ゲーム理論で考える企業会計―会計操作・会計規制・会計制度

田村 威文
定価:3,740円(税込)

発行日:2011/01/21
A5判 / 284頁
ISBN:978-4-502-23780-5

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本の紹介
複数の経済主体がお互いに相手の行動を読みあって行動する場合、どのような結果がもたらされるのか?利益操作から会計規制の強化、コンバージェンスなど具体的な問題をゲーム理論を用いて検討。

目次


ゲーム理論で考える企業会計
会計操作・会計規制・会計制度
目次

 はじめに

 第1章 ゲーム理論は会計に有効なツール
  Ⅰ ゲーム理論とは?
  Ⅱ 本書の目的
  Ⅲ 企業会計におけるゲーム的状況
  Ⅳ ゲーム理論を用いた分析の手順
  Ⅴ 本書の読み方
  Ⅵ 各章のあらまし

第Ⅰ部 会計操作
 第2章 企業による利益の操作(その1)
       ─企業とメインバンクによるゲーム─
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ ルールの表現方法
  Ⅲ 利益操作をしない場合
  Ⅳ 利益操作をする場合
  Ⅴ まとめ

 第3章 企業による利益の操作(その2)
       ─企業と一般投資家によるゲーム─
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ ゲームのルール
  Ⅲ 投資家の判断とプレーヤーの行動
  Ⅳ 結果の解釈
  Ⅴ 利益操作は常に行われるのか?
  Ⅵ まとめ

 第4章 会計が企業行動に及ぼす影響
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 利益操作の手段
  Ⅲ 基本モデル
  Ⅳ 裁量行動のコスト
  Ⅴ 会計基準の経済的影響
  Ⅵ 会計の政治化
  Ⅶ まとめ

 第5章 中小企業が行う大胆な利益操作
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ ゲームのルール
  Ⅲ プレーヤーの行動
  Ⅳ ゲームの一部変更(その1)
  Ⅴ ゲームの一部変更(その2)
  Ⅵ まとめ

 第6章 企業会計における情報インダクタンス
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 情報インダクタンスの概要
  Ⅲ 企業が会計情報を修正する場合
  Ⅳ 企業が会計事実自体を修正する場合
  Ⅴ まとめ
  補論 完全ベイジアン均衡の求め方

 第7章 税務申告と税務調査
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 企業課税制度の概要
  Ⅲ 過少申告が許される場合
  Ⅳ 過少申告が許されない場合
  Ⅴ 純粋戦略と混合戦略
  Ⅵ まとめ

第Ⅱ部 会計規制
 第8章 会計規制の必要性
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 会計規制が存在しない場合
  Ⅲ 会計規制の導入
  Ⅳ 会計規制が不要なケース
  Ⅴ 継続開示と会計情報の信頼性
  Ⅵ まとめ

 第9章 会計規制の強化(その1)
       ─規制強化は企業にとって有利になるのか?─
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 規制強化の例
  Ⅲ 基本モデル
  Ⅳ 会計規制のレベル
  Ⅴ 規制強化の受入可能性
  Ⅵ 規制強化の経済的評価
  Ⅶ まとめ

 第10章 会計規制の強化(その2)
        ─規制強化は投資家にとって有利になるのか?─
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 会計に関するゲーム的状況
  Ⅲ 規制強化が有効である場合
  Ⅳ 規制強化が有効でない場合
  Ⅴ 会計規制と裁量行動
  Ⅵ 会計規制の緩和
  Ⅶ 会計の基本原理に関する若干の考察
  Ⅷ まとめ

 第11章 会計規制の最適レベル
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ モデル
  Ⅲ 結果の解釈
  Ⅳ 最適規制レベル
  Ⅴ まとめ

第Ⅲ部 会計制度
 第12章 会計基準についての2つの見方
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 制度の見方
  Ⅲ 会計基準はゲームのルールである(第1の見方)
  Ⅳ 会計基準はゲームの均衡である(第2の見方)
  Ⅴ 基準設定機関の行動原理
  Ⅵ 会計基準の変更
  Ⅶ まとめ

 第13章 会計基準のコンバージェンス
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 企業会計に関するゲーム的状況
  Ⅲ 基本モデル
  Ⅳ 応用モデル
  Ⅴ 数値例による検討
  Ⅵ まとめ
  補論 均衡の求め方

 第14章 会計と税務の関係
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 法人税の概要
  Ⅲ 会計と税務の相互関連性
  Ⅳ 特徴的なアプローチ
  Ⅴ 基本モデル
  Ⅵ 数値例による検討(その1)
  Ⅶ 数値例による検討(その2)
  Ⅷ まとめ

 第15章 会社法における配当規制と開示規制
  Ⅰ はじめに
  Ⅱ 会社法会計の動向
  Ⅲ 配当規制と開示規制がともに存在しない場合
  Ⅳ 配当規制だけが存在する場合
  Ⅴ 開示規制だけが存在する場合
  Ⅵ 配当規制と開示規制の比較検討
  Ⅶ まとめ

 付録 均衡概念について
  Ⅰ ナッシュ均衡
  Ⅱ サブゲーム完全均衡
  Ⅲ 完全ベイジアン均衡

 おわりに


著者プロフィール 田村 威文(たむら たけふみ)
1965年 兵庫県生まれ
1988年 大阪大学経済学部卒業
1991年 公認会計士登録
1993年 大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程中退
同年   大阪国際大学経営情報学部助手
      専任講師・助教授を経て
2002年 中央大学経済学部助教授
2004年 中央大学経済学部教授(現在に至る)
2008年 公認会計士試験委員(2011年に至る)

〔主要著作〕
『わが国における会計と税務の関係』(単著,清文社,2006年)
『イントロダクション財務会計』(共著,同文舘出版,1995年)
『イントロダクション国際会計』(共著,同文舘出版,2000年)





















著者紹介

田村 威文(たむら たけふみ)
[プロフィール]
中央大学経済学部教授。1993年大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程中退。

[主な著作]
『ゲーム理論で考える企業会計―会計操作・会計規制・会計制度―」(中央経済社、日本会計研究学会太田・黒澤賞)
『わが国における会計と税務の関係』(清文社)