利回りや株式相場に影響されないリスク回避の企業年金設計

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JPアクチュアリーコンサルティング株式会社

定価(紙 版):3,080円(税込)

発行日:2013/04/05
A5判 / 224頁
ISBN:978-4-502-47850-5

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本の紹介
リスクが高まる企業年金に関して、どうすれば安定した設計・運用ができるか解説。著者の経験を踏まえた多くの事例も取り入れている。改正退職給付会計基準にも対応した1冊。

目次


利回りや株式相場に影響されない
リスク回避の企業年金設計

目次

第1章 退職金,企業年金を取り巻く環境の変化
      ジェットコースター型市場への対応
 1 雇用環境の変化
  ⑴ 成果型賃金への移行
  ⑵ 非正規雇用の拡大 ……ほか
 2 公的年金の支給開始年齢引上げと高齢者雇用
  ⑴ 公的年金の支給開始年齢引上げ
  ⑵ 高齢者雇用
 3 退職給付会計の導入と時価主義への移行
 4 運用環境の変化―市場のボラティリティの高まりと年金資産運用
 5 企業年金の再編
  ⑴ 企業年金の再編
  ⑵ 厚生年金基金の廃止に向けて

第2章 退職給付会計が制度設計に与える影響

      ますます強まる時価志向でリスク管理の重要性が増大
 1 退職給付会計の解説
  ⑴ 退職給付会計の適用
  ⑵ 退職給付債務の計算 ……ほか
 2 退職給付会計における退職給付制度のリスク
  ⑴ 金利リスク
  ⑵ 昇給(昇格)リスク ……ほか
 3 2012年1月改正による退職給付制度への影響
  ⑴ BS即時認識の影響
  ⑵ 退職給付債務そのものの減額 ……ほか
 4 DC移行時の会計処理
  ⑴ 将来分をDCへ移行する場合
  ⑵ 過去分をDCへ移換する場合
 5 国際会計基準の動向
  ⑴ 退職給付会計基準の改訂プロジェクト
  ⑵ 改訂IAS19の内容と改訂日本基準との比較

第3章 今後の退職給付制度の設計
      報酬制度の一形態として認識する
 1 報酬制度としての位置づけと役割
  ⑴ 退職金の性質
  ⑵ 退職給付制度の役割の変化 ……ほか
 2 年間ベースの退職給付制度
  ⑴ 最終給与比例型の問題
  ⑵ 年間ベースでの報酬管理 ……ほか
 3 積立プランとリスク
  ⑴ 積立プランの選択
  ⑵ 退職給付のポートフォリオ構築
 4 退職給付会計改正への対応
  ⑴ 会計基準対策の概要
  ⑵ 制度設計による対応 ……ほか

第4章 キャッシュバランスプランの設計
      今後は本格的な確定拠出年金代替型への移行も
 1 キャッシュバランスプランの仕組み
  ⑴ CBとは
  ⑵ 従来型給付設計との違い ……ほか
 2 持分付与額の設定
  ⑴ 持分付与額の設定基準
  ⑵ 休職期間の取扱い
 3 利息付与額の設定
  ⑴ 指標の設定基準
  ⑵ 各期間における指標設定の考え方 ……ほか
 4 年金額の改定
  ⑴ 年金額の改定方法
  ⑵ CBにおける年金額改定の仕組み ……ほか
 5 制度設計面から見たCBの特徴
  ⑴ PBO変動リスクの抑制
  ⑵ 年金化リスクの抑制 ……ほか
 6 導入後10年間の動向と今後の課題
  ⑴ CBの採用状況
  ⑵ CB関連の規制緩和 ……ほか

第5章 確定拠出年金の制度設計
      1万5千社以上が導入した理由と移行事例
 1 確定拠出年金の仕組み
  ⑴ DCの特徴
  ⑵ 企業型と個人型 ……ほか
 2 確定給付型からの移行時の掛金設定
  ⑴ 掛金設定と給付カーブ
  ⑵ 想定利回り ……ほか
 3 確定給付型からの移行パターン
  ⑴ 退職金制度からの移行
  ⑵ DBからの移行 ……ほか
 4 マッチング拠出の仕組みと動向
  ⑴ マッチング拠出の仕組み
  ⑵ マッチング拠出の導入状況
 5 導入後10年間の動向と今後の対応

第6章 年金財政と退職給付会計の違い
      ダブルスタンダードを理解する
 1 企業年金制度と退職給付会計
 2 企業年金の動向
 3 企業年金の位置づけ
  ⑴ 企業年金の役割
  ⑵ 企業年金導入による会計処理の変化
 4 確定給付企業年金の財政
  ⑴ 年金制度の財政運営
  ⑵ 掛金 ……ほか
 5 企業年金の財政運営と退職給付会計
  ⑴ 財政運営と退職給付会計の関係
  ⑵ 財政運営上の予定利率と退職給付会計の関係 ……ほか

第7章 企業年金,変更事例と今後
      持続可能な制度構築と企業年金の普及が重要
 1 制度移行事例
  ⑴ 年収制によるCB,DCへの移行(サービス業,従業員万人超)
  ⑵ 新ポイント制によるDC,社内CB移行
    (製造業,従業員5千人超) ……ほか
 2 企業年金の制度変更と課題
  ⑴ DC,CBへの移行―DCの課題
  ⑵ 終身年金の見直し ……ほか


著者プロフィール 【編者紹介】
JPアクチュアリーコンサルティング株式会社
中立公正な立場で退職給付制度に関する質の高いコンサルティングサービスを提供することを目的に2000年12月に設立。
企業の退職給付制度の設計,債務評価,制度運営を中心に企業向けのコンサルティングサービスを提供し,従業員の退職後所得の充実を図ることで社会に貢献することを経営理念としている。
日本アクチュアリー会正会員名を中心とした国内アクチュアリーサービス(年金,保険)のほか,海外アクチュアリーファームのネットワーク(MGAC)を通じた欧米における日系企業向けの年金コンサルティング業務も展開している。






















著者紹介

JPアクチュアリーコンサルティング株式会社(じぇーぴーあくちゅありーこんさるてぃんぐかぶしきがいしゃ)

担当編集者コメント
わが国に確定拠出型年金が導入されて約10年。当時、関連書籍も数多く出版され、導入に踏み切った企業も少なくありません。しかし、その管理・運用面ではまだまだ十分とはいえない企業が多いようです。
長年続いていた円安傾向や株価低迷の影響で、運用が上手くいかず、想定利回りと実際利回りが乖離してしまうケースも多々見受けられます。このようなリスクをできるだけ回避しながら、最適な企業年金の設計・管理・運用を行うためにはどうすべきか、是非、本書を活用して頂きたいと思います。
また、平成24年の退職給付会計基準の改正もフォローしていますので、これを機に制度変更を考えている企業にもおすすめです。

◆正誤表はこちら
http://www.biz-book.jp/amendments/link_file/237