所得相応性基準―評価困難な無形資産取引に係る価格調整措置導入の背景

角田 伸広

定価(紙 版):3,520円(税込)

発行日:2019/03/18
A5判 / 264頁
ISBN:978-4-502-29971-1

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本の紹介
平成31年度税制改正により、移転価格税制において導入されることとなった価格調整措置とは何か? 所得相応性基準の考え方から、実務への適用、今後の課題までを詳解。

著者紹介

角田 伸広(つのだ のぶひろ)

担当編集者コメント
平成31年度税制改正により、移転価格税制において導入されることとなった価格調整措置とは何か?
所得相応性基準の考え方から、実務への適用、今後の課題までを詳解。

本書では、平成31年度税制改正により我が国の移転価格税制において導入されることとなった
無形資産取引への所得相応性基準を背景とした価格調整措置について、移転価格税制に係る
BEPS最終報告書の勧告を確認し、米国における独立企業原則との整合性の議論と、
我が国での導入における論点を分析した上で、今後の課題としての包括的な救済措置の要請について検討しています。

■本書の内容■

第1章 所得相応性基準を背景とした価格調整措置の導入
無形資産取引に係る移転価格税制の改正
BEPS対抗措置としての無形資産取引への移転価格税制の適用
第2章 無形資産取引に係る移転価格税制と価値創造の一致
BEPSにおける超過利益の移転に係る問題提起
移転価格税制と価値創造の一致
第3章 移転価格税制における所得相応性基準に係る議論
米国における無形資産取引への移転価格課税
BEPSへの対抗措置としての所得相応性基準に係る議論
第4章 評価困難な無形資産取引に係る価格調整措置の導入における論点
所得相応性基準を背景とした価格調整措置に係る議論
移転価格税制上の対象となる無形資産の明確化
独立企業間価格の算定方法の整備
評価困難な無形資産取引(特定無形資産取引)に係る価格調整措置の導入
第5章 今後の課題(包括的な救済措置の要請)
二重課税の可能性
二重課税の排除
BEPS防止措置実施条約によるマルチでの救済