会計基準と経営者行動―会計政策の理論と実証分析

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辻 正雄

定価(紙 版):5,280円(税込)

発行日:2015/07/07
A5判 / 376頁
ISBN:978-4-502-15101-9

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本の紹介
会計政策を理論的に体系化するとともに税効果、退職給付、金融商品、減損等の会計基準適用時の経営者による会計政策の経営業績と財政状態への影響を実証分析により解明。

目次


会計基準と経営者行動
―会計政策の理論と実証分析

目次

序章 研究目的とアプローチ
 1 本書の目的と視座
 2 経営責任との関係において 
 3 会計責任との関連性
 4 実証分析のアプローチ

第1章 経営目的と管理会計
 1 はじめに
 2 会計的利益と経済的利益
 3 ROEの重要性について
 4 株主価値の最大化について
 5 株主価値最大化に対する疑問 ……ほか

第2章 会計政策,利益管理および報告利益管理
 1 はじめに
 2 会計政策
 3 利益管理と報告利益管理
 4 おわりに

第3章 「会計ビッグバン」の意義と会計政策
 1 はじめに
 2 連結財務諸表制度における改革の意義と影響
 3 キャッシュ・フロー計算書の意義と影響
 4 税効果会計の意義と影響
 5 退職給付会計の意義と影響 ……ほか

第4章 税効果会計の適用とその影響
 1 はじめに
 2 税効果会計の適用の意義と企業の対応
 3 早期適用の状況と適用/非適用企業間の比較
 4 おわりに

第5章 退職給付会計基準の適用とその影響
 1 はじめに
 2 退職一時金に関する会計
 3 企業年金に関する会計
 4 退職給付会計基準の適用と企業の事前対応
 5 税効果会計基準と退職給付会計基準の適用による影響
  ……ほか

第6章 金融商品会計基準の設定とその意義
 1 はじめに
 2 会計基準の設定に至るまでの経緯
 3 金融商品会計基準の特徴
 4 早期適用と事前対応
 5 持ち合い株式の時価評価 ……ほか

第7章 金融商品会計基準の適用と企業の業績および
     財政状態への影響

 1 はじめに
 2 経常利益および税金等調整前当期純利益への影響
 3 影響額の正負による分析
 4 その他有価証券評価差額金の計上と評価差額金相当額の
   注記に関する分析
 5 その他有価証券評価差額金,あるいは評価差額金相当額の
   正負による分析 ……ほか

第8章 金融商品に関わる会計政策と企業業績
 1 はじめに
 2 含み益と収益性の関係
 3 有価証券および投資有価証券の保有比率の推移
 4 有価証券および投資有価証券の保有率と総資産営業利益率
   との関係
 5 増減率の分析 ……ほか

第9章 減損会計基準の任意適用
 1 はじめに
 2 減損会計の影響と事前の対応
 3 早々期の3月期適用企業における財務的特徴
 4 経常利益および税金等調整前当期純利益への影響
 5 適用時期と企業規模に関する分析 ……ほか

第10章 減損会計基準の適用時期別企業の財務分析
 1 はじめに
 2 早々期適用の時点における企業群の財務指標
 3 早々期における財務指標の比較
 4 強制期における財務指標の比較
 5 適用時期別にみた財務指標の改善度 ……ほか

結章 総括と課題
 1 会計政策の意義
 2 会計政策の体系
 3 税効果会計に関わる会計政策
 4 退職給付に関わる会計政策
 5 金融商品に関わる会計政策 ……ほか

補章1 日本における会計政策の研究
 1 研究の誕生と初期の研究
 2 財務会計と会計政策
 3 会計政策論の発展
 4 経営者行動を説明する会計政策論
 5 わが国企業に固有の会計政策論 ……ほか

補章2 米国における会計政策の研究
 1 会計政策論の誕生
 2 利益の平準化に関する研究
 3 会計政策における経営者の動機と行動に関する研究
 4 会計上の評価および見積りと会計方針の選択
 5 実体的活動による報告利益管理 ……ほか

 参考文献

 索  引




著者プロフィール 辻 正雄(つじ まさお)
早稲田大学商学学術院教授 博士(商学)早稲田大学
1969年3月早稲田大学第一商学部卒業,同大学院商学研究科修士課程修了・博士課程満期退学,カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)博士課程C.Philを経て,1978年より早稲田大学専任講師,同助教授,1985年より同教授。早稲田大学商学部長(2002年〜2004年),日本管理会計学会副会長(2005年〜2007年),同会長(2008年〜2011年),公認会計士二次試験・試験委員(1999年〜2002年),同三次試験・試験委員(2005年〜2006年),中小企業診断士試験基本委員(2002年〜2004年),中小企業診断士試験委員会委員長(2004年〜2008年),最高財務責任者(JCFO)検定試験・試験委員(2005年〜2012年),日本会計研究学会特別委員会「経営者による会計政策と報告利益管理」委員長(2013年〜2015年)を歴任。現在,日本会計研究学会評議員(2009年〜),日本管理会計学会常務理事(2011年~)を務める。

(主要著書)
『報告利益の管理と株式市場の反応』編著,早稲田大学経営研究所,2012年
『MBAアカウンティング ケーススタディ戦略管理会計』編著,中央経済社,2010年
『会計ビッグバンの意義と評価』編著,早稲田大学経営研究所,2006年
『管理会計の基礎』共著,税務経理協会,1999年
『意思決定の財務情報分析』共著,国元書房,1985年 など




















著者紹介

辻 正雄(つじ まさお)

担当編集者コメント
早稲田大学・辻正雄先生の集大成となる研究書です。

管理会計の視点から会計政策を理論的に考察するとともに、税効果、退職給付、金融商品、減損等の会計基準適用に際し、日本企業の経営者はどのような行動をとったのか、そしてそれによる財務諸表への影響を実証分析により解明するものです。
「管理会計の視点から」と帯には書いておりますが、テーマ的には財務会計の先生方にもご覧いただきたい内容になっております。

ぜひご覧ください!