シャープ再建の軌跡

喬 晋建
定価:4,180円(税込)

発行日:2019/10/11
A5判 / 256頁
ISBN:978-4-502-32161-0

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本の紹介
経営危機に陥ったシャープが鴻海の子会社となり、その後、どのような取り組みを展開したのか、経営再建を成功に導いた基本的要因は何かなど、この間の経緯を丹念に解明する。

目次



シャープ再建の軌跡
目次

第1 章 シャープ買収への道のり(2012年3月~2016年8月)
1  鴻海のシャープ出資案の難航(2012年3月~2015年5月)
2  「日の丸液晶大連合」構想の浮上(2015年5~12月)
 ⑴ 「日の丸液晶大連合」構想の背景
 ⑵ 「日の丸液晶大連合」のメリット
 ⑶ 「日の丸液晶大連合」のデメリット …他
3  土壇場の逆転勝利(2016年1月~2月25日)
4  「偶発債務」による契約調印の延期(2016年2月26日~3月16日)
5  最終合意(2016年3月17日~4月2日)
6  出資完了(2016年4~8月)
〈第1章の注〉

第2 章 組織体制の変化
1  トップ経営陣の刷新
 ⑴ 旧経営陣の総退陣
 ⑵ 戴正呉新社長の奮闘
 ⑶ 鴻海流意思決定スタイルの導入 …他
2  資本関係の整理
 ⑴ JIS保有優先株の買戻し
 ⑵ クアルコム持ち株の売却
 ⑶ サムスンとの資本関係の解消 …他
3  傘下事業の再編
 ⑴ 本社ビルの売却
 ⑵ 知的財産専門子会社の創設
 ⑶ 取引業者の選別 …他
4  鴻海との共同事業
 ⑴ テレビの共同開発
 ⑵ 最軽量掃除機の共同開発
 ⑶ SDP広州工場の建設 …他
5  従業員モティベーション
 ⑴ 人員削減のうわさ
 ⑵ 人材流出
 ⑶ 報酬制度の改革 …他
〈第2章の注〉

第3 章 主要製品分野の変化
1  液晶パネル事業
 ⑴ ライバル各社の動向
 ⑵ 高級ディスプレイの開発
 ⑶ 有機EL事業の混迷 …他
2  テレビ事業
 ⑴ 鴻海との共同開発
 ⑵ テレビ販売目標の公表と達成
 ⑶ ブランド使用権の買戻し …他
3  スマートフォン事業
 ⑴ シャープの苦境
 ⑵ 貸し出しサービスへの参入
 ⑶ 統一ブランド商品の発売
4  アイデア家電事業
 ⑴ 空気清浄機
 ⑵ ロボホン
 ⑶ 調理家電 …他
5  太陽光発電事業
 ⑴ 世界市場の変容
 ⑵ 国内市場の飽和感
 ⑶ シャープの方向転換と事業縮小 …他
6  AIoT関連事業
 ⑴ クルマ型監視ロボット
 ⑵ AI搭載エアコン
 ⑶ 音声対話型AI技術システム …他
7  新規事業分野
 ⑴ 緑色半導体レーザー
 ⑵ 海外販路開拓
 ⑶ 空中表示素子 …他
〈第3章の注〉

第4 章 経営再建の成功
1  経営指標の改善
 ⑴ 鴻海傘下入り前の危機的状況(2010〜2015年度)
 ⑵ 鴻海傘下入り後の業績回復(2016年度以降)
2  東証1部復帰
3  信頼回復
 ⑴ 自己資本の充足
 ⑵ 格付けの引き上げ
 ⑶ 株価の回復 …他
4  まとめ
〈第4章の注〉

第5 章 再建成功の要因:鴻海とのシナジー効果を中心に
1  シナジー効果に関する理論説明
 ⑴ アンゾフの企業成長戦略
 ⑵ 多角化戦略がもたらすシナジー効果
2  シャープと鴻海の協力事例リスト
3  シャープ再建におけるシナジー効果の重要性
〈第5章の注〉

第6 章 今後の課題:経営戦略論による分析
1  鴻海・シャープの相互信頼関係を構築できるか
 ⑴ 買収前の相互不信
 ⑵ 信頼構築の努力
 ⑶ 郭台銘次第
2  鴻海流文化をどの程度取り入れるべきか
 ⑴ 鴻海の企業文化
 ⑵ 郭台銘の経営スタイル
 ⑶ 鴻海流文化の有用性の検討 …他
3  「液晶の次も液晶」か
 ⑴ 液晶=シャープのコア・コンピタンス
 ⑵ 韓国勢の有機EL制覇
 ⑶ 有機ELにおける日本企業の劣勢
4  ブランド力を維持できるか
 ⑴ 市場開拓の努力
 ⑵ ブランド戦略による分析
 ⑶ 海外市場拡大とブランド力向上の両立可能性
5  事業分野の優先順位をどう付けるか
 ⑴ BCGによるPPM分析モデル
 ⑵ 先行き不安の液晶事業
 ⑶ 足踏み状態の有機EL事業 …他
6  その他
 ⑴ ワンマン経営体制の解消
 ⑵ 従業員モティベーションの向上
 ⑶ イノベーション能力の維持 …他
〈第6章の注〉



著者プロフィール
喬 晋建


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喬 晋建(きょう しんけん)