イノベーションの法則性―成功体験の過剰適応を超えて

柴田 友厚
定価:2,860円(税込)

発行日:2015/05/27
A5判 / 236頁
ISBN:978-4-502-14261-1

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本の紹介
イノベーションを継続させる法則性を解明し、日本企業の強みである「すり合わせ能力」がその阻害要因となる可能性に言及。「二刀流組織」の構築などその対応策を示唆。

目次


イノベーションの法則性
■成功体験の過剰適応を超えて
目次

 まえがき-多様なイノベーションの背後に存在する普遍

第1章 成功体験の過剰適応を超えて-序論
 1 ライフサイクル進展途上で起こる見えない変化
 2 分断されてきたイノベーション研究-顧客価値と設計思想の統合
 3 組み合わせ型の設計思想-モジュラー型とプラットフォーム型
 4 企業トップが絶賛する日本のすり合わせ能力
 5 すり合わせ能力を生かすも殺すも戦略次第

第2章 再発見した日本企業の根本能力
     -コピーできないすり合わせ能力

 1 オーバーラッピング-日本企業の製品開発プロセスの本質
 2 ダイキン工業-うるさら7でのオーバーラッピング開発
 3 日本企業の根本能力
 4 すり合わせ能力の源泉を探求する-心理学と文化人類学の知見
 5 硬直性へ転化するすり合わせ能力-成功体験への過剰適応

第3章 イノベーションの本質-価値次元のマネジメント
 1 イノベーションの本質を再発見した顧客価値の次元
 2 3種類の顧客価値(機能的価値、経験的価値、顕示的価値)
 3 価値次元によるイノベーションの類型化
 4 次元強化型の革新
 5 次元転換型の革新
 6 破壊的イノベーションとブルーオーション戦略はコインの表と裏

第4章 ライフサイクル進展途上で連鎖する価値次元の
     強化と転換

 1 新市場創造型と脱成熟型
 2 連鎖する価値次元の強化と転換
 3 半導体産業における日本企業の盛衰
 4 なぜスイス機械式時計は復活したのか
 5 価値次元の転換と需要創造の循環

第5章 ライフサイクル進展途上で連鎖する製品戦略の転換
 1 顧客最適とコスト競争力の両立
 2 減少するすり合わせの必要性-製品ヒエラルキーの視点
 3 完成品から部品へシフトする付加価値の源泉
 4 全体最適な製品戦略へ-グローバル市場の台頭で高まる
    組み合わせ型の合理性
 5 初代ウォークマンの成功を支えた秀逸な製品戦略
 6 組み合わせ型戦略へ転換する自動車産業
 7 組み合わせ型を進化させた日産ルノーCMF
   (Common module family)
 8 部品メーカーの組み合わせ型への転換-マブチモーター
 9 開発プロセスの転換
 10 ライフサイクル途上で連鎖する設計思想の転換

第6章 二刀流組織のマネジメント
     -すり合わせの副作用からの遮断

 1 二刀流組織の誕生
 2 二刀流組織の原理
 3 ファナックの二刀流組織
 4 松下電器の二刀流組織
 5 二刀流組織の本質-既存部門と新規部門の分離と統合

 エピローグ 日本企業のイノベーション力は劣化したのか

 参考文献

 索引




著者プロフィール 柴田 友厚(しばた ともあつ)
1959年札幌市生まれ。
1983年京都大学理学部卒業後,ファナック株式会社,笹川平和財団,香川大学教授を経て,2011年4月から東北大学大学院経済学研究科教授。「イノベーション論」担当。
筑波大学大学院経営・政策科学研究科修士課程修了(MBA)
東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻 博士課程修了(学術博士)

主要著作:
『製品アーキテクチャの進化論』(白桃書房,2002年)
『モジュール・ダイナミクス』(白桃書房,2008年)
『マネジメント・アーキテクチャ戦略』(オーム社,2009年)
『日本企業のすり合わせ能力』(NTT出版,2012年)
Research Policy,R&D Management, International Journal of Technology Management,
「組織科学」,「一橋ビジネスレビュー」 など国内外の学術ジャーナルへの論文掲載多数




















著者紹介

柴田 友厚(しばた ともあつ)