財務会計教科書

久保田 秀樹

定価(紙 版):2,640円(税込)

発行日:2018/03/09
A5判 / 204頁
ISBN:978-4-502-25881-7

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本の紹介
現代財務会計の基本構造を原価と公正価値のハイブリッド会計として解説。簿記の復習からスタートするので、スムーズに学習が進みます。さらに財務諸表分析の視点にまで言及。

著者紹介

久保田 秀樹(くぼた ひでき)

担当編集者コメント
財務会計は昨今複雑・膨大なものになっているため、改訂版以外なかなかテキストができなかったのですが、数年ぶりの新刊!

まずは、目次は以下のとおりです。
第1章 簿記から見た貸借対照表と損益計算書Ⅰ(日常の記録)
第2章 簿記から見た貸借対照表と損益計算書Ⅱ(決算時の処理)
第3章 原価モデル 
第4章 公正価値モデル
第5章 損益計算書Ⅰ(営業収益の認識・測定)
第6章 損益計算書Ⅱ(区分計算と各種損益)
第7章 貸借対照表Ⅰ(当座資産)  
第8章 貸借対照表Ⅰ(棚卸資産等)  
第9章 貸借対照表Ⅲ(固定資産) 
第10章 貸借対照表Ⅳ(負債)
第11章 貸借対照表Ⅴ(純資産)
第12章 連結財務諸表Ⅰ
第13章 連結財務諸表Ⅱ
第14章 その他の財務諸表等
第15章 財務報告制度

そして、本書には、次のような大きな特徴があります。
①現代財務会計の基本構造を「原価モデル」と「公正価値モデル」が接合された「ハイブリッド会計」ととらえ、明解に全体像を示しています。
②簿記で学習した内容をふまえて、現代の財務会計に関する基本構造を解説しているため、スムーズに理解が進みます。
③財務諸表の作成者の視点のみならず、Analysisで財務諸表利用者の視点からも解説しています。
④本文を180頁強におさえて、かつ財務会計の幹となる部分を中心に、税効果、収益認識、外貨など応用的な論点はAdvanced Levelとして、本文の解説とは区別しています。これにより幹の部分がより鮮明になると思います。
⑤学生は、仕訳と財務諸表への影響を別のものととらえがちですが、本書はそれをつなげるような解説・図表を多数盛り込んでいます。
⑥学生は、全体のなかのどこを学習しているか見失いがちですが、本書では各章の扉で財務諸表上のどこを学習しているのか示しています。
⑦会計制度はほとんどのテキストでは、前のほうで解説されていますが、学生が苦手にしがちなことから、本書では一番最後(15章)に掲載しています。

最近の学生には、より丁寧な解説が必要とされると思いますが、本書はまさにそうした要望に応えるテキストです。

そして、久保田先生は名著『最新財務諸表論』の著者である武田隆二先生門下。本書のベースとなっているのもまさに武田理論です。それを、久保田先生が咀嚼・発展させてかたちにしたテキストといえますね(ですので、よくよくみると随所にレベルの高い解説もあります)。

初学者にはもちろんのこと、場合によっては会計士・税理士等の資格試験受験生の基礎の確認にも最適です。
さらに、研究者の先生にも得るものがあるテキスト。
ぜひぜひご覧ください!