資本予算の管理会計―DCF法の生成と発展

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香取 徹

定価(紙 版):3,960円(税込)

発行日:2011/02/22
A5判 / 232頁
ISBN:978-4-502-23930-4

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本の紹介
投資意思決定におけるDCF法などのキャッシュフロー情報にはどのような有用性があるのか。歴史的な生成・発展を踏まえ、モデルの精緻化と実務への適用可能性を理論的に提示する。

目次


資本予算の管理会計
―DCF法の生成と発展
目次

 序 章 問題意識とその背景
  1 問題意識
  2 モデルの有用性
  3 限定された合理性と制度・国際会計基準
  4 本書の概要と構成

第Ⅰ部 資本予算技法の史的変遷
 第1章 英米における資本予算技法の生成と発展
  1 はじめに
  2 DCF法の生成と発展
   2-1 NPV法
   2-2 IRR法
  3 理論的貢献と実務
  4 1960年代以降の実務と理論の特徴
  5 回収期間法の現代的意味
  6 結論

 第2章 わが国の資本予算技法の変遷と意味
  1 はじめに
  2 実態調査の結果
   2-1 1960・70年代
   2-2 1980年代
   2-3 1990年代以降
  3 設備投資と資金調達
   3-1 1960・70年代前半
   3-2 1970年代後半,石油危機以降
   3-3 1980年代
   3-4 1990年代以降
  4 結論

第Ⅱ部 資本予算技法の新たな展開とモデルの精緻化
 第3章 資本予算とPIC
  1 はじめに
  2 投資の評価指標と資源配分指標
   2-1 投資の評価指標
    2-1-1 NPVの定義
    2-1-2 IRRの定義
    2-1-3 PIの定義
   2-2 資源の配分指標PIC
  3 経済的資源配分
   3-1 独立案からの資源配分
    3-1-1 資金制約がない場合
    3-1-2 資金制約がある場合
   3-2 排反案からの資源配分
   3-3 混合案からの資源配分
  4 結論
 [補論]

 第4章 キャッシュフローと制約理論
  1 はじめに
  2 TOCの背景
  3 スループットと制約条件
   3-1 スループット会計
    3-1-1 スループットの増大
    3-1-2 在庫の削減
    3-1-3 業務費用の削減
   3-2 制約条件
  4 キャッシュフローとスループット・貢献利益
   4-1 スループットと貢献利益
   4-2 キャッシュフローとスループット
  5 結論
 [補論]

 第5章 キャッシュフローと経済的付加価値
  1 はじめに
  2 1980年代までの企業評価
   2-1 アメリカの状況
   2-2 日本の状況
  3 NPVとEVA
  4 企業評価の測定とドライバー
   4-1 企業評価モデル
   4-2 企業価値向上のドライバー
  5 結論

 補 章 内部利益率法の有効性
  1 はじめに
  2 先行研究の整理と発展
   2-1 IRRの定義
   2-2 単一の実数解の意味
   2-3 複数の実数解を含む場合
   2-4 差額のIRRの解
  3 複数案件の選択
  4 内部利益率と資本の限界効率の意味
  5 結論

第Ⅲ部 経済性分析のためのモデルの構築
 第6章 リース・購入選択の経済性分析
  1 はじめに
  2 リースの特質
  3 リース会計基準の改定とその影響
  4 設備導入のタイプ
  5 モデル企業と分析
   5-1 モデル企業
   5-2 分析
    5-2-1 正味キャッシュフローの予測モデル値
    5-2-2 使用年数による比較
    5-2-3 購入価額が取得価額となる場合
    5-2-4 その他の分析
  6 結論

 第7章 退職給付の経済性分析
  1 はじめに
  2 退職金制度の変遷と先行研究
  3 企業年金制度と退職給付会計
  4 モデル企業
   4-1 退職給付費用と退職給付債務
   4-2 確定給付企業年金と財政方式
    4-2-1 加入年齢方式
    4-2-2 予測単位積増方式
    4-2-3 開放型基金方式
    4-2-4 総合保険料方式(閉鎖型)
  5 分析
   5-1 予定利率に関する分析
   5-2 資本の利率に関する分析
  6 結論

 参考文献

 索引


著者プロフィール 香取 徹(かとり とおる)
1954年 東京都生まれ
1978年 横浜国立大学経営学部卒業
1980年 横浜国立大学大学院経営学研究科修士課程修了
1985年 慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得
1985年 明治学院大学経済学部非常勤講師
1987年 関東学園大学経済学部専任講師
1992年 獨協大学経済学部助教授
1995年-1997年 米国イリノイ大学客員研究員
1998年 獨協大学経済学部教授(現在に至る)

[主要著書・論文]
『キャッシュフロー管理会計』共著,中央経済社,1999年
「資本予算技法の生成と発展」三田商学研究52(1), 2009年
「我が国の資本予算技法の変遷と意味」獨協経済87, 2009年
「我が国企業の社会的責任と管理会計」獨協大学情報科学研究26, 2008年
「資本予算とPIC」企業会計50(4), 1999年






















著者紹介

香取 徹(かとり とおる)