日本社会の活力再構築―まちづくり・流通・マーケティングからの提言

田中 道雄 編著
濱田 恵三 編著
佐々木 保幸 編著
稲田 賢次 編著

定価(紙 版):3,520円(税込)

発行日:2018/10/12
A5判 / 234頁
ISBN:978-4-502-27581-4

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本の紹介
日本経済の回復はいまだ途上にあり、まちづくり、流通、マーケティングという3つの視点から、日本の経済・社会についての現状を分析しつつ、実践に役立つような提言を行う。

目次



日本社会の活力再構築
目次

   第Ⅰ部 まちづくり編
第1 章 まちづくりの基本枠組みと接近手法

 1 はじめに:基本枠組みと接近手法
 2 まちづくりの基本枠組み
 3 基本枠組みへの接近手法
 4 最後に提言:まちづくり論の前進に向けて
第2 章 地方創生とまちづくり
 1 はじめに:なぜ今,地方創生なのか
 2 地方都市の概況と地方創生の概念
 3 地方創生へ向けた戦略的視座
 4 地方創生にみる具体的戦略の考察
 5 地方創生へ向けた推進組織の考察
 6 最後に提言:地域の最適状態化を目指す
第3 章 内部要因からみた商店街衰退の理由と今後の展開
 1 はじめに:内面から商店街を見る
 2 商店街の推移と実態
 3 商店街衰退の内部的要因
 4 商店街の魅力を生み出す源泉
 5 活性化の阻害要因を乗り越えて
 6 最後に提言:商業者に求められる姿勢
第4 章 シティプロモーションと自治体の水平的競争
 1 はじめに:自治体間の競争
 2 日本の地方自治制度と自治体間競争
 3 自治体の水平的競争
 4 最後に提言:シティプロモーション研究の深化に向けて
第5 章 商店街研究の社会学的意義
 1  はじめに:「現実社会」研究のための戦略的対象としての商店街
 2 アンチテーゼとしての社会学的視点
 3 社会学のマーケティング
 4  大学における商店街教育:アクティブ・ラーニング,問題解決学習
   ・課題解決型学習
 5  最後に提言:商店街の学際的・協働的・総合的な研究に向けて
第6 章 商店街組織の課題再考
     ―組合員の離脱と組織の環境整備について―
 1 はじめに:商店街の衰退
 2 商店街活動からの離脱
 3 離脱の背景と対処の方向性
 4 フリーライド問題への対峙
 5 最後に提言:当たり前を見つめ直す
第7 章 商店街における地域資源活用とブランド構築の戦略課題
 1 はじめに:人口減少時代を迎えた商店街の地域資源活用
 2 人口減少に伴うこれからの商店街が直面する課題
 3 商店街魅力発掘プロジェクトのフレームと地域資源活用
 4 商店街における「地域ブランド」の取り組みの現状と課題
 5 最後に提言:地域資源を活用した3つの戦略
第8 章 文化資本を活かした商業まちづくり
 1 はじめに:地域商業の衰退
 2 商業者とまちづくり
 3 湊川商業地域の新しい商業者
 4 まとめ
 5 最後に提言:商業まちづくりに文化資本の視点を活かす
第9 章 北京のまちづくり
 1 はじめに:まちづくりの問題点
 2 まちづくりの政策
 3 新たなまちづくり像
 4 最後に提言:官主導の役割をより効果的に

   第Ⅱ部流通編
第10章 地域商業振興政策とボランタリー・チェーンの発展

 1 はじめに:小売商業連鎖化事業の再考
 2 地域商業振興政策の検討
 3 小売商業連鎖化事業とボランタリー・チェーン
 4 ボランタリー・チェーンの発展と課題
 5 最後に提言:商業における共同化の重要性
第11章 流通構造決定要因の時系列分析
 1 はじめに:流通研究の最大の問題点
 2 時系列データを使った仮説
 3 非定常性への無理解
 4 疑似相関という言い訳が非定常性をわかりにくくする
 5 安定期にある変数ではクロスセクション分析を使ってしまう
 6 市場スラック仮説
 7 検証
 8 最後に提言:これからの日本経済における流通政策とは
第12章 フランス小売業におけるe-commerceの急成長と
     小売店への影響

 1 はじめに:ITの活用が勝敗を決める厳しい小売業間の競争
 2 フランスにおける商業の市場規模とECの売上高の推移
 3 インターネットを利用した買い物客の増大と業界への浸透度
 4 文化関連商品市場をめぐる競争
 5 衣料品市場をめぐる競争
 6  最後に提言:小規模店ならではの丁寧な接客と特徴的な商品の
   提供
第13章 関係性を基軸とした商人家族研究の深化
 1 はじめに:商人家族研究の意義
 2 商人家族研究の系譜
 3 商人家族研究の展開
 4 最後に提言:競争優位の源泉としての商人家族

   第Ⅲ部マーケティング編

第14章 ブランドの価値提案と階層性に関する一考察
 1 はじめに:問題の限定
 2 ブランドの価値提案と記号論
 3 ブランドの階層性と相互依存関係
 4  最後に提言:記号的=示差的意味の創造によるブランド・マネジ
   メント
第15章 デザイン思考型マーケティングによる市場創
      ―ナガサワ文具センター「Kobe INK物語」―
 1 はじめに:問題を創造的に発見するマーケティング
 2 Kobe INK物語の市場創造プロセス
 3 考察と結論
 4 最後に提言:市場創造に向けたデザイン思考の活用
第16章 現代ジーンズに求められるブランド価値とは何か
     ―京都デニムの伝統と革新の観点から―
 1 はじめに:ジーンズ×伝統工芸
 2 京都デニムのブランド価値
 3 ブランド価値の本質
 4 最後に提言:新たなジーンズの地平線へ向けて
第17章 レッドブルのブランド・パーソナリティ
 1  はじめに:ブランド・パーソナリティ構築への新たなアプローチ
 2 ブランド・パーソナリティ
 3 レッドブルのブランド・パーソナリティ
 4 消費者の認識するレッドブルのブランド・パーソナリティ
 5 最後に提言:中長期的な視点からのブランド構築
第18章 神戸ビーフのブランドコミュニケーション
 1 はじめに:2009年の神戸ビーフの状況と課題
 2 神戸ビーフの特徴
 3 ブランドコミュニケーションの構築
 4 最後に提言:日本にある優れた商品を世界に発信するには…
第19章 “リアルな”実践型マーケティングと3つのI.M.
      ―新しい3K,3Cの役割と重要性―
 1 はじめに:現場におけるマーケティングの実態
 2 中小企業の経緯
 3 中小企業のマーケティング
 4 現場から見る経営者満足と3Kの実態
 5 まとめ
 6 最後に提言:ライフワークとし「一品一様」を目指す
第20章 買物空間における消費者心理とマーケティング
 1 はじめに:買物空間の価値創造に向けて
 2 買物行動の研究
 3 買物行動と消費者心理
 4 最後に提言:これからの買物空間とマーケティング




著者プロフィール
編著者
 田中 道雄
 濱田 恵三
 佐々木 保幸
 稲田 賢次


















著者紹介

田中 道雄(たなか みちお)

濱田 恵三(はまだ けいぞう)

佐々木 保幸(ささき やすゆき)
[プロフィール]
関西大学経済学部教授
博士(経済学)
関西大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得満期退学、1994年大阪商業大学商経学部専任講師、1997年同大学助教授、2007年度同大学総合経営学部教授を経て、2008年より現職。

[主な著作]
『欧米小売企業の国際展開』(共編著)中央経済社,2019年
『日本社会の活力再構築』中央経済社,2018年
『フランスの流通・政策・企業活動』中央経済社,2015年
『格差社会と現代流通』(共編著)同文舘出版,2015年
『現代フランスの小売業商業政策と流通構造』同文舘出版,2011年
『フランスの流通・都市・文化』中央経済社,2010年
ほか多数

稲田 賢次(いなだ けんじ)