ビジネス・実用

新株予約権等・種類株式の発行戦略と評価―資金調達、インセンティブ、M&A、事業承継での活用

定価:2,970円(税込) 送料について

発行日:2020-04-10
A5判/224頁
ISBN:978-4-502-32681-3

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紹介文

昨今資金調達や報酬制度における手法は多様化している。本書ではこれらのスキームに用いられる新株予約権、新株予約権付社債、種類株式について発行目的ごとに活用方法と評価の論点を解説。

評価

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新株予約権等・種類株式の発行戦略と評価 三田 哉さんのコメント (2020/07/31)
旬刊経理情報2020年8月10日号 inほんmation欄より

『新株予約権等・種類株式の発行戦略と評価』(㈱プルータス・コンサルティング【編】)の書評を書いてほしいという依頼をいただいたのだが、私自身がこの㈱プルータス・コンサルティングのアドバイザーを務めているという事実を最初に明らかにしておくべきであろう。ただし、この書籍に関して、私は何の関与もしていない。あくまでも客観的にこの書籍を紹介することとする。
企業が上場企業であるか否かにかかわらず、新株予約権や種類株式といったエクイティを発行する場合は、発行企業の自己資本の充実が目的となっていると考えるであろう。エクイティ・ファイナンスとはそういうものだと教科書には書かれていて、誰もがそう習っている。しかし、エクイティ・ファイナンスの目的は、それに限らないことをこの書は教えてくれる。特に、未上場企業や新興上場企業の場合は、実際に自己資本充実目的以外でも使われていることがしばしばある。この書の1つ目の焦点はこれである。
ではどういった目的で使われることがあるかというと、新株予約権がストック・オプションという名でインセンティブプラン目的で利用されていることは、よく知られていると思う。新株予約権に限らず、従業員のインセンティブプラン・人材採用のためにエクイティを使うことができるわけだ。さらに、未上場企業や新興企業の場合は将来のM&A・MBOといったイベントが起こることは十分に考えられる。そういった事態に備えた資本政策として発行しておくという使い方もある。さらに、事業承継対策といった場面でも利用できる。
このように利用目的に応じたエクイティの発行方法が数多く紹介されているのだが、目を引くのは、時価発行新株予約権信託やリストリクテッド・ストックといった、あまりなじみのないスキームだ。あくまでも発行されるエクイティは新株予約権や普通株式ではあるが、スキームをうまく組み立てることで、従来は対応できなかった多様なニーズに合致させることができるのである。以上は「こんなニーズがあれば、こんなエクイティを」という案内となっており、発行会社側の人間にとっては参考となる内容であろう。
もう1つの焦点は、発行会社とは別の立場の人間が興味を持つ部分となっている。企業がエクイティ発行をする際には〝発行価格〟は公正でなければならないのだが、なにゆえに公正である必要があるのか。そして、それを軽視したがゆえに、裁判で争うことになった事例、発行中止に追い込まれた事例などが紹介されている。もちろん、これらの点については発行側の人間も知っておくべき事項なのであろうが、この箇所では、公正な価格を決定する際に必要となる技術的なことが多く書かれている。たとえば、ボラティリティの求め方から、モンテカルロ・シミュレーションとは何かまでが書かれている。
基本的に、㈱プルータス・コンサルティングが関わっている業務を一通り書いた書となっている印象である。
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