日本企業のグループ再編―親会社-上場子会社間の資本関係の変化

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大坪 稔

定価(紙 版):3,960円(税込)

発行日:2011/03/23
A5判 / 332頁
ISBN:978-4-502-68370-1

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本の紹介
商法改正で株式交換制度を用いた上場子会社の完全子会社化が可能になったが、親会社-子会社間の資本関係の変化は、親会社の株主価値の増大に寄与するのかを実証した労作。

目次


日本企業のグループ再編
■親会社-上場子会社間の資本関係の変化
目次

 はしがき

第1章 親会社-上場子会社間の資本関係
 1.上場子会社をめぐる問題
  1.1 上場子会社数の推移
  1.2 上場子会社に対する社会的関心
 2.本書の目的
 3.本書の構成

第2章 日本における上場関係会社の変遷
 1.はじめに
 2.日本の企業グループ
  2.1 企業グループの概念
  2.2 企業グループの特徴
 3.企業グループに関する制度的変化
  3.1 法制度の変化
  3.2 上場基準等の変化 ……ほか
 4.日本における上場関係会社数の変化
  4.1 サンプルの抽出
  4.2 5年ごとの変化
 5.おわりに

第3章 日立グループにおける資本関係の変化
 1.はじめに
 2.日立グループの資本関係
  2.1 サンプルの抽出
  2.2 サンプルの特徴 ……ほか
 3.資本関係の変化の経緯
  3.1 上場関係会社存続企業群
  3.2 持株比率増加企業群 ……ほか
 4.資本関係の変化に影響を与える要因
  4.1 パフォーマンス
  4.2 成長性と資金調達 ……ほか
 5.おわりに

第4章 親会社-関係会社間における支配概念
 1.はじめに
 2.議決権と株主権
  2.1 普通決議
  2.2 特別・特殊決議 ……ほか
 3.実質支配基準
 4.法制度の変化
 5.おわりに

第5章 大株主-少数株主間の利害対立問題
 1.はじめに
 2.株主と経営者
 3.大株主による富の収奪
  3.1 利害対立
  3.2 富の収奪方法
 4.これまでの研究
  4.1 大株主の存在
  4.2 議決権とキャッシュフロー請求権の乖離 ……ほか
 5.日本企業における利害対立問題
 6.おわりに

第6章 米国企業における子会社上場
 1.はじめに
 2.これまでの研究
  2.1 ダイベスティチャー
  2.2 子会社上場に対する株価の反応 ……ほか
 3.サンプルの抽出と分析方法
  3.1 サンプルの抽出
  3.2 組み合わせの効果 ……ほか
 4.株式市場の反応
  4.1 子会社上場に対する株価の反応
  4.2 セカンド・イベントに対する株価の反応
 5.おわりに

第7章 日本企業における子会社上場
 1.はじめに
 2.これまでの研究と仮説の提示
  2.1 日本の子会社上場
  2.2 日米企業の相違点 ……ほか
 3.サンプルの抽出と分析方法
  3.1 サンプルの抽出
  3.2 分析方法
 4.実証結果
  4.1 上場頻度とセカンド・イベント
  4.2 株価の反応 ……ほか
 5.おわりに

第8章 上場関係会社のパフォーマンス
 1.はじめに
 2.大株主としての親会社
 3.パフォーマンス
  3.1 サンプルの抽出および分析方法
  3.2 実証結果
 4.取引関係とパフォーマンス
  4.1 サンプルの抽出および分析方法
  4.2 実証結果
 5.おわりに

第9章 親会社による上場関係会社株の売却
 1.はじめに
 2.企業グループの特徴と仮説の提示
  2.1 バッファーとしての関係会社の利用
  2.2 資金調達とダイベスティチャー ……ほか
 3.サンプルの抽出と分析方法
  3.1 サンプルの抽出
  3.2 分析方法
 4.実証結果
  4.1 親会社の会計上の利益および事業の関連性
  4.2 株式売却に影響を与える要因 ……ほか
 5.おわりに

第10章 株式交換による完全子会社化
 1.はじめに
 2.完全子会社化の動機
  2.1 親会社-関係会社間のM&A
  2.2 上場子会社に関する研究 ……ほか
 3.サンプルと分析方法
  3.1 サンプルの抽出
  3.2 分析方法
 4.実証結果
  4.1 株価の反応
  4.2 完全子会社化に影響を与える要因
 5.おわりに

第11章 親会社-上場関係会社間における合併
 1.はじめに
 2.これまでの研究と合併の動機
  2.1 M&Aと株価の反応
  2.2 親会社-関係会社間のM&A ……ほか
 3.サンプルの抽出と分析方法
  3.1 サンプルの抽出
  3.2 分析方法
 4.実証結果
  4.1 株価の反応
  4.2 財務数値と株価 ……ほか
 5.おわりに

第12章 資本関係の変化と株主の富
 1.実証結果の要約
 2.資本関係の変化と株主の富

 参考文献

 索  引



著者プロフィール 大坪 稔(おおつぼ みのる)
1971年 福岡県生まれ
1995年 九州大学経済学部経営学科卒業
2000年 九州大学大学院経済学研究科博士後期課程単位修得退学
2000年 九州大学大学院経済学研究院 助手
2001年 佐賀大学経済学部 専任講師
2002年 佐賀大学経済学部 准教授
2003年 博士(経済学)取得

主要業績
『日本企業のリストラクチャリング:純粋持株会社・分社化・カンパニー制と多角化』(中央経済社,2005年)
「親会社-上場関係会社間における合併の経済効果」(『日本経営学会誌』,第26巻,2010年)
「親会社による上場関係会社株の売却に関する実証研究」(『経営財務研究』第29巻,第1・2合併号,2010年)
“Gains from Equity Carve‒Outs and Subsequent Events,”( Journal of Business Research,Vol.62, 2009).
「親会社-上場関係会社間における資本関係の変化に関する実証研究」(『日本経営学会誌』,第22号,2008年)
「日本企業の完全子会社化に関する実証研究」(共著(三好祐輔氏),『日本経済研究』,第59号,2008年)
「親会社による上場子会社の富の収奪に関する実証研究」(『証券経済学会年報』,第42号,2007年)






















著者紹介

大坪 稔(おおつぼ みのる)