海外投資家ニーズを押さえた英文開示のあり方・作り方

井川 智洋
児玉 高直
杉渕 均

定価(紙 版):2,860円(税込)

発行日:2023/06/27
A5判 / 148頁
ISBN:978-4-502-46341-9

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本の紹介
海外投資家が求めている情報を的確に判断し、英文開示を実践できる。自社の開示状況に応じて進みたい次のステップを示す。IR資料、決算短信、有報などに記載したい項目がわかる。

目次

はしがき

第1章 英文開示のニーズと投資家が真に求める情報
 1  英文開示が日本企業に求められる背景
 2  日本企業に求められる英文開示とは
 3  英文開示が中長期の企業価値の向上につながる
 4  最後に
 
第2章 英文開示の実践
〜受動態から能動態の英文開示へ〜

 1  上場企業と英文開示
 2  上場企業の実態に合わせた多様な英文開示の設計
 3   英文開示必須の情報を決める国際的な動き〜ISSBとグローバル・ベースライン〜
 4  英文開示の実践
 5  能動態の英文開示を実現するための組織・人材・技術
 6  むすびにかえて

第3章 英文開示における海外機関投資家等との
コミュニケーションの取り方

 1  海外投資家のフラストレーション
 2  情報開示のケーススタディ
 3  投資家が保有銘柄と新規銘柄に求めるもの
 4  効率的な英文資料作成のために
 5  コロナ禍で変わったコーポレートアクセス
 6  MiFID Ⅱのその後
 7  ミーティングにおける留意点
 8  IRと英文開示のミッション
 9  最後に

著者紹介

井川 智洋(いかわ ともひろ)
[プロフィール]
フィデリティ投信株式会社 ヘッド・オブ・エンゲージメント兼ポートフォリオ・マネージャー

住友生命保険,ニッセイアセットマネジメント,外資系運用会社で,アナリスト,ポートフォリオマネージャー,運用責任者として日本株式および外国株式の投資業務に20年以上にわたり従事。2019年フィデリティ投信株式会社に入社,2021年より現職。投資先企業とのサステナビリティ課題解決に向けた対話を通じ,企業価値向上に貢献できるように活動。
International Corporate Governance Network(ICGN) Global Governance Committee メンバー,青山学院大学大学院サステナビリティ・マネジメント講座講師を務める。
一橋大学経済学部,青山学院大学大学院国際マネジメント研究科卒業。

児玉 高直(こだま たかなお)
[プロフィール]
株式会社プロネクサス システムコンサルティング事業部事業管理室長

1978年,東京都台東区生まれ。慶応義塾大学文学部史学科東洋史専攻を卒業後,日本写真印刷株式会社(現NISSHA株式会社)に入社し,情報コミュニケーションに関する各種事業に従事。2014年株式会社プロネクサスに入社。英文開示に関する調査やサービス開発を担当後,現職。

[主な著作]
「英文決算短信の状況・事例から考える 英文情報開示にはこう対応する」旬刊経理情報2022年7月10日号
『英文開示実践ハンドブック』(第1章:英文開示実施に向けた計画の立案)(東京証券取引所,2022年)

杉渕 均(すぎぶち ひとし)
[プロフィール]
SESSAパートナーズ株式会社 代表取締役

1989年よりドレスナー・クラインオートベンソン証券,ソシエテジェネラル証券等の外資系証券で機関投資家向けのリサーチセールスに従事。2001年に興銀証券(現みずほ証券)に移籍し,香港・シンガポールの営業拠点立ち上げに携わり,その後15年にわたり海外機関投資家のネットワークを築き上げた。同社シンガポール拠点の株式部門長として,また,香港ではアジアパシフィック地域担当のコーポレートアクセス部長としておよそ500社を超える本邦・アジア企業のロードショーの企画・アレンジを担当した。2015年にSESSAパートナーズを創業し,海外機関投資家へのリーチを欧米に広げている。英国IR協会検定会員。