買収効果が出るクロスボーダーM&Aの組織・人事手法―コントロールと統合の進め方

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竹田 年朗

定価(紙 版):3,630円(税込)

発行日:2016/04/12
A5判 / 296頁
ISBN:978-4-502-18781-0

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本の紹介
海外企業等を買収後、数年経過しても「コントロールが利かず」「統合も進まず」という日本企業が多い状況下、買収目的達成のため人事・組織の観点から今注力すべき課題を解説。

目次


買収効果が出る
クロスボーダーM&Aの組織・人事手法
─コントロールと統合の進め方
目次

 序章:クロスボーダーM&Aにおける日本企業の立ち位置

第Ⅰ部 いま日本企業が注力すべき重要課題
      ─なぜ結果が出ないのか

 第1章 課題1:経営者ガバナンスの確立
  1 100%子会社のガバナンス
   1 非上場化のインパクト:取締役会の役割の変化
   2 ガバナンスとマネジメントの実態調査の実施
  2 ガバナンスのハードウェア
   1 ガバナンスの制止力と効率の設計
   2 買収先の経営者に対するガバナンスのハードウェア
  3 親会社の意向の徹底
   1 買収先への常駐派遣の考え方
   2 事業戦略のガバナンス ……ほか
  4 過去案件のガバナンスの仕切り直し
   1 買収時点での経営者ガバナンス確立の難しさ
   2 経営者ガバナンスの仕切り直しのアジェンダ ……ほか

 第2章 課題2:買収先の事業構造改革
  1 M&Aと組織設計
   1 買収先組織の見立て・評価の必要性とタイミング
   2 優れた組織の要件と組織設計のポイント
  2 100日プランの品質と実行能力の担保
   1 買収先の経営者,既存の計画および組織能力に対する見立て
   2 先読みと準備
  3 求められる組織能力の実現
   1 事業構造改革に求められる組織能力の向上

 第3章 課題3:買い手と買収先の経営統合・組織統合
  1 統合の必要性とむずかしさ
   1 組織統合はM&Aのどの段階で企画するものなのか
   2 なぜ組織統合は不可避でかつむずかしいのか
  2 経営統合・組織統合のパターン
   1 統合にはどのようなパターンがあるのか
   2 「時」に対する姿勢:時を追うのか,それとも待つのか
  3 組織統合の阻害要因の克服と統合の好機の創出
   1 組織統合の7つの阻害要因
   2 組織統合の好機の創出
  4 Day1暫定組織の選択と組織再編
   1 PMIで求められる統合のレベルと時間軸
   2 シナジー追求組織への組織再編に伴う経営者ガバナンスの
      仕切り直し ……ほか

 第4章 課題4:事業ポートフォリオの組替・事業売却
  1 想定される売り手のリスクと検討のポイント
   1 売却の重要性
   2 売却時の目的関数と回避すべき組織・人事上のリスク
  2 売却のステップとガイドライン策定
   1 売却与件の掌握と売却戦略の立案
   2 組織・人事の観点からの売却のステップとタスク
  3 売却の最適執行 127
   1 売却案件の魅力度に応じた情報開示プランの設計
   2 トランザクションボーナスの取り扱い ……ほか

第Ⅱ部 進化するクロスボーダーM&Aの実務
 第5章 経営者リテンションの選択肢
  1 将来の組織統合と現時点の経営者リテンション
   1 組織統合により買収先CEOのリテンションを見直すケースとは
   2 経営チームの中で実力の突出したCEOのパターンと買収後
      の買い手の施策
  2 報酬の高額なCEOのリテンション
   1 高い報酬に見合う大きな仕事やポジションはあるか
   2 CEOの行く道はリテンションか退職か,はたまた解雇か
     ……ほか
  3 経営者リテンションにおける「プランB」
   1 買収先CEOから「悪いけど,辞める」と切り出されると具体的に
      何に困るのか
   2 「悪いけど,辞める」にはどのようなパターンがあるのか
     ……ほか

 第6章 難度の高いクロージングへの対応
  1 ベアミニマム(最低ライン)のクロージング
   1 サイニング後に進む買い手と売り手の協調関係
   2 クロージングに向けて買い手に協力しようとしない売り手
     ……ほか
  2 クロージングにおけるダメージコントロール
   1 ベアミニマム(最低ライン)のクロージングを志向する売り手
      への対応策
   2 ダメージコントロールの具体例
  3 ハイポジション・大量の現地採用
   1 M&Aにおいて現地採用が必要なことはいつ分かるのか
   2 必要人材が欠ける場合はどのようにアプローチするのか
     ……ほか
  4 現地採用の実務
   1 実際どのような人材が応募してくるものなのか
   2 現地採用に際して報酬ベンチマークはどのように行い,
     結果をどのように使うのか ……ほか

 第7章 組織・人事のM&A実施能力向上
  1 組織・人事のトランザクションリスク
   1 トランザクションリスクとはどのようなものか
   2 組織・人事のトランザクションリスクにはどのような特徴が
      あるのか ……ほか
  2 買収後に行う人事制度・人事課題の詳細把握
   1 クロージング時には,人事制度・運用実態の何がどこまで
      分かっているものなのか
   2 人事制度・運用実態の棚卸:買収先人事への働きかけは
      どのような観点から行うのか ……ほか
  3 組織・人事におけるM&A Readiness
   1 なぜHRでなく「組織・人事」というのか
   2 買収先の一般従業員のHRに関するM&A Readiness
     ……ほか

第Ⅲ部 グローバル人材マネジメントへの適合
 第8章 日本企業が認識すべき彼我のギャップ
  1 経営者のKPIとインセンティブ
   1 インセンティブが有効に機能するには何が必要か
   2 何を経営者のインセンティブとリンクさせるべきか ……ほか
  2 長期インセンティブ(LTI)
   1 長期インセンティブの目的(主として米国の状況)
   2 長期インセンティブの種類と特徴(主として米国の状況)
     ……ほか
  3 人材マネジメントに対するグローバル本社のガバナンス
   1 グローバルに操業する企業はどのような姿をしているのか
   2 グローバル企業における人材マネジメントの考え方
  4 グローバルプラクティスとの比較で見る日本の人材マネジメント
     の特異性
   1 経営層の報酬水準
   2 部門運営に対する縛り ……ほか

 おわりに:グローバル優良企業との組織統合の帰結

 巻末付録 M&Aにおける組織・人事のプロセスマップ

 索 引



著者プロフィール <著者紹介>
竹田年朗




















著者紹介

竹田 年朗(たけだ としろう)

担当編集者コメント
本書の構成
序章  クロスボーダーM&Aにおける日本企業の立ち位置
第Ⅰ部 いま日本企業が注力すべき重要課題
    -なぜ結果が出ないのか
第1章 課題1:経営者ガバナンスの確立
第2章 課題2:買収先の事業構造改革
第3章 課題3:買い手と買収先の経営統合・組織統合
第4章 課題4:事業ポートフォリオの組替・事業売却
第Ⅱ部 進化するクロスボーダーM&Aの実務
第5章 経営者リテンションの選択肢
第6章 難度の高いクロージングへの対応
第7章 組織・人事のM&A実施能力向上
第Ⅲ部 グローバル人材マネジメントへの適合
第8章 日本企業が認識すべき彼我のギャップ
巻末付録 M&Aにおける組織・人事のプロセスマップ