現代経営学の基本問題

百田 義治 編著
定価:3,960円(税込)

発行日:2020/09/07
A5判 / 278頁
ISBN:978-4-502-35181-5

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本の紹介
資本主義社会における企業を研究対象とする経営学の各分野では、どのような問題が重要課題と考えられているのか。経営戦略、経営管理、人的資源管理等多様な分野から論じる。

目次



現代経営学の基本問題

目次

はじめに
  第Ⅰ部 現代企業論の基本問題
第1章 現代企業論の基本問題

1 企業論の射程  
2 企業論研究の方向性  
3 現実の課題に「企業論」はどのように応えていくのか  

第2章  現代企業統治論の基本問題
 ―利害関係者受託者責任と多元的企業統治
1  米国ビジネス・ラウンドテーブルと「株主優先主義」からの転換
2  エバン=フリーマンの利害関係者志向の多元的企業統治モデル
3 株主受託者責任と社会受託者責任  
4 ドイツの多元的企業統治モデルと「企業の利益」  

第3章  現代多国籍企業論の基本問題
 ― デジタルな世界で進むグローバルな分断と社会的な課題
1 デジタルな世界で進むグローバルな分断  
2 デジタルな世界におけるファーウェイの競争優位  
3  ファーウェイの5G普及が中国農村地域と新興国市場に及ぼす影響
4  デジタルな世界で進むグローバルな分断が,米中多国籍企業に
   突き付ける社会的な課題  

第4章 現代中小企業論の基本問題
1  日本型グローバリゼーションと地域経済・中小企業の存立問題  
2  中小企業政策の転換と小規模企業振興基本法の制定  
3  地域資源を生かした持続可能なローカル循環型地域経済再生の
   展望  

第5章 現代起業論の基本問題
1 アントレプレナーシップとは  
2  なぜ,日本のアントレプレナーシップは低調であったのか  
3 起業無関心者に対する創業機運醸成事業の展開  
4 「小さな起業」への注目  
5  世田谷の創業支援モデル
 —駒澤大学現代応用経済学科ラボラトリの創業機運醸成事業  
6  基礎自治体単位における起業学習の地域プラットフォーム  

第6章 非営利組織研究の基本問題
1 非営利組織の増加と非営利組織研究  
2 非営利組織が期待される本当の意味  
3 いま非営利組織が抱える課題  
4 非営利組織研究の課題  
5 非営利組織研究の今後の展開に向けて必要なこと  

  第Ⅱ部 現代経営学の基本問題
第7章  経営学史の基本問題

 ―作業の科学とマネジメントの科学
1 経営学史上のテイラー  
2 チャーチのテイラー批判  
3 科学的管理とマネジメントの科学  
4 マネジメントの科学とテイラー  

第8章 科学的管理の基本問題
1 科学的管理登場以前のマネジメント  
2 科学的管理の原理と手法  
3 デジタル・テイラリズム  

第9章 経営戦略論の基本問題
1 経営戦略概念の意味・本質  
2 戦略の階層  
3 事業と経営戦略  
4 戦略と組織  
5 戦略的発想・意思決定の難しさ  

第10章 経営管理論の基本問題
1 株式会社とトップ・マネジメント  
2 株主としての機関投資家の投資行動  
3 機関投資家とM&A  
4 機関投資家による投資行動と会社支配  

第11章  ファイナンス論の基本問題
 ―もの言う株主とショートターミズム
1 株主価値極大化経営と自社株買い  
2 わが国におけるもの言う株主の事例  
3  海外におけるマルチステークホルダー経営の新たな動き  
4 まとめにかえて  

第12章 人的資源管理論の基本問題
1 人的資源そして人的資源管理とは  
2  HRMの歴史的展開とその特徴
 ―人事管理(PM)との比較を中心に  
 ―HRM台頭の背景と戦略的人的資源管理,HPWSへの発展  
3 HRMを対象とした研究―HRM論  
4 日本型HRMの特徴―ベースとなるヒト基準  
5 HRM並びにHRM論のトレンドと諸問題  

第13章 企業福祉論の基本問題
1 日本的経営と福利厚生  
2 福利厚生とは  
3 福利厚生から企業福祉へ  
4 カフェテリアプランと企業福祉  

第14章 生産管理の基本問題
1 生産活動と社会  
2 分業(division of labor)とは  
3 生産管理とは  
4 生産管理の基本問題  

第15章 企業倫理の基本問題
1 個別企業倫理の基本問題  
2 事業者による団体の自主規制の基本問題  
3 消費者庁を中心とした公的規制体制の基本問題  
4 企業倫理と消費者(生活者)市民社会  

第16章 比較経営論の基本問題
1 比較経営論とは何か  
2 比較経営論の成立:米ソ2極体制のなかで  
3  比較経営論の現状:グローバル化ならびに,資本主義と市場経済
   の多様化のなかで  
4  比較経営論の目的,方法,意義ならびに今日的課題  

第17章 異文化マネジメント論の基本問題
1 「異文化」との協働  
2 文化的差異の把握  
3 異文化マネジメントの手法  
4 これからの日本と異文化マネジメント論  

第18章 「 企業と社会」論の基本問題
 ―CSRをめぐる論点
1 現代資本主義と広義のCSR―CSRの多様化  
2 企業の社会的責任とCSR  
3  CSRとCSV
 ―経営戦略としてのCSR:啓発された自己利益  
4 CSRとSDGs―国連による行動規範の意義と限界  
5 「企業と社会」論の基本問題―企業の正当性と限界  


著者プロフィール
[編著者紹介]
百田義治(ひゃくた よしはる)
1949年 大阪府生まれ
1978年 同志社大学大学院商学研究科博士課程 単位取得退学
1993年 駒澤大学経済学部教授,駒澤大学大学院商学研究科教授
2016年 日本経営学会理事長
現 在 駒澤大学名誉教授,駒澤大学現代応用経済学科ラボラトリー顧問
日本大学商学部・日本大学大学院商学研究科 非常勤講師
主 著 『企業社会責任の研究』(共編著)中央経済社,2008年
『経営学を学ぼう』(編著)中央経済社,2013年
『CSRの終焉―資本主義における役割を問う―』(監訳・解説)中央経済社,
2019年


著者紹介

百田 義治(ひゃくた よしはる)