NPOと企業のパートナーシップの形成と実行―センスメーキングからの分析

松野 奈都子
定価:4,620円(税込)

発行日:2021/01/14
A5判 / 224頁
ISBN:978-4-502-36731-1

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本の紹介
非営利組織(NPO)と企業という異質性の高い組織間関係のパートナーシップが、どのような動機で形成され、実行されていくのか、協働のプロセスを明らかにする。

目次



NPOと企業のパートナーシップの形成と実行
――センスメーキングからの分析
目次

序  論 -NPOと企業のパートナーシップにおける主観的側面-
 第1節 本書の問題意識と目的
 第2節 本書の構成 
第1章 NPOの特徴とパートナーシップの意義
第1節 NPOとは何か 
 第1項 非営利組織とNPO 
 第2項 NPOの役割 
 第3項 NPO法人とは何か 
第2節 NPOの組織的特徴とパートナーシップの意義 
 第1項 ミッションとドメイン・コンセンサス 
 第2項 ドメイン・コンセンサスの制約とパートナーシップの意義 
第3節 日本におけるNPOと企業の関係 
 第1項 NPOと企業の関係の変遷 
 第2項 NPOと企業の関係の分類 
第4節 小  括 

第2章 NPOと企業のパートナーシップに関する先行研究
第1節 パートナーシップの定義 
 第1項 戦略的提携とは 
 第2項 パートナーシップとは 
第2節 パートナーシップ・プロセスの3つの段階 
第3節 パートナーシップの形成段階に関する研究 
 第1項 前史 (外部環境との関わり方を選択する段階) 
 第2項 パートナー選択の段階 
第4節 パートナーシップの実行段階に関する研究 
 第1項 ビジョン,目標の明確化 
 第2項 協働の「場」の設定 
 第3項 先行研究の課題 
第5節 パートナーシップの展開段階に関する研究 
 第1項 パートナーシップの制度化 
 第2項 参加組織の変化 
 第3項 先行研究の課題 
第6節 小  括 
 第1項 本章のまとめ 
 第2項 本書で扱う先行研究の課題 

第3章 形成段階に関する理論的視点の提示
第1節 問題の所在 
第2節 資源依存パースペクティヴ 
 第1項 資源依存パースペクティヴの理論的背景 
 第2項 資源確保の必要性と依存の問題 
 第3項 依存関係のマネジメント 
 第4項 環境と「組織にとって重要な資源」の形成 
 第5項 資源依存パースペクティヴの限界 
第3節 センスメーキング 
 第1項 センスメーキング研究の概要 
 第2項 センスメーキングとは 
 第3項 センスメーキングとフレーム
第4節 小  括 

第4章 研究方法
第1節 研究方法の選択 
第2節 グラウンデッド・セオリー・アプローチ 
 第1項 グラウンデッド・セオリー・アプローチの概要 
 第2項 コード化の方法 
第3節 データ収集方法 
 第1項 NPO法人シャプラニール 
 第2項 「空と土」プロジェクト 

第5章 パートナーシップ形成の動機
―組織にとって重要な資源に関するフレームの変化から―
第1節 問題の所在 
第2節 事例研究の対象 
 第1項 NPO法人シャプラニール 
 第2項 She with Shapla Neer 
第3節 事例記述 
 第1項 前史 (石けん事業自体を検討する段階) 
 第2項 パートナー選択の段階 
第4節 事例検討 
 第1項 シャプラニールにおけるフレームの変化 
 第2項 事例検討のまとめ 
第5節 小  括 

第6章 パートナー選択におけるパートナーの条件
―企業の視点から―
第1節 問題の所在 
第2節 事例研究の対象 
 第1項 三菱地所株式会社 
 第2項 NPO法人えがおつなげて 
 第3項 「空と土」プロジェクト 
第3節 事例記述 
 第1項 前  史 
 第2項 パートナー選択の段階 
 第3項 NPO法人えがおつなげての状況 
第4節 事例検討 
 第1項 CSR活動の活動領域の決定 
 第2項 CSR活動の活動地域の決定 
第5節 小  括 

第7章 実行段階に関する理論的視点の提示
第1節 問題の所在 
第2節 センスメーキングにおけるフレーミング 
 第1項 組織間関係におけるセンスメーキング 
 第2項 フレーミングプロセス 
第3節 フレーミングに感情が与える影響 
第4節 小  括 

第8章 実行段階における組織間フレーミング
―実体験と自己意識的感情が与える影響―
第1節 問題の所在 
第2節 研究方法 ―データの収集― 
第3節 事例記述 
 第1項 日本に招聘する前の状況 
 第2項 日本招聘時の体験 
 第3項 訪日後の変化 
第4節 事例検討 
 第1項 現地での指導 
 第2項 日本招聘時の指導 
 第3項 フレーミングに感情が与える影響 
第5節 小  括 

結  論 −フレームに着目することの意義と課題−
第1節 発見事実のまとめ 
第2節 本書の貢献と課題 



著者プロフィール
[著者紹介]
松野奈都子(まつの なつこ)
釧路公立大学経済学部准教授,博士(商学)。
早稲田大学商学部卒業,早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了・博士後期課程単位取得退学。早稲田大学商学学術院助手を経て,2018年に釧路公立大学経済学部
に講師として着任。2020年より同准教授,現在に至る。
主要論文:「NPOと企業のパートナーシップ形成に関する研究-センスメーキングにおけるフレームの変化に着目して-」『JASM経営戦略研究』第17号(2016年)。


著者紹介

松野 奈都子(まつの なつこ)