会計

IFRS金融商品の減損―償却・引当の基本的な考え方から実務対応まで

定価:3,740円(税込) 送料について

発行日:2019-03-20
A5判/280頁
ISBN:978-4-502-29461-7

紹介文

ステージ判定から予想信用損失の測定、将来予測などの実務上の難解な論点が、豊富な図表や具体的な設例によりすっきりわかる。金融機関をはじめIFRS実務対応担当者必読書。

ステージ判定から予想信用損失の測定、将来予測などの実務上の難解な論点が、
豊富な図表や具体的な設例によりすっきりわかる。金融機関をはじめIFRS実務対応担当者必読書。

●金融機関をはじめとしたIFRS実務担当者の参考となるように丁寧に解説
●日本基準からIFRSを適用する場合の実務論点をもれなくフォロー
●設例や図表を交えながら具体的に解説しているのでわかりやすい
●日本基準、IFRS、米国基準の違いがなぜ生じているのかを、背景・趣旨に踏み込んで紹介しているので、金融商品の減損の理解を深めることができる

■目次■

第1章 金融商品の減損の考え方―日本基準、IFRS、米国会計基準の比較を踏まえた考察
金融商品の減損/発生損失モデルと予想損失モデル/予想信用損失の見積期間/
予想信用損失の測定方法/将来予測/グルーピング/引当と償却

第2章 IFRSの会計実務編
IFRS第9号の減損モデルの概要/ステージ2(信用リスクの著しい増大)の判定/
ステージ3(信用減損)の判定/ステージ復帰/予想信用損失の測定/将来予測/
条件変更/購入または組成した信用減損金融資産/ローン・コミットメント/
金融保証契約/開示/初度適用/その他の実務上の論点

第3章 IAS第39号からIFRS第9号の減損モデル完成までの経緯
IAS第39号/2009年公開草案/補足文書(2009年公開草案への補足)/
2013年公開草案およびIFRS第9号

評価

1件の評価があります。

IFRS金融商品の減損 秋山卓司(イワキ㈱監査役 公認会計士)さんのコメント (2019/06/19)
旬刊経理情報2019年6月10日号 inほんmation欄より

金融商品を取り巻く環境は時として急激な変化をみせる。わが国が経験したバブル崩壊しかり、近年でのリーマンショックに端を発する金融危機しかりである。
そのような大きな金融イベント発生の都度、金融機関における最大の金融商品である貸出金の評価方法をめぐり当事者のみならず規制当局も巻き込み大きな議論が行われてきた。評価すなわち将来的な貸倒損失の見積り(減損)は金融機関の財務状況に大きな影響を与えるものであり、ひいてはわが国の経済・金融政策にも大きな影響を与えるものといっても過言ではない。
従来、金融商品の減損は会計の分野において極めて重要なテーマであるにもかかわらず、その方法論は適用する会計基準やその解釈指針によって異なっていた。そのため、かねてより精度の高い普遍的な基準の整備が求められてきた。
特に従来の会計基準が持つ減損認識時点の遅れという批判に応える趣旨で発行されたのが2018年より適用が開始されたIFRS9号(以下、「IFRS9」という)である。IFRS9は、わが国の基準とは大きく異なる極めて先進性に富んだ方法論が採用されているが適用開始間もないことから実務慣行はいまだ未成熟にあり、実務適用にあたっては計数の整備も含め多くの課題を抱えている。このようななか、IFRS9の減損に関わる実務書が発刊されたことの意義は大きいといえよう。
本書はまずわが国における金融商品の減損の基本的考え方についての解説から入る形で複数の減損モデルの算定結果は何を表現しようとしているのか、そしてIFRS9はなぜ相対的アプローチという複雑なアプローチを採用したのかという流れを平易な設例を使って説明している。この平易な設例が本質的な意味合いの理解を助けているのではないだろうか。
第2章では、執筆者自らの金融機関等へのIFRS9適用に関わるアドバイザリー経験を具体的に落とし込む形で実務上の論点を解説している。
たとえばIFRS9の予想損失モデルにおける重要論点である「信用リスクの著しい増大」の実務における判断は極めて難しい。本書はIFRS9の導入経験を活かして、その判断の助けとなるような具体的な設例をもって解説している。
またIFRS9では「将来予測」も重要な論点であるが、基準の求める将来予測の方法は極めて複雑である。日本基準にはないマクロ経済指標の動向なども加味することを求めており、従来実務経験のない分野へのチャレンジが求められている。
このような、一見導入困難にみえる課題について、その対応方法や他国での事例を紹介する形で具体的にその方法論を解説している点も参考になろう。
加えて、金融保証契約やローン・コミットメントに関する論点など実務上の参考となる項目も網羅されている。
以上、本書はIFRS9「金融商品」の減損について、その基本的な考え方から実務上の諸論点を網羅的に学べる1冊であるとお勧めする。
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