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取締役会評価のすべて―取締役会の実効性を高めるための実務と課題

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定価:2,970円(税込) 送料について

発行日:2020-01-17
A5判/256頁
ISBN:978-4-502-33441-2

紹介文

取締役会評価の項目、プロセス、定量・定性分析等の実務、取締役会運営の課題と対応、事務局の役割ほか、企業価値向上に資する視点を多数提供。取締役会の今後がわかる一冊。

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取締役会評価のすべて 木村祐基(スチュワードシップ研究さんのコメント (2020/03/09)
旬刊経理情報2020年3月20日号 inほんmation欄より

取締役会評価は、欧米では1990年代から実施されてきたが、日本では2015年のコーポレートガバナンス・コード(以下、「CGコード」という)で実施が要請されてから広く知られるようになった。東京証券取引所のまとめによると、2019年7月時点で東証1部上場企業のうち取締役会評価を実施しているとした企業は、83・6%に達している。しかし、具体的な実施方法や実効性についてはまだまだ課題を感じている企業も少なくないものと思われる。
本書の著者の高山与志子氏は、ICGN(国際コーポレート・ガバナンス・ネットワーク)の理事や、金融庁・東証のスチュワードシップ・コードおよびCGコードのフォローアップ会議の委員を務めるなど、コーポレート・ガバナンス分野における専門家として広く知られている。取締役会評価については、CGコードが導入される前から日本企業に紹介してきた経験があり、2015年に日本初の取締役会評価の専門会社ボードルーム・レビュー・ジャパン㈱を設立して代表取締役に就任、数多くの企業の取締役会評価のコンサルティングを行ってきた、日本における取締役会評価の先駆者であり、多くの論考も発表されている。
本書は、「これまで多数の日本企業の取締役会評価に携わってきた著者が、長年にわたる経験に基づき、評価の実務と活用について集大成したガイドブック」(本書カバー裏の「本書の特徴」)である。全10章から構成されており、第1章ではCGコードで取締役会評価の規定が導入されるに至った経緯が説明されている。第2章、第3章では英米における取締役会評価の状況が紹介され、英米と比較した日本の現状や今後の展望が説明されている。取締役会評価においては、取締役会が果たすべき役割・責務に照らして取締役会の実効性を評価することが重要であるが、日本では取締役会の役割が執行から監督への移行過程にあり、取締役の間で明確なコンセンサスができていない企業もあり、そのため評価軸のあり方などが課題になっていると指摘されている。
続く第4章から第7章では、取締役会評価の自己評価と第三者評価、取締役会の実効性との関係、取締役会の運営と事務局の役割など、取締役会評価の実務について内外企業のさまざまな事例を交えて詳しく説明されている。第8章と第9章では、近年特に重要性が高まっている投資家からみた評価や投資家との対話の進め方について解説している。
最後の第10章は、企業から寄せられた100の質問に対する回答を載せており、実務家の方は、まずこの第10章で自分の関心事項を読んでいくのも有用であろう。また、巻末には参考資料として10社のコーポレートガバナンス報告書の開示例を掲載しており、これも参考になる。
以上のように本書は文字どおり「取締役会評価のすべて」について解説された、企業にとっても投資家にとっても役立つ書籍であり、本書が関係者の基本文献として活用され、今後取締役会評価の議論がさらに深まることを期待したい。
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