企業会計における評価差額の認識―純利益と包括利益の境界線

渡邉 宏美
定価:5,060円(税込)

発行日:2021/05/28
A5判 / 256頁
ISBN:978-4-502-38571-1

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本の紹介
なぜ会計上の評価差額の一部を「純利益」に含め、他の評価差額を「包括利益」とするのか。この問いに対し、歴史的な変遷をたどり、各会計基準を横断的に分析した研究書。

目次



企業会計における評価差額の認識
純利益と包括利益の境界線

目次

序章 問題の所在
 第1節 研究の目的と背景
 第2節 評価差額の意義
 第3節 本書の構成

第Ⅰ部 評価差額の認識に関する歴史
第1章 評価差額の認識をめぐる歴史的変遷
 第1節 「実現」基準の形成期(1913ー1939年)
 第2節 「実現」基準の最盛期(1940ー1960年)
 第3節 操業利益と保有利益の区分期(1960ー1980年)
 第4節 包括利益の台頭期(1980ー2000年)
 第5節 小括
第2章 1920ー1930年代の米国企業の資産評価の実態と規制
 第1節 1920ー1930年代の米国企業の資産評価の動向
 第2節 SECによる会計規制:行政手続きによる評価益計上の禁止
 第3節 企業結合を通じた評価差額の形状に対するルール:
     「継続性」基準
 第4節 小括と考察
補章 租税判例にみる「継続性」基準の問題
第3章 評価差額の認識をめぐる論点整理
   -2つの通底する考え方-
 第1節 評価差額の認識をめぐる論点整理:分析の枠組み
 第2節 第1章でみた歴史的文献の分類
 第3節 SFAC5と討議資料の分類
 第4節 小括

第Ⅱ部 各会計基準における評価差額の認識
第4章 棚卸資産に生じる評価差額の認識
   -販売とトレーディング-
 第1節 棚卸資産に生じる評価差額の意味
 第2節 日本の会計基準
 第3節 米国の会計基準
 第4節 考察 
 第5節 小括
第5章 固定資産に生じる評価差額の認識
   -使用価値と売却価額-
 第1節 固定資産に生じる評価差額の意味
 第2節 日本の会計基準:取得,減損,交換と事業分離
 第3節 米国の会計基準:取得,減損,交換とスピンオフ
 第4節 考察
 第5節 小括
第6章 有価証券に生じる評価差額の認識
   -売買目的と売却可能証券-
 第1節 有価証券に生じる評価差額の意味
 第2節 日本の会計基準
 第3節 米国の会計基準
 第4節 考察
 第5節小括
終章 結論と展望
 第1節 これまでの議論の要約
 第2節 結論:問いに関する答え
 第3節 今後の展望
おわりに
参考文献
索引




著者プロフィール
〈著者〉
渡邉 宏美

著者紹介

渡邉 宏美(わたなべ ひろみ)