戦略経営における予算管理

  • 書籍品切れ中

堀井 悟志
定価:4,180円(税込)

発行日:2015/07/28
A5判 / 224頁
ISBN:978-4-502-15631-1

ただいま品切れ中です

入荷をお待ちの方は、
お気に入りリストへご登録ください

  • ただいま品切れ中です

    入荷をお待ちの方は、
    お気に入りリストへご登録ください

本の紹介
戦略経営における予算管理の意義とその利用方法について、期中管理の視座に基づき、戦略内容アプローチと戦略プロセスアプローチの両面から包括的に究明した研究書。

目次


戦略経営における予算管理
目次

 序章 予算管理の現代的意義の探究
      ─戦略経営における予算管理の有用性の検討
  1 予算管理は戦略経営に役立たないのか
  2 予算管理批判とその視座
   2.1 近視眼的行動の誘発:戦略性の欠如,学習・イノベーション
       の阻害,投資の抑制
   2.2 変化に対する硬直性,柔軟性の欠如:固定的資源配分・固
       定計画の弊害
   2.3 予算管理研究の視座
  3 戦略・イノベーションと予算管理
   3.1 戦略内容アプローチと予算管理研究
   3.2 戦略プロセスアプローチと予算管理研究
   3.3 本書の研究課題
  4 研究方法
  5 本書の構成
 
第Ⅰ部 株式会社バッファローにおける定性的研究
      ─新たな理論の構築

 第1章 株式会社バッファローのマネジメント・コントロール実践
  1 本書−第Ⅰ部−における定性的研究の概要
  2 バッファローの組織・競争環境・戦略
  3 バッファローにおけるマネジメント・コントロールの仕組み
   3.1 予算管理の構造:会計責任
   3.2 予算管理プロセス
   3.3 製品ロードマップ
  4 バッファローにおける新製品開発
   4.1 新製品開発プロセス
   4.2 商品コンセプトの作り込み:技術と市場の調整
   4.3 人的資源,スケジュールの調整:資源配分
   4.4 全社目標,戦略と新製品開発の調整
  5 新たな理論構築に向けて

 第2章 予算主導型イノベーション─どのように予算のリズムと
       管理会計計算はイノベーションを創出するのか
  1 予算管理の科学的知識からの解放
  2 予算管理実践へのエスノメソドロジー的アプローチ
  3 ケーススタディ研究
   3.1 組織・競争環境・戦略
   3.2 予算管理と製品ロードマップ
   3.3 予算編成とイノベーションの創出
   3.4 予実管理とイノベーションの創出:予算のリズム,管理会計
       計算,イノベーション
  4 考 察
  5 予算管理がイノベーションを主導する

 第3章 予算管理による組織能力の活用と構築
  1 資源ベースの戦略と予算管理
  2 組織能力の活用・構築
  3 ケーススタディ研究
   3.1 バッファローの強み:環境適応力・イノベーション力
   3.2 予算管理と環境適応・イノベーションの実現:組織資本と人
       的資本の相互作用
   3.3 組織資本の構築:予算管理システムの形成
   3.4 人的資本の構築:管理会計リテラシーの向上による管理能
       力の構築
   3.5 組織能力の文脈依存性
  4 予算管理による組織能力の活用・構築

第Ⅱ部 アンケート調査に基づく定量的研究
      ─構築された理論の統計的一般性の検証

 第4章 日本企業の予算管理システムの運用方法及びその心理的
       状態への影響
  1 本書−第Ⅱ部−の目的
  2 会計は人を動かす
  3 アンケート調査の方法
  4 予算管理の運用方法及び仕事に取り組む姿勢の現状
  5 予算管理が心理的状態に与える影響
  6 創意工夫を引き出す環境適応型システムとしての予算管理

 第5章 製品イノベーションにおける予算管理の役割
  1 戦略変化やイノベーションに予算管理は有用か
  2 分析枠組みと仮説の導出
  3 研究方法
   3.1 分析データの収集
   3.2 変数の設定
  4 分析結果
  5 本章の貢献

 第6章 組織能力構築における予算管理の役割
  1 戦略経営における予算管理の役立ち
  2 分析枠組みと仮説の導出
  3 研究方法
   3.1 分析データの収集
   3.2 変数の設定
  4 分析結果
   4.1 仮説H1,H2の検証
   4.2 仮説H3の検証
  5 本章の貢献

第Ⅲ部 管理会計リテラシーに関する定性的研究
      ─管理会計リテラシーに関する追加的検討

 第7章 予算管理の一翼を担う管理会計リテラシーの向上
     ─ビジネスプロセスの(dis)embodimentプロセスとしてのBSC
  1 予算管理と管理会計リテラシー
  2 BSCの位置づけとそのプロセス
  3 研究方法
  4 ケーススタディ研究
   4.1 戦略としての人的資源管理
   4.2 CFCカンパニーにおける予算管理
   4.3 全社的なBSCの導入及び位置づけ
   4.4 ビジネスプロセスのdisembodiment:BSCの修正
   4.5 ビジネスプロセスの明示化とそのembodiment:
       管理会計リテラシーの補完・向上
  5 考 察
  6 下位管理者支援型の予算管理の構築を目指して

 第8章 回収期間法の合理性─投資決定における管理会計
       リテラシーと管理会計技法の相互作用
  1 回収期間法は非合理的か?
  2 回収期間法の採用状況と選好理由:先行研究と問題意識
   2.1 投資評価技法の採用状況
   2.2 回収期間法の選好理由
   2.3 本章の問題意識と研究方法
  3 投資評価技法の合理性
  4 新日鉄における設備投資管理
   4.1 設備投資管理プロセス
   4.2 投資評価技法
  5 新日鉄における割引回収期間法の利用:経済合理性
  6 割引回収期間法の採用理由:経済合理性と組織的合理性
  7 回収期間法の合理性

 終章 予算管理の現代的意義
  1 本書の研究課題
  2 得られた知見
  3 貢 献

 引用文献

 索  引




著者プロフィール 堀井 悟志(ほりい さとし)
1975年生。
京都大学大学院経済学研究科博士後期課程学修認定退学。
京都大学博士(経済学)。
愛知産業大学経営学部専任講師を経て,現在,立命館大学経営学部准教授。その間,University of New South Wales客員研究員,日本管理会計学会参事,公益財団法人メルコ学術振興財団調査研究室嘱託研究員・調査研究室長補佐などを歴任。日本管理会計学会,日本原価計算研究学会,日本会計研究学会,European Accounting Association会員。
専門領域は,管理会計論。

[主要業績]
『戦略をコントロールする─管理会計の可能性』共監訳,2008年,中央経済社
「予算管理とイノベーションの創出」『管理会計学』第23巻第1号,2015年
「組織能力構築における予算管理の役割」『原価計算研究』第37巻第1号,2012年(平成25年日本原価計算研究学会 学会賞(論文賞)受賞)
「株式会社バッファローにおける新製品開発管理─管理会計の役割を中心に─」『メルコ管理会計研究』第2号,2009年
「回収期間法と貨幣の時間価値─新日本製鐵株式会社の事例より─」『原価計算研究』第32巻第2号,2008年,他。




















著者紹介

堀井 悟志(ほりい さとし)
[プロフィール]
立命館大学経営学部教授 京都大学博士(経済学)
1975年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程学修認定退学。ニューサウスウェールズ大学(オーストラリア)客員研究員,シェフィールド大学(イギリス)客員研究員,ハワイ大学マノア校(アメリカ)客員研究員などを歴任。専門領域は,管理会計論。

[主な著作]
『戦略経営における予算管理』中央経済社,2015年(日本原価計算研究学会 学会賞(著作賞)受賞)
『戦略をコントロールする―管理会計の可能性』共監訳,中央経済社,2008年
「組織能力構築における予算管理の役割」『原価計算研究』第37巻第2号,2012年(日本原価計算研究学会 学会賞(論文賞)受賞)
「予算管理とイノベーション」『管理会計学』第23巻第1号,2015年(日本管理会計学会 学会賞(奨励賞)受賞)
「戦略化における願望としての中期会計目標の遂行性」『メルコ管理会計研究』第13‐Ⅰ号,2021年 他多数

担当編集者コメント
現在、一部では「脱予算管理」が提唱され、学会でも研究対象から外れたようにも見受けられます。

しかし、はたして予算管理は不要なものなのか、なんらかの役割をはたしているのではないか、との問題意識から、予算管理の現代的意義を究明しています。

実務にも有用な内容になっておりますので、研究者・実務家ともに是非ご覧ください!