関心の問題
 6.本書におけるANTの意義と課題

第5章 調査の概要
 1.聞き取り調査の概要
 2.観察調査
 3.社内資料の収集・閲覧
 4.調査データの特徴

第6章 アメーバ経営における管理会計システムの
      形成プロセス:「時間当り採算」を中心に

 1.「技術を世に問う」ための京都セラミツク誕生まで
 2.高卒社員による団体交渉と「大家族主義」の萌芽
 3.京セラの成長と時間当り採算の誕生:現場における生産活動状況
    の“銘刻”
 4.「中堅企業への脱皮」と時間当り採算を中心とした“ネットワーク”
    の形成
  1) 京セラフィロソフィの明文化
  2) 時間当り採算の営業部門への適用と市場直結主義の“銘刻”
  3) 「独立採算主義」と「実力主義」の時間当り採算への“銘刻”
 5.賃金の源泉としての時間当り採算への着目:時間当り採算を中心
    としたアクターネットワークの確立
 6.不況期における苦悩と時間当り採算に残る銘刻:時間当り採算の
   減少とネットワークの維持
 7.時間当り採算のその後:時間当り採算を中心とした
    「アメーバ経営」の確立と社外への動員
 8.小  括:時間当り採算の歴史的変遷過程にみる管理会計研究へ
    の示唆

第7章 今日のアメーバ経営における管理会計システムと
      その実践:フィロソフィに内在する“矛盾”と
      現場従業員による“媒介”

 1.「京セラフィロソフィ」の概要
 2.京セラフィロソフィの時間当り採算による“銘刻”
  1) 「大家族主義」の時間当り採算による“銘刻”
  2) 「実力主義」の時間当り採算による“銘刻”
  3) 「独立採算主義」の時間当り採算による“銘刻”
  4) 「市場直結主義」の時間当り採算による“銘刻”
  5) 「積極主義」の時間当り採算による“銘刻”
  6) 「堅実主義」の時間当り採算による“銘刻”
  7) 小  括
 3.「大家族主義」と「実力主義」の間の価値対立と現場における
    “媒介”
 4.「市場直結主義」と「独立採算主義」の間の価値対立と現場に
    おける“媒介”
 5.「積極主義」と「堅実主義」の間の価値対立と現場における“媒介”
 6.小  括

第8章 本書の成果と展望

 参考文献

 索  引


著者プロフィール 潮 清孝(うしお すみたか)
1979年8月生。
京都大学経済学部,同大学院経済学研究科修士課程,
Manukau Institute of Technology( Diploma in Communication Studies)(NZ),
ソニー株式会社経理部勤務,
京都大学大学院経済学研究科博士後期課程を経て,
現在,中京大学大学院ビジネス・イノベーション研究科准教授。
博士(経済学)






















著者紹介

潮 清孝(うしお すみたか)

担当編集者コメント
アメーバ経営に関する書籍は数多ありますが、本書の最大の特徴はアメーバ経営における管理会計システムの歴史とその実践を明らかにした点です。京セラ経営研究所の全面協力のもと、当時の社内報などを丹念に読み込んでまとめられています。アメーバ経営および時間当り採算がどのように形作られてきたかがわかる1冊です。