企業価値向上のための経営情報戦略―IRの本質について

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近藤 一仁

定価(紙 版):3,960円(税込)

発行日:2007/10/26
A5判 / 324頁
ISBN:978-4-502-39520-8

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本の紹介
企業価値とは何かをさまざまな角度から検討し、企業価値向上の手段であり、敵対的M&A防衛法としても有効なIR活動の本質と実践のしかたを著者長年の体験をもとに解説。

目次


企業価値向上のための経営情報戦略
〜IRの本質について〜

目次

 序 章 〜今,なぜ「企業価値」が重要なのか〜
 
第?部 企業価値の原点
 第1章 「企業価値」を巡る様々な解釈と測定法
  第1節 様々な「企業価値論」
   (1)経営者の「企業価値論」
   (2)学者の考える「企業価値論」
   (3)経営コンサルタント(M&A)の「企業価値論」
   (4)証券アナリストの「企業価値論」と持論

  第2節 様々な株式価値の「測定法」
   (1)キャッシュフロー割引モデルによる測定法
   (2)M&Aに関する経営コンサルタントの測定法
   (3)ブランド価値など非会計価値を含む測定法
   (4)中期業績予想とPEGによる測定法

 第2章 株式市場・資本市場での「企業価値論」
  第1節 敵対的なM&Aと「企業価値」の毀損
  第2節 「企業価値」と時価総額至上主義
  第3節 エンロンとライブドア事件 その共通点と影響

 第3章 「企業価値向上」の原点
  第1節 企業業績と利益成長

  第2節 技術革新(イノベーション)

  第3節 マーケティングと新規顧客獲得

  第4節 人的資産価値と企業ブランド

  第5節 リスク管理とコンプライアンス・内部統制

  第6節 「企業価値」を涵養する経営倫理(ビジネス・エシックス)
   (1)「経営倫理」と2つの業界動向
   (2)高等教育における「経営倫理」の重要性

  第7節 「企業価値」の測定を超えて

 第4章 「企業価値」とインベスター・リレーションズ(IR)
  第1節 経営者の条件とIRへの理解
  第2節 株価形成とIRの関係
  第3節 「株価比較」と「企業価値比較」の違い
  第4節 IR活動への「誤解」とIRの本質
  第5節 「企業価値追求」のIRと経営改革

第?部 IRの本質〜企業価値の訴求はいかに〜
 第5章 経営情報戦略としてのIR活動
  第1節 アナリスト・機関投資家向けのIR活動
   (1)決算説明会と会社説明会
   (2)2種類の説明会の共通した留意点

  第2節 個人投資家向けのIR活動
   (1)個人投資家とは?
   (2)「個人投資家」の特徴
   (3)IPOに対する投資家行動の差異
   (4)期待される個人投資家向けIR活動

  第3節 公式Webサイトを通じたIR活動
   (1)問題のあるWebサイトの例
   (2)計量的な「優秀なWeb企業」の選定方法

  第4節 株主総会の活性化に向けたIR活動
   (1)株主総会を活用したIR活動の具体的模索
   (2)中長期保有目的の個人投資家を増やす有効策は?

  第5節 配当政策,株主優待制度を通じたIR活動
 
  補 論 IR優良企業表彰について(ジャスダック証券取引所)

 第6章 経営のIT化,グローバル化の潮流とIR活動
  第1節 IR活動のツールの変遷と問題点
   (1)12時間ルール
   (2)テレフォン・カンファレンス(電話会議)
   (3)説明会や株主総会の「動画配信」

  第2節 海外IRの現状と将来

  第3節 外国人機関投資家の日本企業に対する不満と期待

  第4節 日本版SOX法と内部統制

  第5節 M&A(三角合併)と情報開示とIR

 第7章 活発化するM&AとIR活動の必要性
  第1節 投資家を犠牲にしたM&A合戦
  第2節 TOBに対する買収防衛策
  第3節 M&Aが企業価値向上につながる条件

 第8章 経営トップのためのIR再入門
  第1節 IR活動の重要性への適切な認識と行動

  第2節 本業の次に重要であるというIR活動への認識

  第3節 IR部門の組織作りと社内的地位向上

  第4節 IR活動後の「効果測定」の重要性

  第5節 IR活動の成否を握るアナリスト・インタビュー
   (1)FD(フェア・ディスクロージャー:公平な情報開示)
   (2)IRO(IR担当スタッフ)との頻繁な対話
   (3)IROとしての必須条件
   (4)アナリスト・インタビューへの心構え

  第6節 経営トップの「出番」と「説明責任」
   (1)業績不振時にこそ「出番」
   (2)業績不振時に「共感をよぶIR」
   (3)減益要因の「責任明確化」

  第7節 中長期的業績向上と「企業価値」の極大化

 第9章 理想のWebサイトとは? 〜評価分析の視点〜

 第10章 「企業価値追求経営」とWebを通じたIRのケース・スタディ
  (1)旭化成(総合化学)
  (2)アサヒビール(食品飲料)
  (3)アステラス製薬(医薬品)
  (4)エーザイ(医薬品)
  (5)王子製紙(紙パルプ)
  (6)KDDI(情報・通信)
  (7)コマツ(建設機械)
  (8)JFEホールディングス(鉄鋼その他)
  (9)商船三井(海運)
  (10)ソニー(電気機器)
  (11)日本板硝子(ガラス)
  (12)東芝(電気機器)
  (13)東レ(総合化学)
  (14)日立金属(金属)
  (15)ブリヂストン(ゴム製品)
  (16)ベネッセコーポレーション(サービス)
  (17)ペンタックス(精密機器)
  (18)北越製紙(紙パルプ)
  (19)HOYA(精密機器)
  (20)本田技研工業(輸送用機器)
  (21)松下電器産業(電気機器)
  (22)ミネベア(電気機器)
  (23)三菱商事(総合商社)
  (24)三菱地所(不動産)
  (25)セブン&アイ・ホールディングス(商業)
  (26)住友信託銀行(金融)
  まとめ 264
  補論:フジシールインターナショナルとのトップ対談

 第11章 真の「企業価値向上策」とは何か?
  <参考文献・参考資料>
 
  <用語索引・人名・社名索引>
著者プロフィール 近藤 一仁(こんどう かずひと)
(主な略歴)
1971年03月 横浜市立大学 商学部 経済学科卒業
1971年04月 野村総合研究所入社,証券調査部 配属 
1985年06月 野村総合研究所 ニューヨーク事務所勤務
1991年06月 NRI-Deutschland GmbH(フランクフルト)社長就任
1994年06月 一吉証券経済研究所(現いちよし経済研究所)
         常務取締役
2000年10月 同志社大学商学部商学研究科(大学院)非常勤講師
2001年06月 いちよし経済研究所 代表取締役社長就任
2001年08月 立命館大学経営学部非常勤講師
         (2002年4月〜2007年3月は客員教授)
         (夏期集中講義)(現任)
2002年04月 文京学院大学 経営学部 経営学研究科(大学院)
         客員教授
2006年07月 いちよしIR研究所の新設により代表取締役就任
2006年10月 いちよし経済研究所 理事長就任
2007年08月 宝印刷株式会社 常務執行役員 (現任)
         (株)フィナンシャルメディア 代表取締役社長(現任)
(主な資格,学会など)
日本証券アナリスト協会 検定会員(昭和56年〜現在:第1期検定合格アナリスト),証券経済学会(1994年〜現在)正会員,日本ベンチャー学会(発足総会〜現在)正会員,経営倫理学会(2006年〜現在)正会員

(主な著書)
「上陸する巨大ネット市場『ナスダック』」(経済法令研究会)
「アナリストの仕事」(日本能率協会マネジメントセンター)
「証券経営の新ビジネスモデル」(共著,清文社)
「証券仲介業 Q&A」(共著,経済法令研究会)
「IR入門」(共著,東洋経済新報社)
「図解 よくわかるIR」(共著,PHP研究所)
「投資家・アナリストの共感をよぶIR」
(共著,東洋経済新報社)ほか多数。

























著者紹介

近藤 一仁(こんどう かずひと)