放送コンテンツの海外展開―デジタル変革期におけるパラダイム

大場 吾郎 編著

定価(紙 版):2,970円(税込)

発行日:2021/07/29
A5判 / 228頁
ISBN:978-4-502-38361-8

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本の紹介
日本の放送コンテンツは古くから海外展開を図っていたが、今日では展開方法が多様化している。理論と実践面から包括的かつ多角度的に考察し、そのメカニズムを解明する。

目次

第1章 放送コンテンツ海外展開60年の通史的考察
(大場 吾郎)
1 1960年代 ―草創期
2 1970年代 ―停滞期
3 1980年代 ―転換期
4 1990年代 ―成長期
5 2000年代 ―混迷期
6 2010年代 ―再興期

第2章 国際テレビ番組見本市からみるビジネスの変遷
(長谷川 朋子)
1 国際テレビ番組見本市からビジネスの変遷がみえてくる理由
2 国際テレビ番組見本市におけるビジネストレンドとセールス手法の変化
3 変革期の先にあるテレビ番組流通ビジネス

第3章 世界の映像流通の政策論争と放送番組海外展開
(内山 隆)
1 大西洋両岸の「映像」をめぐる政府間の争い
2 政府が取りうる振興政策
3 対立の論点
4 (よい意味で)「蚊帳の外」にあった日本
5 2012年12月の前後
6 成果
7 巨大配信プレイヤーが変える世界放送番組流通網
8 今後に向かって

第4章 諸外国における日本の放送コンテンツ受容の現状
―アジア地域を中心に
(浅利 光昭)
1 日本のコンテンツへの関心および情報入手経路
2 日本の放送コンテンツの受容実態
3 訪日旅行前に情報源となった媒体・サービス
4 with/afterコロナ時代を見据えた海外展開の重要性


第5章 テレビ局が制作するコンテンツの海外展開とインバウンド拡大
(永野 ひかる)
1 はじめに
2 準キー局・朝日放送テレビの海外展開とインバウンド
3 地方局・大分朝日放送は海外展開で飛躍
4 マレーシアアニメが伝える日本
5 関西観光本部が放送コンテンツを活用して海外展開する意義
6 終わりに ―「with/afterコロナ」のインバウンドとコンテンツの海外展開

第6章 日本アニメの産業としての成長
(小泉 真理子)
1 産業からみる日本アニメ
2 日本アニメ発展の歴史
3 アニメ輸出の課題 ―ローカライゼーション
4 アニメのインターネット配信の現状
5 文化としての魅力が経済へ


第7章 効果的フォーマット開発と日本の可能性
(渡邊 悟)
1 背景
2 フォーマット開発方法
3 チームでフォーマットを開発する
4 バイブル
5 まとめ ―フォーマット開発と日本のメディア


第8章 放送コンテンツの海外流通権利処理における課題
(日向 央)
1 はじめに
2 著作権法が書く「権利者」に与えている権利
3 放送番組の海外販売における各権利者への権利処理


第9章 動画配信時代の放送コンテンツ海外展開
―課題と今後の方向性
(大場 吾郎)
1 はじめに
2 動画配信プラットフォームのビジネスモデル
3 オリジナル・コンテンツへの関与
4 海外プラットフォーム・ビジネスへの参入

著者紹介

大場 吾郎(おおば ごろう)
[プロフィール]
佛教大学社会学部教授。
米国・フロリダ大学大学院博士課程修了(Ph.D. in Mass Communication)。
日本テレビ放送網(株)勤務などを経て現職。
専門はメディア産業論、コンテンツビジネス論。

[主な著作]
『テレビ番組海外展開60年史』(2017年、人文書院)、『韓国で日本のテレビ番組はどう見られているのか』(2012年、人文書院)、『アメリカ巨大メディアの戦略』(2009年、ミネルヴァ書房)、『図説 日本のメディア(新版)』(共著、2018年、NHK出版)、『コンテンツビジネスの経営戦略』(共著、2017年、中央経済社)など。

担当編集者コメント
『GALAC』2022年3月号の書評欄に掲載されました(評者:三谷 実可 氏)。